設定

「『彼女は“人間”を理解できていない』と嘲笑う者も多い。だが、彼女を馬鹿にできるほど、人間(おれたち)はちゃんと“人間(じぶん)”を理解できているのかね？」　
　──同FHセル所属の研究員

【概要】

FHに所属するオーヴァード。
FH内で死んでいった“大人になれなかった子供達”の残留思念をオリジンとして生まれたレネゲイドビーイング。
“人間”を愛し、“人間”になることを夢見る怪物。

【来歴】

FHのとある施設──遺産の紛い物とそれに適合し得るオーヴァードを生産するという目的で作られた──にて、偶発的に発生したレネゲイドビーイング。同施設において行われていた遺産との適合実験で死亡した被検体の残留思念をオリジンとして生まれたと推測されている。
その生まれ(オリジン)からか、発生直後からコミュニケーションが可能な自我と知能を有し、人間に対しても友好的だった為、FHへの協力者として認められた。

その後、FHエージェントとして活動を開始。その能力を活かし、主に諜報や暗殺などの任務を請け負っている。

その実力はFHの中でも一級の戦力だと評されているが、同時に掲げる欲望(もくてき)──『人間になりたい』──から、彼女を道化として蔑む者も多い。

【性格・容姿】

一人称：ボク
二人称：キミ/基本他人は呼び捨て。
三人称：彼、彼女など

誕生日：8/15(存在が確認された日)
好きなもの：人間、おしゃべり、可愛いもの、子供向けアニメ
嫌いなもの：退屈な時間、夢のない日々、愛のない生活
好きな食べ物：パンケーキ、クリームシチュー、肉じゃが
嫌いな食べ物：可愛くない食べ物
趣味：深夜徘徊、人助け、ナンパ
特技：ポジティブシンキング、暗殺、料理
苦手：そっけない人、奪えない宝物


FHのイメージにそぐわない、ピンク尽くしの少女。ピンク色のメイド服(+同じくピンクの猫耳・猫尻尾)は、女児向けアニメ『お助け猫メイド ディアーナちゃん』に出てくるライバルキャラ『キティ・ザ・デストロイヤー』を模したもの。
愛らしく華やかなな容姿は見るものを魅了し──同時に僅かばかりの不安を覚えさせる。

その身体はレネゲイドウィルスで構成されたものであり、外見こそ人間に似通ってはいるがその実、骨も筋肉も血液も存在していない。体温もなく、触れればまるで死体のような冷たさを感じさせる。

性格はとにかく明るく無邪気。笑顔を絶やさず、初対面相手でも遠慮なく話しかけに行くコミュ力の塊。
困っている人を見ると助けずにはいられない善性を持つが、それと同時に『必要ならば仕方ない』と他者を切り捨てる残酷さも併せ持つ。

人間──とりわけ彼らが持つ“愛”という概念に心から憧れている。
その為、男女問わず周囲の人間に愛を囁き、疎まれている。

FHとしての欲望は『人間になること』、そして『人間を産み出すこと』──人間の身体を手にし、人の子を授かることが彼女の夢(がんぼう)である。

【人間関係】

・ヨハン・C・コードウェル
FHの同僚。初対面の際、愛を囁いたら殺し合いに発展したりしたが、今は友人関係。(ヨハンは否定している)
任務での共闘や、彼やその取り巻きと一緒にスイーツバイキングに同行することもある。

・春日恭二
FHの同僚。初対面の際、愛を囁いたらまるで詐欺師でも見るかのような視線を向けられたりしたが、今は友人関係。(春日は否定している)
任務での共闘や、情報のやり取りなどを行っている。

・FHの研究者
知り合いの研究者。研究分野は複製体(クローン)生成技術。いずれ生まれ変わる『人間の肉体』を作ってもらっている。
研究には膨大な資金と時間が必要なため、任務で手に入れた報酬のほとんどは彼女に送金している。
凝り性でオタク趣味。「人間になるのなら理想の肉体がいい」というミシャンドラの考えもあって、生成にはまだまだ時間がかかりそうである。

【異能】

──FHオーヴァード評価基準

エンジェルハィロゥ/モルフェウスのクロスブリード。
可視光線の操作に特化したオーヴァードであり、自身や弾丸の透明化による奇襲戦術を得意とする。
模倣遺産によって強化された隠密能力は極めて強力であり、一級のオーヴァードが相手でも一瞬の隙をついてその視界から外れることができる。
また大掛かりな武器などは生成できないものの、モルフェウスシンドロームによる道具作成も得意としており、即席のトラップやツールを生成し、様々な局面に対応する。

模倣遺産『螺子巻夜鳥(イミテイトソング)』　

彼女が所持する遺産(レガシー)の紛い物。
古代遺跡から発掘された破損した遺産の復元品であり、遺産に準ずる能力は発揮できたもの遺産以上に適合者が限られた失敗作だった。FHの研究施設においてチルドレンを用いた適合試験が行われたが、その尽くが肉体的、もしくは精神的な異常をきたし、死亡している。

その能力は周囲の人間の認識能力への干渉。その波動に当てられたものは、『知覚しながらも認識できない』という異常現象を引き起こす。
ミシャンドラの可視光線操作との相性は抜群であり、その併用から生み出される彼女の攻撃を捉えることは、理論上不可能とも言われている。

セッション履歴