京都の住職の双子の子供として生まれた。優秀な兄と比較され続けることが苦しく夜遊びにや喧嘩にふけっていた。しかし兄との中は悪い訳ではなく、毎週一緒に遊びに行くほどとても仲が良かった。

ある日兄貴が修行ばっかでしんどそうな顔しててん。せやさかい僕は兄貴の代わりに授業を受けてその間遊びに行く。1日だけの入れ替わり作戦を提案したねん。顔だけはそっくりやったから親でも見分けがつかんねん、実際その日はバレんかった。けどそれがあかんかった。兄貴は腕っ節に自信が無いくせに路地裏に連れ込まれそうになった子らを助けてん。げどそれは僕がこの前ボコした奴らの作戦で、助けに入った兄貴を僕やと思ってぼこされたらしいねん。そこまでならまだどうにかなったんやけど…それがFHの研究者ジェスターの手引きやったみたいで兄貴はそのまま実験体に…そこから行方はわからんねん。親父にはありえんくらい殴られたなぁ。そんな家に居づらくて逃げ出してん。
当時はあんまり金もなかったから行き着いた街で働くか死ぬかしようと思ってん。そして行き着いた街でたまたま教会見つけて柄にもなく懺悔してみてん。そん時に僕覚醒してん。これは神様の導きや思ってそのまま教会でお世話になってんねん。まぁまだ信仰心ちゅうのにはピンッとこうへんけど。せやからこの力は償いのために使うねん。ジェスターは僕が呼び出した悪魔と変わらん。やからあいつを殺してやんねん。それが兄貴への償いやと思うから。

この力はとあるおっちゃんから貰ってん。
あの日僕はまだ助祭で教会の掃除を頼まれててん。あん時の司祭さんは本部へ用事があって、協会のこと任されててん。そん時におっちゃんが来てん。だいぶボロいからだで栄養とか足りてへんやろうし服も何回も縫い直したみたいな人やってん。まぁ教会に来たからには神さんの救い求めてるみたいやったからちょっとした食事と服をやって、風呂にも入れたってん。で、その日は教会に泊まってもらったんよやけどそのおっちゃんなんでも古代種らしいねん。ただもう生きていくのが辛いらしくて最後に約束を果たしに来たらしいねん。なんでも兄貴がその人のことを忘れへんって言ってたらしいねんな。でも兄貴はもうこの世におらん。そん時は僕に変わりの役目を頼もうとしてたらしいねん。せやから来たらしいねん。全く迷惑な兄貴やわぁ…そんなんやらんとあかんやん。せやからその日は久しぶりに兄貴の話をしてん。そしてそのおっちゃんの力を引き継いで、そして殺した。それがおっちゃんの望みやし、兄貴とおっちゃんの代わりやから。そこから僕の長い長い人生が始まってん。せやから兄貴に会う時にはめっちゃ長いこと話したんねん！