水色と桃色のグラデーションロングヘア、｜高貴《好奇》に輝く紫眼、リボンの付いた魔女帽子。
シンプルな黒いTシャツとダメージジーンズをラフに着こなす、均整の取れた細身の女。

街外れの洋館に居を構える私立探偵。客足は少ないが、生活に困っている様子はない。
夜な夜な人形が動いているだの館の主は数百年前から姿が変わらないだの、噂は様々。
全て事実だ。館の主は、大拡散以前に自力で覚醒した不老のオーヴァードなのだから。
UGNとは協力関係にあり、調査の依頼や共同研究の誘いを受けたり断ったりしている。

自らの頭脳と容姿を最上と評するナルシスト。未知を求め、好奇心に従い、マイペースに動く。
分かる奴だけ分かれば良いと言うスタンスで、舐められても貶されても流されても気にしない。
気にしないが、褒めれば喜ぶし贔屓もするし、舐めた「行動」をしたならば苛烈な報復がある。
それは気にしているのではとか言ってはいけない。

公益に繋がる研究や、困難ではあるが解決手段が存在する問題には余り興味がない。
「こうすれば私好みの結果になる」と言う理路を導き出す過程が楽しいのであって、
実行するとは限らないし、自分の手でそうする事にも拘らない。仕事ならともかく。

遺産大分類：必中の弓
中分類：魔法の鍵杖
小分類：｜秘宙の優美《ステラミステリア》

鍵を模した形状の神秘的な錫杖。長さは1m弱。
アステリアが寿命を超越する為に造り出したEXレネゲイド……だったもの。
通常の《ディメンジョンゲート》とは反対に「契約者の知らない場所に繋がる扉」を錬成する機能を持ち、代償として契約者は｜絶対必中の境地《ラプラスの悪魔》に至るまで劣化を許されない。アステリアにとって最高に都合の良い道具。
本来は模造遺産に過ぎなかったが、完成と同時に未知なる存在の接触を受け、正真正銘の「遺産」へ変化した。

其は言葉も音も発する事は無く、ただ扉の向こうに存在している。