ヘイ、そこのお嬢ちゃん！

そ、君ね。

心配すんなって、ナンパとかじゃねえから。

俺さあ、ちょっと人を探してるんだよね。

この写真のヤツなんだけど、同じ学校の制服でしょ？

今どこにいるか、分かったりしない？

……そっかあ、うん、ありがとね！

ところで君、コイツと仲良かったりするの？

……へぇ、そうなんだ。

じゃあ、死ね。

……………

……コイツはなァ、俺の仲間を殺したんだよ。

ジャームになっても、俺のために戦ってくれる、大切な仲間だった。

だから俺も、コイツの仲間だとか友達だとかを見かけたら殺すって決めてんだ。

さて、まだ学校に居るんだったな。

さっさと見つけねえと、どっか行っちまうかもしれねぇ。

ああ、なるべく苦しんだ顔で死んでてくれよ？

そのほうが、ヤツも後悔してくれるだろうからな。

じゃあな。

前述の経緯でオーヴァードとして覚醒。
自身を刺した男を確保するのに協力した後、玉簾市支部とイリーガルとして契約する。
しばらくして、市内での任務に積極的に参加し(ているように見え)たことからエージェントになることを打診され、(断れずに)承諾。
正規のエージェントになったことで、市内の任務だけでなく市外からの増援要請も(断れずに)受けるようになる。
その後、前の支部長が転属するに際し、玉簾市支部内で頭一つ抜けた戦果を上げていた最上が次の支部長として指名されることになっ(てしまっ)た。

エージェントとしての能力は自己評価ほど低くはないが、他者評価ほど高くもない。中の上くらい。
にも関わらず、彼女の参加した作戦は高い成功率と帰還率を誇っている。
まさしく『天が味方している』のだ。