容姿・経歴・その他メモ

黒薪 燐

五十倉市の高校に通う高校2年生。漆黒の髪に深い蒼の瞳が特徴的。1年前の交通事故で右腕と祖父を失っており、義手で生活している。

物静かで諦観的な性格。幼少期からどんな物事もそつなくこなせてしまう天才児で、それ故に物事に情熱ややりがいを見いだせなかったが、唯一総合格闘技にだけは全てを投げ打つ勢いで打ち込んでいた。しかし、フライ級の王座に手を掛けたところで事故で右腕と祖父を失ってしまい、それからは格闘技もやめてしまった。
無気力で諦観的だが、他人に冷たいかと問われればそうでもなく、寧ろお人好しの部類。頼まれたら断れない質のため、よく面倒事に首を突っ込んでいる。

能力は｢動作工程の短絡・肉体の炎への転換・物質との同化｣。｢動作工程の短絡｣とは、サラマンダー・エグザイル・オルクスの性質を複雑に組み合わせた非常に特殊な能力で、例えば｢歩く｣という動作では、右脚を出す→左脚を出す、というプロセスを踏むが、その動作の内の一つをコマ送りのように飛ばし、結果として｢右脚だけで歩く｣というゲームのバグめいた結果をもたらすことが出来る。更に、自身の身体を起点に蒼い炎を噴出させたり、右腕の義手を肉体と同化させ生身と同じように格闘を行うなど、出来ることが多い。更に、これに幼少期より鍛え上げた格闘技を組み合わせることで、覚醒したてでも前線で戦闘可能なポテンシャルを秘めている。

彼が諦観的な理由は、家庭環境を初め様々な要因が絡んでいる。一つは幼少期、父が母へDVを振るっており、何も出来ないまま母親が植物人間になってしまったこと。二つは、もうそのようなことがないように祖父に教えを乞い、格闘技を修めたにも関わらず、交通事故で目の前でその祖父を失ってしまったこと。これらの要因により、人生のあらゆることは無意味だと考えており、空虚な人生を送っている。

先に記載した彼の能力は戦闘時のデータから暫定的に定義したものに過ぎない。複合的に見える彼の能力効果は、ただ一つの能力から波及するものだ。彼の真の能力は｢因果の燃焼｣。動作に関する因果をオルクス・サラマンダー能力で燃焼させることにより、結果的に燃焼させた分の動作を飛ばしているのだ。身体から吹き出る蒼い炎も、因果を燃焼させた際に出るものである。エグザイルの物質融合能力は、一瞬だけ因果と融合することで因果への干渉をしやすくするためのものだ。そして、この能力には代償が存在する。燃やした映画のフィルムが短くなるように、彼の寿命も因果を燃やした分だけ短くなってしまうのだ。戦うことに生きる意味を見出しても、その人生そのものが燃えてしまうのでは──




残り寿命　672ヶ月

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