プロフィール

　　　　　　「こんな毎日がずっと続けばいいと思っていた。それが、平凡な俺のささやかな祈りだったんだ」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　————とある青年が囁いた力無き言葉

名前:神木 直喜（かみき なおよし）
性別:男 年齢:17
ブリード:クロスブリード
シンドローム:キュマイラ／ブラム＝ストーカー
ワークス／カヴァー:格闘家／高校生
所属:なし
コードネーム:“仮称個体(ノーネーム)”
身長／体重:170cm／62kg

来歴

武道家の子、長男として

　武道家である父、専業主婦である母の間に長男として生を受ける。道場が一体化した趣のある日本家屋で暮らし、幼い頃から父に武道の手ほどきを受けてきた。そして五歳の時には妹・唯依が生まれた。父からは「この子はお前の最も近い存在だ。何があってもお前が守れ。それが兄としての使命だ」と言われ、より一層武道に励むようになった。

事件と後悔

　直喜が中学三年生になったある日のことだった。その日は当時仲の良かった友人と休み時間におしゃべりをしていたのだが、些細なことで直喜と彼は口論になっていた。普段は大人しい直喜もこの時はヒートアップし、ついには友人に大怪我を負わせてしまったのだ。
　なんとか事態は丸く収まったものの、直喜は激しく後悔し、強い罪悪感に苛まれた。父も禁忌を犯した息子に初めは怒りを露わにしたが、想像以上に自己を責め続けている姿を見て、それ以上言葉を続けなかった。激しい悔悟の念は直喜を縛り、苦しめ続け、父との会話も減り、自宅の道場にも寄り付かなくなった。そして、彼は武道を辞めた。

現在

　高校生になった直喜は、その性格に少々の影を落としたものの、幸福で平凡な日々を過ごしていた。あまり会話をしない父、心配性な母、おっちょこちょいな妹、根は心優しい友人、そして気になるあの娘。過去に消えない傷があったとはいえ、当たり前の日々を過ごし、当たり前の青春を謳歌する彼を、誰が不幸と呼ぶだろうか。彼は未だ知らない、日常の裏に潜むもう一つの世界を。運命は回り始める。そう、いまこの瞬間に———。

矢神秀人との戦いを経て

　巻き込まれたバス爆発事故(Crumble Days)にて、クラスメイト・綾瀬真花を助けたいと願った直喜はオーヴァードとして覚醒する。彼女に真実を隠し続けながら、バス事故の原因となったクラスメイト・矢神秀人を遂に追い詰める。そしてUGNチルドレンの明星ひかる、エージェントの由良巧、UGN支部長の九百合烈華と共に矢神を打倒、日常に平和が訪れた。しかし壊れてしまったものは二度と戻らない。綾瀬がいる世界を共に生きることはもうできないのだ。
　戦いの中で過去のトラウマを克服し、直喜はUGNの一員として戦うことを決意した。これは綾瀬たちが暮らす日常を守るための戦いだ。そうして彼は、数年ぶりに道場の扉を叩くことになる。

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