容姿・経歴・その他メモ

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仙石奏は改造人間である！
「目指すのは最良の結果」を掲げる彼女はパワードスーツに身を包み、助けを求める誰かの下へいち早く駆けつけては今日もエネルギッシュかつハイテンションにヒーロー活動に勤しんでいるぞ！



…仙石奏は生まれついてのオーヴァードである。
ブリードはブラックドッグ、モルフェウス、ノイマンのトライブリード…しかしそのいずれも、世間において活躍するオーヴァードと比べれば弱いものだった。
発雷器官の出力は低く、物質の錬成も頭ほどの大きさの鉄塊一つが精一杯。メインの2種がその体であるが故に、オプショナルたるノイマンとしての素養もたかが知れていた。
それでも自分なりにできる事をと、父が支部長を、母がエージェントを務めるUGNの某市支部にて、サポートスタッフとして働いていた。

17の時、所属する支部が襲撃され、壊滅的な被害を受けた。
襲撃者が何者だったのか、今ではもう覚えていない。気がついた時には瓦礫の中で倒れ、霞む視界の端でピクリと動く自分の指と、ピクリとも動かない両親の姿があった。
支部は解体、僅かな生き残りも事件を起に精神を患った者、戦えなくなり後方に回った者もいた。
その中で彼女は別の支部に所属してエージェントを目指し、同じブリード、同じシンドロームを持つ"先生"と出会い、そして師事した。

22の時、"先生"が死んだ。
そして、トライブリードのジャームが生まれた。
ジャームに第一陣として対処した彼女は無我夢中で戦い…気づけば満身創痍、ボロボロのパワードスーツを纏って、壊滅した市街地の中で一人呆然と立っていた。
ジャームに止めを差したのは、自分ではなかった。
そのまま彼女は一昼夜、救助活動をし続けた。助け出した人間には相手の生死を問わず、「もう大丈夫だ」と声をかけ続けながら。

それから彼女は己の肉体を鍛えた。師の遺した力の鍛錬も怠らなかった。適合率のそう高くない改造手術を己に施し、研究と改良を重ねたパワードスーツは手術の効果と、着用中の発雷器官常時オーバーロードに伴う激痛という反動を以て『グリークテイルズ』として望む形になった。

彼女はヒーローである。
「目指すのは最良の結果」を掲げる彼女はパワードスーツに身を包み、助けを求める誰かの下へいち早く駆けつけては「もう大丈夫だ」と言いながら、今日もヒーロー活動に勤しんでいる。

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