容姿・経歴・その他メモ

私には強くて、優秀な姉がいた。
私はいつも姉の背中を追いかけていて、姉に救われてばかりだった。
それが常だと心のどこかで思っていた。

・・・あの時までは。

事件に巻き込まれ、私と姉は死んでしまった。
私だけ変な力と共に目が覚めた。
地獄は続いていた。

何故か私だけは助かった。佐神 秦に助けられた。
どうにか彼にお礼を言おうとしたが、彼はどこかに行ってしまった。
この力が事件より先に目覚めていたら姉を救えていたのに。
私自ら相手を抑えることもできない。
自分の無力さにさらに嫌気がさす。
直接相手を取り押さえることはできない。
けど、こんな私でも役に立てる。前線で支援する。

姉に誇れる自分になるため。彼に恩を返すため。

私は私が弱いことを知っている。
相手を倒すことができないのを理解している。
でも、それを痛いほど理解した上で逃げない。
過去の私を見返すために。
こんな私でも前に立つことができると証明するために。


　　　　　ダブルクロス

　　　　　　---それは、過去の私へと送る皮肉と決心を込めた言葉。---

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