ゆとシートⅡ for DX3rd - ゆと工公式鯖

ヒステリカ・エインズワース - ゆとシートⅡ for DX3rd - ゆと工公式鯖

海の魔女(アースラ)ヒステリカ・エインズワース

プレイヤー:霞

年齢
20
性別
星座
天秤座
身長
162
体重
Secret
血液型
AB型
ワークス
UGNエージェント
カヴァー
UGNエージェント
ブリード
クロスブリード
シンドローム
オルクス
キュマイラ
HP最大値
29
常備化ポイント
6
財産ポイント
4
行動値
3
戦闘移動
8
全力移動
16

経験点

消費
+77
未使用
0
フルスクラッチ作成

ライフパス

出自 双子の弟がいます。性別以外何もかも一緒だったけれど、わたくしがオーヴァードになった時に、何もかもを違えてしまったようです。
双子
経験 おかしな宗教組織に攫われ、勝手に祀り上げられた挙句、魔女として神明裁判に処されました。
被害者
邂逅 あなたが極東の島国に赴任する前、少しだけ関わったことがあります。「異端審問官(あなた)」は、けれど、「魔女(わたくし)」のことを裁こうとはしませんでした。
秘密
覚醒 侵蝕値 謂れのない罪と共に手足を縛られ、水に沈められました。助けてくれたのは、皮肉なことに正真正銘本物の魔女でした。
18
衝動 侵蝕値 おまえ、欲しいものがあるのでしょう? 授けてあげようではありませんか、ただし、代価は決して安くはありませんよ。
解放 18
/変異暴走 暴走時、行動値が0となる。これはあらゆる修正を受けない。
侵蝕率基本値36

能力値

肉体4 感覚1 精神1 社会3
シンドローム0+3 シンドローム1+0 シンドローム1+0 シンドローム2+1
ワークス1 ワークス ワークス ワークス
成長 成長 成長 成長
その他修正 その他修正 その他修正 その他修正
白兵 射撃 RC3 交渉
回避 知覚 意志1 調達
運転: 芸術: 知識:レネゲイド1 情報:UGN2
情報:噂話1

ロイス

関係 名前 感情(Posi/Nega) 属性 状態
Dロイス 奇妙な隣人(ストレンジネイバー) 海の魔女との契約条項第72条:ヒステリカ・エインズワースは暴走時、その体の支配権を海の魔女アースラに移譲せねばならない。
シナリオ "パーシヴァル" エレイン・ランカスター 尊敬 心配 所属支部の支部長。英国中の采配を振るいながら、内部に潜む「虫」を相手取る辣腕。……なのは理解しているけれど、たまには休憩がてら、わたくしとのティータイムに付き合ってくださいましね。
固定 ライオニー・エインズワース 執着 不安 双子の弟。わたくしが妖精に見逃された子供(オーヴァード)であることは秘密だけれど、敏いあの子のことだから、薄々真実に気付いていてもおかしくはない。
"レッドフード"/ミセス 信頼 脅威 ゼノスからの協力者。あなたが人間と異なることは承知していますが、目に余るようなら相応に。/きっと気付かれた。
マリア=キングストン 感服 心配 同僚。あなたへの支払いは、できるかぎり血腥くないものにしたいの。……ただ、それだけよ。
イリス・トライスタ 有為 心配 チルドレン。成すべきを終えたあとも、生き続けること。そして考え続けること。採点はあなたの行動を以て。
御当主/シャロン=ゴドウィン 尽力 契約 イリーガル。あなたに「助けて」と言う練習をさせたかったの。……対価(未来)は必ずいただくから、忘れないでいてね。

エフェクト

種別名称LVタイミング技能難易度対象射程侵蝕値制限
リザレクト 1 オートアクション 自動成功 自身 至近 効果参照
(Lv)D点HP回復、侵蝕値上昇
ワーディング 1 オートアクション 自動成功 シーン 視界 0
非オーヴァードをエキストラ化
地獄耳 1 メジャーアクション 自動成功 自身 至近 0
領域を広範囲に拡大し、その中で起きているすべての出来事を見聞きする/RC
テレキネシス 1 メジャーアクション 自動成功 効果参照 視界 0
シーンに登場している物品ひとつをシーン内の任意の場所に移動させる/RC
ターゲットロック 3 セットアッププロセス 自動成功 単体 視界 3
シーン中、対象に攻撃を行った場合攻撃力+[Lv*3]/複数対象の攻撃の場合適用しない
攻性変色 2 セットアッププロセス 自動成功 単体 視界 3 リミット
《ターゲットロック》と併用/攻撃力を+[Lv*5]/バステ:暴走を受ける
オリジン:ヒューマン 1 マイナーアクション 自動成功 自身 至近 2 RB
そのシーンの間、エフェクトを使用して行うあらゆる判定の達成値を+Lvする
コンセントレイト:キュマイラ 2 マイナーアクション シンドローム 自動成功 自身 至近 2
C値-Lv(下限7)
完全獣化 2 マイナーアクション 自動成功 自身 至近 6
【肉体】能力値を利用したあらゆる判定ダイスを+[Lv+2]個/素手を除くアイテム装備不可
魔獣の本能 1 メジャーアクション
リアクション
〈RC〉 2
組み合わせた判定は【肉体】で判定可能
魔獣の衝撃 1 メジャーアクション 〈RC〉 対決 視界 2
攻撃力+5/ダイス+Lv個/1R1回
アンリーシュ 2 イニシアチブ 自動成功 単体 視界 5 120%
そのR中、対象が行う攻撃の攻撃力を+[Lv*5]/対象はバステ:暴走を受ける/効果に同意する対象にしか使用できない/1R1回
妖精の手 3 オートアクション 自動成功 単体 視界 4
対象の判定ダイスの目ひとつを10にする/1回の判定につき1回/シナリオLv回
力の法則 2 オートアクション 自動成功 単体 視界 4 100%
ダメージロールの直前に使用/ダメージを+[Lv+1]D/自身を対象にできない/1R1回
領域の庇護 1 オートアクション 自動成功 単体 視界 3
対象がバステを受けた直後に使用/対象が受けている暴走以外のバステをLv個回復する/1S1回

コンボ

口座の御準備はよくって?(Count out price)

組み合わせ
ターゲットロック 攻性変色
タイミング
セットアッププロセス
技能
難易度
自動成功
対象
自身
射程
至近
侵蝕値
6
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力
100%未満
19
100%以上
27

1R目のみ、シーン持続/バステ:暴走

わたくしの取り立て人は少々強面なの(Finish your payments)

組み合わせ
コンセントレイト:キュマイラ オリジン:ヒューマン 完全獣化 魔獣の本能 魔獣の衝撃
タイミング
メジャーアクション
技能
RC
難易度
対決
対象
単体
射程
視界
侵蝕値
14
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力
100%未満
4+5
8
3+4
5
100%以上
4+7
7
3+5
5

海の魔女、深海の主としての権能の使役。/固定値に防具補正あり(+3)

ここにサインを(Allow you to pay later)

組み合わせ
妖精の手
タイミング
オートアクション
技能
難易度
自動成功
対象
単体
射程
視界
侵蝕値
4
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力

ダイス目のうち一つを10にする/1回の判定で1度まで

おまえはこれで自由を得る(Teach you how to use)

組み合わせ
力の法則
タイミング
オートアクション
技能
難易度
自動成功
対象
単体
射程
視界
侵蝕値
4
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力
100%以上のみ
+4d10

ダメージロール直前/攻撃力を+[Lv+1]Dする/自身には使用できない/1R1回

さあ、望むままに望みなさい(Unleash your desire)

組み合わせ
アンリーシュ
タイミング
イニシアチブ
技能
難易度
自動成功
対象
単体
射程
視界
侵蝕値
5
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力
120%以上のみ
10

攻撃力+[Lv*5]のバフ/対象者にバステ:暴走付与

防具常備化経験点種別行動ドッジ装甲値解説
エプロンドレス 防具 -3 0 10 データ:アルティメイド服/RC達成値+3/御当主からのいただきもの。……ちょっぴり憧れではあった。
一般アイテム常備化経験点種別技能解説
家族写真 2 その他 思い出の一品(意志判定に+1)
魔女の勘定書き 5 コネ データ:ミーミルの覚書/魔女がその取引の数々を記した手帳/情報判定直前、コネの中から一つ選択して使用/1シーン1回
ワンピース その他 裾の大きく広がった、ネイビーブルーのワンピース。
スマートフォン その他 私物。ロック画面には弟と二人で撮った写真が設定されている。
通信端末 その他 UGN職員に配布されている通信用端末。
飴玉ケース その他 私物。市販の飴を買って詰めている小さなケース。消費のほとんどは自支部のチルドレンたち。

経験点計算

能力値 技能 エフェクト アイテム メモリー 使用総計 未使用/合計
0 3 199 5 0 207 0/207
侵蝕率効果表

現在侵蝕率:

容姿・経歴・その他メモ


「ロンドン支部所属、コード《海の魔女(アースラ)》。ヒステリカと申します、以後お見知りおきを」

「そう、あなたはわたくしに『それ』を望むのですね。良いでしょう。
ではあなたは、何を対価として差し出してくださいますか。
……何も差し出したくないというのなら、この話は終わりです。ごきげんよう」

「いつも冷静で聡明なあなたが、そんなことを言い出すだなんてめずらしい。
きっとお疲れですのよ。休憩をとるべきですわ、今すぐに。
……本気で仰っている? ああ、なら、お茶の用意が必要ね。
あら、かわいいお顔で不思議がるものね。じっくりと話し合うには、お茶請けが必要だと思ったのだけれど。
あなたの認識は違ったかしら」

『おまえ、欲しいのでしょう? 好きなだけ望めばいいではありませんか。
おまえが欲するのなら、わたくしは応えてましょう、叶えましょう。
ただし────代価を払わずに逃げたなら、おまえを蛇頭のポリプに変えてしまいますからね。
どうか、『分相応』を弁えてものを言うように。いいですね、お客人』


 Histerica(ヒステリカ) Ainsworth(エインズワース)

 UGNロンドン支部に所属するUGNエージェント。コードネームは《海の魔女(アースラ)》。
 エージェント歴はそれなりに長く、真面目で堅実な性格と相まって支部長“パーシヴァル”エレイン・ランカスターからの信頼は篤い。

 慎み深く、冷静で聡明。英国淑女の例に漏れず、少しばかり皮肉屋。
 あっさりとしていて諦観気味だが、一度引き受けたものは決して放り出さない。それは生来の責任感が七割、「契約」の履行意識が三割。
 自己主張はそこまで強くないが、自分に不利な取引や約束を回避するためなら(比較的)手段を択ばない部分がある。
 結ぶ契約で詐欺やぼったくりは決して働かないが、飴一つ分や書類一枚分といった程度でちゃっかり多めに分け前を貰おうとする節もある。それが“魔女”というロールをこなしているがゆえなのか、レネゲイドビーイングとの同化の進行によるものなのか、傍目からは判断がつかない。
 自分よりも年下、もしくは立場が低い人間の我儘に弱く、多少の融通はきかせてくれる。これが目上の人間になると、途端に非合理的主張に対し否定的になる。
 ただし、目下であろうと目上であろうと、報酬の未払いだけは許してくれない。

 慈悲と公平、そこに少しばかりの業突く張りがミックスされた、そんな魔女。


 ロンドン市内に両親と双子の弟が住んでいる。弟の名前は「ライオニー・エインズワース」。
 幼少期からそっくりの双子だったが、ヒステリカの方がオーヴァードに覚醒すると共に髪・瞳の色がほとんど反転してしまったため、間違われることはなくなった。
 おとなしい姉に対しおてんばな弟といった関係性だが、その聡明さは今でも瓜二つ。家族に対しては、自分の仕事は「一種の外交官のようなもの」と説明している。


 日本支部に赴任する前の“異端審問官”ローザ・バスカヴィルと関わりがある。
 といっても特段深い関係性ではなく、ひとことふたこと話しただけではあるが、それでもその異名に反して「魔女」である彼女を処断しようとしなかったことが印象に残っている。


 シンドロームはオルクス/キュマイラ。
 オルクスの因子制御により周囲の環境を自分に都合の良いもの=海中に近付けることができる。それによって都合の悪い事象を書き換えたり、“代償”を払わせる代わりに強力な加護を与える契約を結ぶことが可能。
 キュマイラは海中適応の一種であり、《海の魔女》のオリジンを引き受けた時の変化に基づく。無数の足を持つ蛸へと変貌することで、そのたおやかな姿からは想像できない力を発揮するが、その本領は深海の主としての権能を駆使することにある。
 泡によって形作った海の生き物を使役し、自分の代わりに「取立」を行わせる。


 Dロイスは《奇妙な隣人(ストレンジネイバー)》。
 コードネームの元であり、彼女をオーヴァードに覚醒させたレネゲイドビーイング《海の魔女》がその正体。現在は彼女の精神の中に棲んでいる、いわゆる協力型。
 ロンドン郊外の森の奥、淡水湖の底に沈められていた古びたナイフを核として封じられ眠っていたものの、ヒステリカが接触したことで覚醒。
 いくつかの“契約”を結ぶことで、彼女をオーヴァードへと覚醒させるとともに同居するようになった。


 浅瀬のスカイブルーの長い髪は緩くウェーブがかかっており、後ろで八の字を描くように結ったあとツインテールのように流している。前髪にはパールをあしらったリボンの髪飾りを常に付けている。
 瞳は深海のマリンブルーで、覗き込むと水中の気泡のような影が映っている。表情の変化はあまり大きくない。
 服装はネイビーブルーとゴールドを基調としたワンピース。その上から星のような輝きを散らせたケープを纏っている。ワンピースの裾が分かれているのは、《完全獣化》使用時に生えてくる他の足が服を傷付けないようにするため。
 手の甲部分にはアクアマリンの装飾を付けている。足元は変形に合わせて伸縮する特別製のタイツ。
 指先はいつも決まってスカイブルーのマニキュア。たまに弟が塗りたがる。


 彼女だけ常に水中にいるかのように、わずかに浮いている。よく見ると普通に歩いているというよりは、海底を軽く蹴るようなかたちで移動しており、髪や服の裾も水中にいるかのような緩やかな軌道を描くことが多い。
 これは彼女のオルクスシンドロームが自分の周囲の空間に因子を埋め込み、媒介として常に微弱な力場を構成しているため。
 《テレキネシス》に分類されるその力は、“海の魔女”が最も効率的に権能を振るえる環境を構築するための無意識的な発露であり、自由自在とはいかない両脚の動きを支えるための自覚的な制御でもある。
 効果範囲は自分の体から数センチ程度であり、意識的にそうしない限りは他者に影響を及ぼすことはほとんどない。

 覚醒時の出来事がきっかけで、両足に障害がある。見た目に分かりやすい傷こそないが、レネゲイドウイルスによる再生すら受け付けない機能不全により、エフェクトによる補助がなければ通常の歩行はほぼ不可能。
 《完全獣化》によって海中に適した姿に変わる(あるいは「戻る」)ことでその問題は解消されるほか、エフェクトを上手く活用することで日常生活を送っている。


 ……彼女の傍にいる人間は、時たま気泡が弾けるような音を耳にするという。

運用

ミドル

・情報はUGNと噂話にそれぞれ固定値を振り、元々あるダイスに加えて適宜《ミーミルの覚書》でコネをぶん回すスタイル。
 フレーバー上は海の魔女である彼女がこれまで交わしてきた契約を記した勘定書きであり、これまでの貸し借りをコネとして扱う形になります。
・知識もレネゲイドを取得し、固定値2振りなのでそこそこ回せるはずです。
 ダイスが1つなのでファンブったら赤い彗星が各自の脳内で巴投げされることで謝罪とします。

戦闘

・コンセプトはサポートアタッカー。RC→肉体置換/単体遠距離型。
・攻性変色による暴走&アージ取得による変異暴走で行動値は0固定です。
 その分、イニシアチブ/オート二種のサポートエフェクトで味方の打点と判定を底上げします。
・ミドルではほとんど侵蝕を使いませんが、ちょこちょこエフェクトを回す分、侵蝕の上がり幅はかなり大きいと思われます。
 自身にかけるもの以外は全て射程:視界なので、戦闘時はなるべく距離を取ることでロイスの消費を抑えます。
・おおむねアージエフェクトの《アンリーシュ》が使いたかったがための構成です。

ロイス取得履歴

Dロイス:《奇妙な隣人(ストレンジネイバー)


 決して破ること能わぬ大原則。
 成れの果ては、慈悲と公平と強欲の魔女。
 一度滑落した体が、沈みこそすれ浮き上がることはもう二度とない。

 終点は、海の底。

シナリオ:“パーシヴァル”エレイン・ランカスター


 尊敬/〇心配

 所属支部の支部長。
 彼女が“求めに応じる魔女”となった時、一番最初に契約を結んだ女性。
 辣腕を振るう頼れる上司であると同時に、きょうだいのことで頭を悩ませる姉仲間であり、山と積まれたホームワークに溜息をつく年下の子供。

 少なくとも、彼女にとっては。

「わたくしがあなたに約束するのは二つ。
 達成報告と、次のお茶会よ。あなたの魔女は、契約を違えたりはしないわ」

固定:ライオニー・エインズワース


 〇執着/不安

 最愛の家族。何者にも代え難い、生きる意味。
 彼を庇って死ぬよりも辛い目に遭った(オーヴァードになった)こと、後悔はしていない。

「あなたがあなたの行きたい道を歩めるように。
 そのためだったら、わたくしはどうなってもかまわない」



 あなたがいなければ、人にしがみつく意味などないのだから。

“レッドフード”/ミセス


 昇華済
 〇信頼/脅威

 デュラハン事件で協力関係を結んだ、ゼノスのレネゲイドビーイング。
 荒野であろうと街路であろうと、獣の風情を包み隠さず闊歩する、あちら側のひと。

「欲望のままに赴くあなたのこと。きっとそうなれたらきもちいいのだろうな、と思ったことは否定しないわ。
 けれど今のところ、あなたは反面教師。そちら側に行くつもりはまだありませんから」

マリア=キングストン


 感服/〇心配

 同じ支部のエージェント。信頼する“クラウソラス”。
 なれど、彼女もまた、本来スクールに通うべき子供であることには相違ない。

「その鮮烈なゴールデンブロンドに救われたことは、何度も。
 作った借りは、できるだけ清廉なもので返したいの。それが、非力な大人にできるせめてものことだと思うから」

イリス・トライスタ


 〇有為/心配

 同じ支部のチルドレン。デュラハン事件の折、彼の監視役として任についた。
 彼の教官である“クラトス”からも頼まれている。

「とにかく生きること。生き続ける限り、考え続けること。
 その結果、今度は自分ではない誰かのためにその力を使ってくれるのなら……。
 ふふ。身勝手な期待をごめんあそばせ」

御当主/シャロン=ゴドウィン


 〇尽力/契約

 ステイト・オブ・グレイスの一派、主を持たぬ騎士。
 ロンドン支部のイリーガルであり、デュラハン事件で共闘した。

「剣に拠って立つ騎士としてのあなたではなくて。
 友を助けたいと歩む背中で泣いたあなただから、つい、勘定抜きに助けたいと思ってしまったのです」

MURDER in the MIST


ハンドアウトPC③
ワークス/カヴァー:UGNエージェント/指定なし
ロイス:"パーシヴァル" エレイン・ランカスター
推奨感情:P尊敬/N隔意

 キミはUGNロンドン支部に所属するUGNエージェントだ。支部長であるエレイン・ランカスターからの信頼も厚く、日々様々な事件の解決を任されている。
 ある日、キミが任務を終えて帰還すると、エレインからの呼び出しを受ける。聞けば、最近起こっている『ヘッドハント事件』の解決とジャームの討伐を任せるとのことだった。一息つく暇もないまま、キミはエレインからの司令を受けることになる。
 彼女は確かにこう言った。「PC②の監視・管理を頼む」と。


イメソン
「Beautiful World」(宇多田ヒカル)
→ https://www.youtube.com/watch?v=jmKRgqWGrWc
「Love your enemies」(分島花音)
→ https://www.youtube.com/watch?v=h3wKKWFMWLw
「Scream」(FF14/祖堅正慶)
→ https://www.youtube.com/watch?v=I4O5CVvwgFI


チャットパレットカラー:ホライズンブルー(#82cddd)

履歴

 


 霧の都、太古より神秘と共に在ったグレートブリテンの地では、現代においても奇妙な力を持つ子供が生まれることがしばしばあった。
 曰く、「妖精が見える」。曰く、「幽霊と話すことができる」。曰く、「明日の出来事が分かる」。
 彼らは常人には見えぬ何処かと繋がりを持っていて、そういった繋がりは、長じるうちにいつの間にか失くなっていることが常だった。
 まるで悪戯妖精(レプラコーン)に盗まれたかのように、ぱったりと。

 そんな土地に、彼らは生まれた。ヒステリカとライオニー、ロンドンの普通の家庭に生を受けた彼らは、しかし全く瓜二つの容姿の中、ある一点が決定的に違っていた。
 双子の弟、あるいは兄のライオニーは、そういう「不思議な子供」だったのだ。本人に言わせれば「星の巡りが色んなことを教えてくれる」「星の導きが僕を助けてくれる」だそうで、そのせいか夜を好み、星を好む少年に育った。
 片割れがそうで苦労するのは姉、あるいは妹のヒステリカの方である。ロクな防寒具も着込まず一晩中部屋の窓から空を見上げて風邪を引くだけなら、弟の自業自得で済む。ある日「素敵なところに連れていってあげます」と手を引かれて、気付けば子供二人でロンドン市を飛び出す列車に乗っていたことさえあった。
 無事に帰れたあとで、両親に烈火の如く叱られ、そして抱き締められたのは、あまりにも当然の成り行きだった。

 何かと振り回されども、少女にとって少年は大切な家族だった。
 自分に見えないものが見えるのだとしても、突飛な行動に振り回されたとしても、愛する片割れだった。


 だから、弟に危機が及んだ時、姉が迷わず助けたのもまた、当然のことだった。


 少年に不思議な力があると耳にしたある宗教組織が、彼を誘拐しようとしたのだ。そこで少女は咄嗟に「その噂は嘘で、本当は自分の方だ」というでまかせを口にする。かくして少年は解放され、代わりに、少女が誘拐された。
 ロンドンの町が大変な騒動になっているのをよそに、彼女は郊外のある森の奥へと運ばれた。そこにはいっそ気狂いじみた緻密さで整えられた祭壇があり、彼女はそこで、死骸の朽ちゆく臭いと共に彼らを導く《魔女》として崇拝された。

 隔絶した環境の中で動物と人間を虐げ、搾り取った血を年端も行かぬ少女に捧げんとする彼らは「邪教」と言って差し支えなかった。けれども、少女には「偽物」とばれないようにする以外にできることはない。
 来るかもわからない助けだけを支えに、どうにかしてもたげた視線の先には、いつも降るような星々が輝いていて。


 けれど少女は、「本物」ではない。
 だから彼女に、「星の導き」なんてものは注がれない。


 ……スコットランドヤードによる捜索の手が、森奥に巧妙に隠された穢れた祭壇を暴くよりも早く。
 少女が一夜また一夜と懸命に渡り歩いていた綱が、「ぶつり」と途切れる方が先だった。

 彼女が「偽物」だということが、とうとう狂信者たちの知るところになった。憧れた純金を手に入れたと思っていたところを、実際のところは屑鉄を掴まされただけだったと知った時の彼らの瞋恚は留まることを知らず、少女は筆舌に尽くしがたい暴力と凌辱の限りを受けた。
 そして最後には、覚えのない罪を着せられ、手足を縛られて手前勝手な裁判に架けられた。「罪なきならば沈むはず」という時代遅れの神明裁判は、どちらに転んだとて被疑者には死しか待ち受けていない。
 深くしめやかな絶望と共に、その体が森奥の湖へと投げ落とされる。ぼちゃん、というあっけない音に抗う力などあるはずもなく、少女の体は沈んでいく。


 沈んでいく。
 沈んでいく。
 沈んで逝く……。



<おや、変わった海藻だと思えば。鰭の代わりに貧相な棒切れをつけて、人の子じゃないか>

<……お客かね? とはいっても、今は休業状態でねえ。薬の在庫なんかありゃしない>

<でも、契約を結ぶことはできる。喰われかけの稚魚よりも弱弱しい息をした、可哀想な娘や>

<ひとつだけ叶えてあげよう。無論、無償(タダ)というわけにはいかないがね>

<願いを叶えるかわりに、おまえ自身を貰うとしよう。おまえを助けるんだ、それに等しい代価を要求するのは当然のことさね>

<断ったってかまわない、が────よろしい、契約成立さ>

<これをお持ちよ。小刀だ、使い方(・・・)は分かるね?>

<なら、こんな狭苦しいだけの白くて呼吸のしづらいところ、とっとと出ておしまい>



 ……その後、彼女は湖の傍に倒れていたところをスコットランドヤードによって保護された。
 その手の中には、なぜか一振りの古びた小刀が固く握りしめられていたのだが……行方不明の人間が発見されたことの喜びに比べれば、そんなことは些細なことだろう。
 少女を拐した集団もまた全員逮捕され、こうして彼女は、愛する家族の元へと帰ることができたのだ。
 
 めでたし、めでたし。


 …………。
 ………。
 ……。


 とは(・・)いかない(・・・・)
 魔女は願いをかなえた。
 であるならば、その代価を支払うのは当然のことだ。

 少女は語る。
「わたくしは、魔女に助けられました。魔女の力を譲り受けて。だからわたくしは、魔女なのです」
「いずれ、心も体も魔女となります。そういう契約を結びました」
「わたくしが本物の魔女になるまでは……せめて、片割れ(おとうと)の傍にいたいのです」

セッション履歴

No. 日付 タイトル 経験点 GM 参加者
フルスクラッチ作成 49
1 MURDER in the MIST 28 おだまき シャロン・ゴドウィン(海藻類)イリス・トライスタ(ばっつ)蘭=蓮(キオ)
基礎25点+帰還時侵蝕B3点

チャットパレット