容姿・経歴・その他メモ

髪

瞳

肌

「定義。私の識別番号は『Vo（フォーリッヒ）409Ze（ジュスターヴン）型13番機-nz（ニヒツ・ズトレフェンド）』。
　よろしくおねがいいたします。……初対面の相手には、自分の名前を名乗るのとこの文言を言うのが礼儀と確認。あってる？」



誕生日　　：９月１０日
好きな物　：いきもの
嫌いな物　：小さな砂・水
imagesong ：


■経歴
都内の路地裏などでたびたび姿が目撃される機械仕掛けの少女。
機体個体識別番号は『Vo（フォーリッヒ）409Ze（ジュスターヴン）型13番機-nz（ニヒツ・ズトレフェンド）』。正式には『Vorig vier null neun Zerstören Dreizehntens - Nichts zutreffend（フォーリッヒ・フィア・ヌル・ノイン・ジェスターヴン・ドライツェーンテス-ニヒツ・ズトレフェンド）』。長い為基本的には『ニヒツ』と呼ばれる。

彼女は１０年前、かつて中止され解体された計画、『プロジェクト・アダムカドモン』（上級p78）の研究員を集め、アメリカのオーヴァード研究所において始められた研究。表向きはレネゲイドウイルスが物質に影響する現象に関しての物でありながらその裏では第三次世界大戦に備えた『オーヴァードの軍事利用』を根幹とした兵器開発の過程によって生まれたレネゲイドビーイングである。
元となったのは『兵器』という概念。実験施設という閉鎖空間において無数に生成され積み重ねられる機械が、同じように積み重ねられ、打ち捨てられる被検体を器として彼女は生まれた。
この研究内において数々のレネゲイドに関する兵器が作られる中、その内の一つに兵器自体にオーヴァードと同レベルの性能を組み込むという事をコンセプトとした研究があった。後にこのコンセプトは完成形として『プロトタイプ・レネゲイドアームズ』という一連の兵器が開発されることとなるが彼女が生まれる要因となったのはその前段階───兵器自体にレネゲイドとしての性質を持たせる。つまり兵器というオーヴァードを作るという研究である。
多くのモノを基本とし、多くのヒトを基盤とし、一種の『命を持った兵器』を創り出す実験は失敗という形で幕を閉じる事となる。ただしその中で───研究者の思惑と違う形で生まれ落ちた、レネゲイドビーイングを遺して。
彼女は兵器を元としたレネゲイドビーイングであるがその性質は機械に宿るモノではなくその概念を元としたモノ、さらにそれが発芽した先は研究の過程で無数の屍となった実験体を器として誕生した為、研究に在った命を持った兵器とは言い難く、またその偶発性からサンプルとしても扱えない為、兵装を装備した上で他の兵器と同じように扱われ、軍事会社、紛争地域などに渡り使用される事となる。
そして幾ばくかの戦場を渡った先にてFHに兵器の一つとして買われる事となり、今に至る。入った当初はアメリカ・東アジアを始めとした都市、紛争地域などで任務についていたが渡り渡って数か月前から日本にて稼働している。
とはいってもその性質上性能は破壊一辺倒の為、紛争地域と言った戦場ではない日本では彼女が行う任務は少なく、基本的に街をぶらついたり人を眺めたりと待機命令の中で行動している事がほとんどである。


■人物
青みがかかった白の髪にレンズの瞳。８～９歳ほどの見た目を持った機械少女。
外見は少女としての体躯に露出する機械部品や無骨なパーツなどがついており、西洋のオートマタを連想させる外見である。
性格もその外見と同じように機械らしい性格であり、プログラムの受け答えのような口調で話す。
しかしれっきとした思考を持っており、レネゲイドビーイング特有の『人を知る』という行動原理を元に、分析、思考、活動を行うなど理知的な面もある他、好き嫌いや食事を好むといった嗜好も存在する。
ただ感性についてはまだ未熟なモノであるらしく、入力されたコード以外には他者に「疑問。これは００である？」と言った風に質問する事が多々。感情がないわけでは無い為その回答を元に自身で思考、定義をする事で理解する事は可能。
また機械が元となっている為か知識に関しては非常に多くの事を知っている他、単純な演算能力はノイマンのオーヴァードにすら匹敵する物であり、おおよそ正と否で判断できる事柄であるならば割り出せない事は無いとされる。戦闘時には兵器としての性能を満遍なく発揮し、正確無比な判断を下して敵対勢力を撃滅する為稼働する。

水や砂が苦手な理由は耐水性や耐塵性が無いというわけではなく、「回答。部品の隙間に残留し続ける感覚が嫌だから」との事。当然兵器として作られている為あらゆる戦場を想定してそれこそ真空空間であれど稼働に支障はないのだが、嫌な物は嫌らしい。


■能力
能力はその出自から兵器そのものであり、ブラックドッグのピュアブリード。
Zerstören（撃滅）型の通り、彼女が持つ兵装はその能力を破壊一辺倒に振るった物。その為単体での火力は現在存在する戦略兵器の中でも上位に存在しうるものであるが、単体ではなく同型機や支援機などを組み合わせた小隊での運用を前提とした兵装である為、他の事は普通の人間以上に不都合が多い他、現在ではその性能を十全に発揮する事は出来ない。
また生産元である研究所が閉鎖している為、FHの研究者たちによって段階的に解除されているがまだ多くの兵装がブラックボックスとしてその体に封印されているなど、兵器としての制限が多い為、FH内にても扱いに困る部分があるらしい。
ただし多くの制限がかかってなお第三次世界大戦を想定として作られた先型・撃滅型の名の通り、過多すぎる火力を誇り兵器としてはあまりにオーバースペックな事から紛争地域などにおいても持て余されてしまう事が多く、日本支部に回されたのは厄品を押し付けられた面もあると言える。
しかし一部で、日本支部に回されたのは上記の事もあるがゼノスの都築京香の手回しがあったと噂されている。彼女がレネゲイドビーイングであることを考えればありうる事ではあるが彼女自身、都築京香との面識はない為その真意は定かではない。


■コードネーム
・Vo409Ze13-Nz　：機体個体識別番号。Vorig vier null neun Zerstören Dreizehntens - Nichts zutreffend（フォーリッヒ・フィア・ヌル・ノイン・ジェスターヴン・ドライツェーンテス-ニヒツ・ズトレフェンド）。『先型409番目撃滅型１３番機-個体識別該当なし』の意。長いので基本的に『ニヒツ』と呼ばれる。
・《我が意は未だ解らずとも（Leben Lohnt-001）》　：自身のコードネーム。Leben Lohntは『生きる価値』と言った意味合い。

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