海運業を生業とする商会に始まった総合商社の経営者一族の三男として生まれた。
弟が1人、妹が2人いる。
兄はどちらも戦争によって死亡しており、成り行きで会社を継ぐこととなる。

3人の息子と2人の娘がいるが、そのうちの息子を一人失くしている。

社長となってから金属事業と食料流通事業を展開したところ、これが大成功。
その後も事業を拡げ、天城グループを創り上げるに至った。

天城商事と天城グループ系列の主要な会社は
現在自分や兄弟の子供たちが経営を引き継いでいる。

護人会に加入後、オーヴァードによる犯罪で天涯孤独となった少女・｜深沢　沙雨《ふかざわ　さざめ》を保護し、
忙しくて孫に構ってあげられない自分の代わりに孫の遊び相手となるかと思い、そのまま養子にとった。

オーヴァードの犯罪者が自宅に押し入り、強盗をはたらいた。
ワーディングにより意識が朦朧とする中、資虎をその身を呈して守ろうとした妻・｜龍江《たつえ》と
抵抗を試みた次男・｜資江《すけのぶ》と義娘・｜夏乃《なつの》が目の前で殺害され、
精神的ショックから覚醒し、犯罪者の殺害を試みるも
そこに駆け付けた｜驫木源十郎《とどろき　げんじゅうろう》に犯罪者諸共制圧された。

あの時、己の力で犯罪者と闘えていたならどうなっていただろうか。
おそらくは負けて殺されていただろうと考えては、妻らと一緒に死ねたならそれもよかったかもしれないと思っている。

元々はクロスブリードだったが、あるとき新たにキュマイラのシンドロームに目覚めてトライブリードとなった。
これまでの経験を基に新たな力をモノにした結果、力が融合した。

31歳・女性
UGN興隆市支部の職員であり、秘書。
19年前、オーヴァードによる犯罪で天涯孤独となった彼女を引き取り、鍛えてみたらすごい優秀だった。

彼女には支部長としての職務内容を全て教えており、支部員の中でも特に仕事を任せることが多い。
次期支部長候補の筆頭であり、早く後を継いで引退させてほしいが、
彼女が中々引き受けてくれないので困っている。

孫の遊び相手兼、後進育成の経験のために孫の｜華《はな》の教育を任せ、彼女とは姉妹のような仲となっている。

21歳・女性
孫のうちのひとり。次男・｜天城資江《あまぎ　すけのぶ》の一人娘。
次男が亡くなった後、自分の元に引き取って育てたため特に気にかけている。
オーヴァードに覚醒した際には、｜深沢沙雨《ふかざわ　さざめ》に教育を任せることとした。
元々は興隆市支部所属のエージェントだったが、
我が孫可愛さに危険がある任務や戦闘が発生する任務を受けさせないようにし続けた結果
方々から怒られて別の支部へと異動してしまった。

鮮血の杖

年を取って足腰が弱り、杖が欲しくなって買った。
高級な杖なら箔がつくかと思って手配師に「金に糸目は付けない」と伝えたところ、
気を利かせて手配してくれたのがこれ。

リーダーズマーク＆コマンダーズマーク

UGNでもかなりの古株であり、その資金力による活動支援及び担当した地域の治安の安定が
高く評価されて発行されたリーダーズマーク。
年を取った今、もはや相応しくないと思いつつも責務を忘れないために持ち続ける。

　興隆市支部の支部長として仕事をこなし、気がつけば日も暮れ始めていた。
　そういえば今日、UGN日本支部から｜"解明者"《アンラベラー》｜御堂　彩《みどう あや》との面会の約束があったので向かう。
　彼女は興隆市でジャームが増えている傾向に対して興味があるようだ。
　日本支部からの協力者というと少し癪ではあるが、彼女は有為な存在であるだろう。
　しばらくは協力関係として原因の究明にあたることとなった。

　御堂君と話していると、市内からワーディングが展開されたことを察知する。
　その地点近くにいたUGNチルドレン、｜"薫風"《くんぷう》｜光風　戦《みつかぜ そよぐ》に調査を命じ、自分も現場に向かうこととなる。
　現場に到着すると、戦くんが謎の獣人オーヴァードと遭遇したこと、攻撃を受けそうになったことを聞く。
　一度支部に戻り、落ち着いたタイミングで改めて戦くんから話を聞くこととした。

　翌日、支部長室には呼んでいないはずのイリーガル、｜"流星"《ミーティア》｜不動　射月《ふどう いつき》と警察の｜独楽　裁可《こま さいか》、
　興隆市の探偵の"ユウガオ"がいた。戦くんが通してしまったらしい。
　彼らからそれぞれの主張をぶつけられて頭を抱えつつ、彼らがそれぞれ抱えている問題と
　昨日戦くんが遭遇した獣人オーヴァード"サンダー・ディア"関連の事件が繋がっているようだったので、
　その場にいた全員と協力して調査に当たることとなった。

　情報を精査していく中でディアボロス、｜"春日 恭二"《かすが きょうじ》が龍ヶ崎邸に出入りしていることを知る。
　不動くん、戦くんと共に一度龍ヶ崎邸へ情報収集へ向かうこととなった。
　その間に独楽くんとユウガオには興隆エナジーで情報収集を行ってもらうこととなる。

　龍ヶ崎邸では使用人に案内された食堂で竜彦氏とその娘と話すことが出来た。
　竜彦氏の孫娘の話を聞きつつ、ディアボロスがここに出入りしていることが事実だという話も聞くことが出来た。
　ディアボロスは古物取引アドバイザーとして出入りしているようだった。
　ディアボロスが次に訪れるときに一報入れてもらうこととして支部へと帰還する。

　興隆エナジーへ情報収集へ向かった二人と合流し、情報のすり合わせと今後の動きを相談することとする。
　深夜に外出しているという龍ヶ崎愛花の追跡を不動くんと戦くんが、
　サンダー・ディア目撃地点である東区星見台周辺の張り込みを独楽くんとユウガオが、
　変電所の張り込みを儂と支部所属の渋野くんが行うこととなった。

　変電所で張り込みの最中、支部からワーディング検知の連絡を受ける。
　渋野くんに独楽くんらへの連絡を任せ、急ぎ現場に急行する。
　最も遠いところにいたこともあり、現場では他のメンバーがディアボロスと交戦していた。
　到着と同時にディアボロスに攻撃、独楽くんが上手く気を引いていたこともあり不意打ちに成功した。
　その後、独楽くんが大怪我を負いながらも全員でディアボロスを撃退した。

　撤退するディアボロスを追跡しようとしたそのとき、突然周囲の灯りが明滅したのちに
　電撃が走り、ディアボロスを見失う。
　そしてそこには、サンダー・ディアが現れていた。
　もっと電気があれば強くなれる、邪魔をするな等の言葉を言い残してサンダー・ディアは消えた。
　さらに、現場にいて倒れていた筈の龍ヶ崎愛花の姿も無くなっていた。

　数日後、不動くんが愛花くんに事情を説明する為に彼女を連れて支部に訪れた。
　その場で事情を説明したところ、愛花くんが調査に同行したいといい、許可。
　
　その後、サンダー・ディアが狙いそうな変電所をパトロール中に愛花くんが怪しい人物を発見。
　その人物はなんと、龍ヶ崎さんの娘である琳氏だった。
　彼女は自身がサンダー・ディアであることを告げ、さらにその場にディアボロスまで現れて戦闘になる。

　戦闘にてディアボロスを退け、サンダー・ディアを戦闘不能に追い込んだ。
　その後、救急車で駆けつけた御堂くんと愛花くん、不動くんにサンダー・ディアを任せ、
　ユウガオと共に自転車で病院へ向かった。

　事件解決後、御堂くんから謎の赤い石を渡された。サンダー・ディアから摘出されたものらしい。
　交戦したとき一度ものすごい力を発揮したように感じたが、それと何か関係があるのだろうか。
　ボブは訝しんだ。