●形式：『フルスクラッチ』

●内訳：130点+新規ボーナス45点+成長経験点

　「メル」とは西洋の言語で『海』という意味を持つ。彼女の様な電子集合体、電脳世界の海に住まう者、即ち「ネットワーク生命体」の存在であることを直喩して名付けられた。

　計画号名は『M.E.R.計画』。『U.G.N.技術開発局(アール・ラボ)』と『黒鉄重工(くろがねじゅうこう)』によって立案・共同開発された戦術的機械人形(ドールズフロントライン)の設計案、詰まる所のヒューマノイド計画である。


＊ 外見上の容姿より以降は、本機を〈女性〉と判断し　「彼女(メル)」　と呼称する

＊ また和名が必要な場合「芽留(める)」と宛がう

　シルクの様なキメ細かい艶と柔らかな弾力を持つ肌とサラサラの毛並を持ち、やや少し跳ねた橙色のボブの髪型をしている

　"翠緑石"(エメラルド)の様に、神秘的で澄んでいる反面で瞳の奥底が混濁している。存在の『不透明』さと『不気味』さを物語る、無機質な瞳を持っている。 〈TIPS〉.瞳孔に”光源"(ハイライト)が存在しない。

　喜怒哀楽の感情表現に欠けており、普段から表情が堅い為、冷たいと受け取られる時がある_

計画の大幅達成案、第『20』号作戦機。製造番号『31』番は、全ての知能・技能試験(デモンストレーション)の予想水準を上回った最高の機体(フレーム)であり、AI(人工知能)技術の結晶体である

計画初期における本来の用途は、〈運搬・搬出作業〉と〈決算や収支の数字管理や書類作成〉等の、主に作業の『効率化』を測る為の物であった。1900年後期に発生した、レネゲイド拡散事件後における『支部拡張計画』により、日本国内の主要都市部以外の地方都市群へ支部が設立される方針に組織目標が転換される。

彼女は所属する支部及びエージェントをより前線で支援する為の『防衛軍備化』計画として再設計・再立案される。

従来では情報管理用の機体ベースであった為、再計画された現在の戦闘用機体は所謂、亜種個体である。その為、前者をα(アルファ)型、後者はβ(ベータ)型に分類される。その為、前述して生み出された彼女(メル)は『β型』である。

普段は温厚な彼女だが、一度「執行者殲滅モード」に突入すると非常に交戦的な対応を取り始める。

威力制圧に物を言わせた、容赦のない攻撃的なスタイルと破壊力から裏社会の界隈では、彼女の事を『"死刑執行人"』と異名で呼ぶ者もいる。組織への高い忠誠心と、命令に対する機械的な迄の忠実さから、彼女を"犬"と嫌う者も界隈には多くない。

少なくとも「居合わせたくないエージェントランキング」にはランクインしているだろう。...その様な触書があるかは果たして謎であるが。

食物から吸収されるエネルギーを動力としている。

一般的な人間の食事同様、経口摂取で動力源となるカロリーを獲得する。人間ではないその躯体を作動させる為にはかなりの量の食事が必要となる為、彼女はフードファイター顔負けの大食漢である。

"ラーメン"や"ハンバーガー"と言った超こてこての「ファストフード」が大好き。しかしそれはエネルギーとして豊富なタンパク質、炭水化物、脂質(PFC)を効率よく・手短に摂取できる点で好んでいると言って過言ではない。

当然、美味しい物を食べる行為が齎す幸福･･･など理解も持ち合わせてはいるが、彼女は味よりも効率の事を考えている。

所有するシンドロームは〈黒犬〉(ブラックドッグ)と〈モルフェウス〉

主(メイン)となる『黒犬(ブラックドッグ)』は機械の側面を現した能力であり、『モルフェウス』の能力は、前線で独立して活動するであろう本機が、後方での支援が見込まれないことを想定して付与された。

自身の損傷箇所を自己修理(リペア)し、長期的作戦にも対応できるよう設計されている。

武力衝突の際にはSF(サイエンスフィクション)を想起させる機械の腕より、自身のレゲネイドの一部を(キューブ状に)収束させ生成した、"粒子源核(ウェポン・コア)"を展開する。

能力操作によって、生み出したコア(核)を飴細工の様に自在に変形させ、任意の形状に変形し武器として扱う。

＊よく好んで使用する武器の形状は『大鎌(サイス)』と『刀剣(ブレード)』。理由は威力が強く鎮圧に最も効果的だからだそう。

創造物の外見は変幻自在であるが「攻撃力/防御力」と言った「物理的強度」と「データ上の数値」は変わらない点。

また使用可能な武器種は「白兵」のみに限られており「射撃」を含む他の能力適正はあまり高くない点。

【例】以下はPL：円卓の暇人のキャラクター参考例である

　【名前】：『能力内容』・【能力/危険度指数】/【系統】/【戦力規模】

　① 源間 一也：電荷を生み出し操る能力・CLASSLEVEL１/物質・操作系能力者/部隊を構成する事でオーヴァードを撃破・撃退可能な水準
　② 天乃 　巴：新天流派刀術を扱う能力・CLASSLEVEL２/肉体・技術系能力者/単独でオーヴァードを撃破可能な水準
　③ MER2031β：反応物質(マテリアル)を扱う能力・CLASSLEVEL３/物質・操作系能力者/単独で大隊(一部隊)に相当する水準
　④ 甘峰 志乃：幸運(フォーチュン)を操る能力・CLASSLEVEL４/領域・概念系能力者/単独で大隊(〃)を掌握,壊滅,撃退可能な水準
　⑤ 　　 雨猫：気配遮断と身体強化を扱う能力・CLASSLEVEL３/三種混合能力者/単独で大隊(一部隊)に相当する水準
　⑥ 天海 六花：光粒子(フォトン)を操る能力・CLASSLEVEL１/物質・操作系能力者/部隊を構成する事でオーヴァードを撃破・撃退可能な水準

【外伝】
　⑦ 柊 カンナ：対象と同じ能力を再現(顕現)する能力・CLASSLEVEL４~５/模倣・概念系能力者/単独で大隊(〃)を掌握,壊滅,撃退可能な水準、叉は存在が国家を脅かす危険性を保有する水準
　⑧ 神有坂 真：祝福と破滅(ルイン)を司る能力・CLASSLEVEL５/神格・概念系能力者/存在が国家を脅かす危険性を保有する水準

【通常会話】

《挨拶》

①

「私は”メル”。...抑止の代弁者、安寧と均衡を司る執行人」

《日常会話》

①

「ｳﾄｳﾄ(眠そうな表情)。...ん、平気」

②

「ｸﾞｩｩ(お腹のなる音)。....んぅ、お腹が、空いた」

③

「...？。ごめん、よく、わからない」

《能力に関して》

①

「この躰は、皆を護る為に、此処にある」

②

「強靭な躯体。強固な装甲に豊富な兵装と機能....───満足。ﾑﾌｰ(得意げに話す)」

③

「"メル"は日々、成長する。”あっぷでーと”する。ﾌﾝｽ」

【戦闘ボイス】

《編成時》

①

「────"M.E.R."(メル)、戦線に上がる」

《隊長編成時》

①

「戦術支援システムより指揮権限を移管。───譲渡。プロトコル実行。───此処からは私が指揮を執る」

《戦闘開始時》

①

「─── 容赦はしない」

②

「─── 殲滅の、開始」

③

「─── ターゲット、ロックオン。」

『攻撃』

①

「...─── 殲滅する」

②

「...─── 塵滅と化せ」

③

「...─── 処分する」

《被ダメージ時》

①

「...───問題ない、続けよう」

②

『...───"機体の損傷軽微"』

③

『...───"機体の損傷甚大"』

《必殺技》

①

「対地対空戦闘用意、OVER。システム、オールグリーン。────"FivebyFive"(視界・感度良好)。...───この戦場は私が支配する」

②

「轟け。天地鳴動の裁きを受けるがいい。征くぞ、これこそが執行人の────雷(いかづち)だ」