容姿・経歴・その他メモ

～　概要　～

　日本・Ｎ市のＵＧＮ支部長をつとめる女性。

　もともと古式ゆかしい家系の生まれであり、和泉の名字は養子入りした先のもの。本姓は華神。
　朱鷺子という姉がおり、揃って剣術の腕に類稀な才覚を有していた。家は姉が継ぐこととなっていたため、彼女は幼い頃に親戚である和泉家へと養子に出されており、そこでも引き続き鍛錬に励んでいた。

　１１歳のとき、和泉家の両親と訪れた遊園地でＦＨのテロに遭遇する。
　両親は死亡し、多くの犠牲者が出るなかで義憤とともに目覚めた力でテロリストを追い払うが、オーヴァードとしての力を恐れてそのまま行方をくらます。
　当然、オーヴァードに目覚めた彼女を追ってＦＨやＵＮＧの人間が接触を行い、世界の真実を伝え勧誘をしてきたが、どちらにも信用を寄せることはできなかった。
　結果的に『自力救済』の思想が強くなり、ときにはイリーガルとして、ときにはＦＨ側に雇われるなかでもっとも長く在籍していたのはＦＨ側であった。

　最終的には数人の部下を率いてセルを形成して報酬次第で他のエージェントの協力をしていたが、ある時レネゲイド研究施設を襲撃した際、偶然視察に訪れていた神城早月と遭遇。
　神城グループの会長であり優れたオーヴァードとして認知はしていたが、事態に物怖じしない彼女に興味を持つ。
　時代を変える旗頭になるかもしれないことやグループ内での立場を知ったことで、協力者として自分を売り込み、何度かのテストを経て、ＵＧＮ側として雇われることになる。

　早月のコネクションもあったが、順調に実績を重ねてＮ市で支部を設置するに至る。
　放浪時代は良くも悪くも好きに生きてきたので、支部のメンバーには放任主義の傾向がある。
　また任務よりは思想や信念を優先しており、それが天秤が組織の方針よりも重いと判断するのであれば、命令に背くことも厭わない。

　趣味は鍛錬と食べ歩き。特に、いろんなものを食べれば無上厨師のレパートリーを増やせるため、美味しいものの情報をかき集めては出かけている。


～　喫茶店『牡丹』　ＵＧＮ・Ｎ市支部　～
　Ｎ市にある喫茶店。国際環境情報大学と公立高校の中間ぐらいの場所にあり、知る人ぞ知る店ぐらいの立ち位置。背伸びしたい高校生や、通ぶりたい大学生、近所の主婦や老人がメインの客層。
　人気メニューはフレンチトースト。紅茶フレーバーだったり、コーヒーフレーバーだったりする。金額はちょっと高めだが、その分量は多い。
　不定休で、告知なく休業していることもある。

　というのは表向きの話。
　実際にはＮ市のオーヴァード事件を統括するＵＧＮの支部が置かれており、その地下にはかなりの空間が広がっている。
　ミーティングルームや事務室、メンバーの居住空間、トレーニングルームなどの設備が揃っており、和泉家の資産や神城グループの援助、桃子本人が勝手に増改築を繰り返しているため快適な作り。


　支部には他にもチルドレンが保護されているが、錦上添花に対してはその実力が群を抜いていることや、率先して教えを請う姿勢もあってかなり目をかけている。
　牡丹の給料日前などはよく金欠でご飯をせがまれるので、彼女の好みが支部全体の献立に影響する程度には甘やかしている。
　また『桃子ちゃん』と呼ばれても軽く叱るぐらいだが、代行者を使ってバイトをサボると給料を減額している（高校卒業か、牡丹をやめるタイミングなどで渡すために保管はしている）。

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