容姿・経歴・その他メモ

「＊＊＊＊ちゃんなんて大っ嫌い！」
そう言った瞬間、目の前にいた＊＊＊＊ちゃんが白目を剝いて倒れた光景が、僕の瞼の裏に焼き付いて離れない。
『言葉は人を傷つける』なんてよく言うけど、僕の能力は文字通り"そう"だった。

……

小学校に上がる前にUGNに引き取られた僕の友達は、本だけだった。
正直、親の顔も、小さい頃の風景もよく覚えていない。
人とかかわることをやめた僕は、部屋の中でずっと引きこもって本を読んでいた。
たまに人とコミュニケーションをとる必要があっても、筆談でなら会話できたし、僕はすっかり言葉を出すということを忘れていた。

……

何年経っただろう。

……

「――わっ、きれい……」
夜深市支部に配属されてから数か月後。アンネローゼさんとの初めての深夜哨戒の任務で、夜の街に広がる光の海を見た時。
僕は、自分でも思い出せないくらい久しぶりに人前で声を出した。
夜の街どころか、昼の街すらほとんどまともに見たことがなかった僕には、その光景は幻想的で、眩しいものに見えた。

「綺麗だろう。ここが、私たちが守る街だ」
「裏の世界で、闇の中でしか生きられないものにも生きる意味はある」
「――君の声を初めて聴いたよ。ここに連れてきてよかった」

そんな風にやさしく話しかけてくれるアンネローゼさんの顔も眩しくて、僕はうつむいて頷くことしかできなかった。

……

［おはようございます］
何日か後。僕は新しい"能力"を、アンネローゼさんに披露した。
光の指先で文字を描く、僕だけのネオンサイン。

あの日、僕の中に染み付いた光が、いまでも僕の心をやさしく照らしてくれている。
まだ、声を出して話すのは怖いけど。新しい伝えかたを、あの夜の光が教えてくれたから。

性格・外見など

小柄で気弱そうな雰囲気の少年。
後述の能力から声を出すことを恐れているため、基本的にうつむきがちで引っ込み思案。
コミュニケーションのほとんどを筆談で行う。

オーヴァードとして

「発した言葉を実現する能力」を持つオーヴァード。
その力は強大で、直接的な「死ね」「壊れろ」などの言葉ではなく「嫌い」「あっちいけ」程度の間接的なニュアンスでも容易に人を負傷させるほどの力を持つ。

本人もその力を制御しきれていないため、人と会話するときは声を使わず筆談で会話をする。
あまりに力が強大なため言葉ではなく文字でも力が発現してしまうが、文字の方が言葉を使うより力が弱まることと、文字を書くのは言葉を発するよりも時間を要し、落ち着いて力を制御しながらコミュニケーションが取れるので、筆談でなら力をコントロールしながら会話することができる。
戦闘では、指先で光の軌跡を描き、空中に光の文字を書いて力を発現させることで戦う。

普段は筆談用にメモ帳とペンを持ち歩いているが、異能を使っても問題ない環境では、空中に光の文字を描いてコミュニケーションを取る。

セッション中は、
「」鍵カッコ：声に出して話している
［］角カッコ：筆談で話している
で書き分ける予定です。

PC名の由来

ウシュバテソーロ（競走馬）
ドバイWC制覇おめでとう。

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