容姿・経歴・その他メモ

犬飼敏夫は職場の癖のあるチルドレン達に、
その平々凡々と育てられた愛情を疎ましく思われ、ぞんざいに扱われていた。
そんなある日、しょげていた犬飼を見て肩に缶コーヒーを置く、声をかけてきた男が居た。
「お疲れのようだね。ちょっと散歩に出てみない？」
連れて行かれたのは河川敷。
夕暮れ時の犬の散歩連れが多い時間帯。猫又が歩くと飼い犬が猫又にすり寄ってくる。
「面白いだろう。猫又というのに犬に懐かれてしまってさ。」
「私も仕事が辛くなった時にね。随分外に出たものさ。こうして動物と接してるうちに自然ともう一回職場に気持ちが向かうんだろうね。」
彼はそう言いながら笑いかけてくるのだった。
犬飼が犬への興味、猫又への興味をもったのもその時だった。
それから何か相談がある時はきまって河川敷で動物と戯れながら相談に乗ってもらっていたのだった。

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