明るく社交的な性格。世界中で様々な人間と出会ってきているだけにコミュ力は高い。話し方がフランクでありながら人当たりは良く、周囲ともすぐに打ち解けることができる。立ち回りも器用な方であり、世渡りが上手い。一方で運だけで人を相手にしてきただけあり、挑発スキルは人一倍。とにかく煽りがキツい。しかし実際口喧嘩はそこまで得意ではなく、煽りを入れたところですぐ論破されてしまうことも。
　天運に恵まれすぎたおかげで何の努力もせずにここまで上り詰めたためか、真面目にコツコツ努力することが苦手。積み重ねてきた努力は勝負において何の価値もなく、結果と時の運が全てであると考えている。しかし、これまでに少ない努力で才能を発揮してきた彼にとって、何かに対して真剣に努力できることは素直に羨ましい。煽りは強いが、人の努力を一方的に否定することだけはしない。

　サンジの両親は博打癖がひどく、経済的に困窮していた。そのためにまともな食事や衣服を与えられることがほとんどなく、学校ではその見窄らしい容姿から虐められたことが多々あった。サンジが 8 歳のときに虐められていたところを誰かに助けられたことがある。そのとき放たれた「自身を守る術を身につけろ」という言葉は、今も記憶に痛烈に残っている。
　両親がパチンコ店に通い詰めていたことがきっかけで、両親が留守の間に盗み出したなけなしの金を握りしめてパチンコ店に立ち寄ったことがある。これまでにひどい仕打ちを受けていた憤怒からか、この時からすでにオルクスに覚醒しており、ビギナーズラックを皮切りに破竹の勢いで大勝利を収めていった。それからというもの、パチンコだけでなくありとあらゆる賭博に手を出しては大勝ちしていった。斯くしてサンジは確信した。これこそが自身を守る手段なのだと。
　しかし通りすがりの警察官にそれがバレてしまい、両親の教育責任を問われて別居することとなった。施設に入ってからギャンブルを禁止され、それまでの稼ぎがはたりと途絶えてしまった。自身を守る唯一の手段を奪われたサンジにとって、ギャンブルのない生活などは考えられなかった。そんなこともあり、たまに施設を抜け出して、雀の涙ほどの金を握って夜の街を遊び歩くこともあった。しかしサンジはそれだけでは物足りなかった。自分はもっとやれるはずなのに、こうすることで自分を保てるのに、そう思うようになった。
　自らの活動の場を求めて彷徨っていたところで、情報屋の猫川美亜に出会った。美亜がサンジに放ったこの言葉で、サンジは大きな一歩を踏み出した。

「見ればわかる、その鍛え抜かれた天運......さてはオルクスだな？」
「オマエは知ってるか？オマエのその天運を、もっともっと生かせる場所を。」

　現在は超高校級のギャンブラーとして名を馳せ、世界中を飛び回っている。

　「無機体に干渉する / 有機体に干渉する / 運命に干渉する」という一風変わった戦闘スタイル。ノイマンのように戦況を分析して最適な行動を指示するのではなく、戦況に無理やり干渉して爆発的なパワーを出すオルクス色の強いものになっている。周囲の事象に干渉しているだけで、一見攻撃をしていないように見える。目に見える要素としては、雷を武器に当てて強化したり、薬品を散布して人体を強化したりすることが主軸となっている。また目に見えない要素としては、空間や事象のみならず運命にすら干渉することで確率を操作し、致命的な威力を誇る必中攻撃を生み出すことが可能。サンジが運命を操作するタイミングは攻撃の刃が敵の身体に触れる直前であるため、ほぼ回避することができない。
　データ面としては、クリティカル値を下げてダイスを増やして達成値を上げて絶対攻撃当てるマンをする支援型。また単体にしか影響を及ぼさないが火力増幅もできる。