魔王を殺すための"無限の白銀"の断片を持つこと表すDロイス。

周囲のレネゲイドを吸収し、純粋な力の奔流として放つことが出来る《命の権能》の欠片
欠片と言えど侮るなかれ、命の大蛇がその全てをかけて作り出したその権能はそれだけでも通常のオーヴァードには十分すぎる力を誇る。
無限の片鱗、しかしてそれは紛れもなく"無限の白銀"なのだ。即ちそれは──────

オートアクションでいつでも発動できる。
1シーンに1度、そのシーンに登場しているの侵食率を合計で100％まで吸収することが出来る。
吸収された侵食率は蓄積され、消費しない限りシナリオを跨いでも残留する。
侵食率は100％まで累積する。累積上限を超えて吸収することは出来ない。

１シナリオに1回、蓄積されている侵食を攻撃する時に消費し、消費した分と同じ侵食率ボーナスの恩恵をボーナスとは別で受けることが出来る。
例えば100％蓄積されている時に消費すれば判定にダイス+3個とエフェクトレベルが+1される。
なお、この効果によってEFの使用可能回数は増加しない

このDロイスを持つキャラクターが攻撃する時、Eロイス【望まれぬ者】の効果を受けない。

『原初の無彩色』または『原初の極彩色』を取得する。この際、経験点は消費しない

シンドローム：ウロボロス
最大Lv：1
タイミング：オート
難易度：自動成功
対象：自身
射程：至近
侵蝕値：4d10
制限：エンブレム、120%
効果：あなたがウロボロスのエフェクトの使用を宣言した直後に使用する。
そのエフェクトのレベルを2倍に変更する。この際、侵蝕値によるレベル増加や組み合わせたエフェクトによるレベル変動を適用した後に、最終的に決定した数値を2倍にする。
組み合わせて使用している場合は、ひとつを選んで変更する。
このエフェクトはいかなる手段でも使用回数を変更・回復できず、1シナリオに1度まで使用できる。

白影が生まれて直ぐに両親は死んだ。母は病弱な体で白影を産み落としたから。父は不運な交通事故だ。身寄りのない白影は直ぐに孤児院に引き取られ、そこで育てられた。最初はほとんど話さず、人見知りで引っ込み思案な所がある子供だった。そんな白影でも、1人だけ友達になれた。その子の名前は狛狗緋氷。白影とは全く反対の性格で、元気で人懐っこい。元気故に少し危なげなさもあるが、それくらいが白影にはちょうど良かった。緋氷と白影はそのまま中学まで同級生として生きて、一緒に学校生活を送っていた。しかし、そんな生活が長く続くことは無く直ぐに変化が訪れた。

その日、2人は仲良く遊んでいた。何も変わらない、いつもと同じ1日だと思っていた。偶然、運悪く2人は大暴れしていたジャームに出くわし、そのまま無残に殺されてしまった。目を覚ました時、そこは病院の天井だった。何故病院なんかにいるんだろう？全く何も覚えていない白影は医者に聞いた。何故病院で寝てるんですか？
医者は驚いた。何も覚えてないと言うことを話した。結局望む答えは得られないまま白影は傷を治して退院した。それから白影という人物は変わった。今まで人見知りで引っ込み思案だったが、それは全く無くなり普通に人と話たり遊びに誘ったりなど、今まででは有り得ないことが出来ていた。マイペースでゆったりした落ち着いた性格へと変わり、もはや完全に別人となっていた。そして変化はもうひとつ。何か不思議な気持ち。心の底から力が湧いてくるような何か。しかしそれが何なのかは全くわからない。後遺症の1種なのだろうか？

白影と緋氷を殺し、この様な事件を起こしたのは【影の獣】と呼ばれた存在だった。それは古代のレネゲイド、13種の【望まれぬ者《ノン・グラータ》】のウロボロス【輪廻の皇獣《レクス・アルマ・レグナム》】と呼ばれ、その時代に猛威を振るった強大なジャーム。そのジャームを、同じ古代から輪廻を続けたレネゲイドビーイングのヴァレリア・クレアードや魔王ジャバウォックの残滓から生まれたもう1人のアリスであるヴォーパルバニー、白影の属する波紋支部の支部長敷石弥勒、歯鉄市のエージェント雨崎晴菜、そして取り込まれたと思われていた狛狗緋氷、その皆の活躍により討伐を果たし、更に輪廻の皇獣と緋氷白影両者のレネゲイドから自立して元の肉体を再び獲得して狛狗緋氷が戻ってきた。これにより、今まで影に覆われ忘れていた記憶が戻った。白影と緋氷の永遠の絆により、新たな力が発現した。

識の虚腕(ホロアームズ)による狛狗緋氷が攫われる出来事をきっかけに波紋支部の敷石弥勒、雨崎晴菜と神城グループの令嬢神城早月の護衛を務める帯刀柳を含めた4名は救出作戦に出る。【望まれぬ者《ノン・グラータ》】のエグザイルである【キクリヒメ】との戦闘にて緋氷白影の内に眠る白き蛇の力が発現し、一時的に人格が現れた。詳細は未だ不明であるが、白き蛇の力によって望まれぬ者に対して優位に立ち回れる様になったのは確かである。

波紋市に、過去に白影を助けた微睡眠琉が訪れ、白影に会う。しかし、彼女には魔王を倒しうる【無限の白銀(ヴォーパル・クリスタル)】を作るという使命があった。眠琉と戦い、白影の中にいたヴィータ・スネークに話を聞き、白影は【無限の白銀(ヴォーパル・クリスタル)】になった眠琉を助け、魔王ジャバウォックを討伐する事を決め、眠琉とヴィータ・スネークを見届けた。

眠琉が波紋市に現れて、【無限の白銀(ヴォーパル・クリスタル)】となってから2週間後、突如として目の前に『昔の白影』となる天道白影が現れた。マリアンシンドロームと【無限の白銀(ヴォーパル・クリスタル)】の力のを持つが、存在自体は不安定だった。過去の自分と話、『有り得たかもしれない緋氷と白影』であった夜峡と海鳴を倒して、緋氷白影は【無限の白銀(ヴォーパル・クリスタル)】の断片である【白銀の欠片(ヴォーパル・フラグメント)】を手に入れ、そして過去の自分をその身で受け入れ、“白影”としての自覚と大きな成長を果たす。

字桐市にて、UGNとハイアージジャームによる戦争【極東戦線】が勃発。白影は支部長の敷石弥勒、狛狗緋氷と共に助っ人として参戦した。ハイアージジャーム:加虐(ルードス)やハイアージジャーム:破壊(ワスターレ)、その他ジャームとの戦争を経験して、戦争の大変さなどをその身で感じた。また、かつて自分達が討伐した『輪廻の皇獣』をその身に宿した少年、神楽音照美と邂逅し、彼とリンネの在り方を見た。『輪廻の皇獣』との因果は既に終わった事を再認識し、改めて【魔王ジャバウォック】との戦いに向き直る。