鋭い三白眼に荒っぽくオールバックにされた髪の、細身の男。凛々しい顔立ちだが、どこか濁ったような目と猫背気味な姿勢、そして顔にある傷のせいで、あまり女性受けはしない。体力はあまりなく、運動も好きでは無いようだが、なぜか赤いジャージをシャツの上から身に付けている事が多い。
性格は気だるげで適当。生徒達の事も「ガキども」と呼び、平然と仕事をサボったりする。しかし、内面は情に厚く教師という立場に誇りを持っており、生徒のためなら大体の事は苦と思わない。頭脳も明晰で、サボっているように見えて裏では生徒一人一人を見ながら必要な知識を教えられるよう計算している。また、自分の生い立ちや恩師である我妻昇陽の影響から子供が苦しむ世界への反発心が強く、「一人でも多くガキが笑っていられる世の中を作る」が本人のモットーである。ただし、欠点として社会的な倫理ではなく個人的な善悪や感情で動きがちな点や、自分の正義のためなら暴力も辞さない点がある。元々はUGNと敵対していた事もあり、エージェントでありながら経過観察が行われている。

幼少期は父はアル中、母は遊び好きという荒れた家庭で生まれ育ち、親からの家庭内暴力に耐え忍びながら日々を送っていた。しかし15歳の時、自宅のアパートで1人留守番をしていると突然自宅が半壊、瓦礫に押し潰されてしまった。目を覚ますと彼は「緋虎組(ひこぐみ)」という組織の施設におり、自分が緋虎組のオーヴァードの戦闘に巻き込まれた事、自分がオーヴァードとして覚醒した事を知らされる事となる。一旦は記憶を消されて元の生活に戻されそうになった我妻だったが、今の悲惨な環境から抜け出したかった彼はその場で入団を決意。緋虎組の長である我妻昇陽に頼み込み、組織の一員として働く事となった。
しかし、それから数年後、UGN等の組織と緋虎組の間で争いが激化。味方にも敵にも多くの犠牲が生じ、自身の信念にも揺らぎが出てきたタイミングで、昇陽と彼以外の仲間が多数UGNに捕らえられ、その危険性を理由に処分される事が決まってしまう。そして、助命の交渉を持ちかけた我妻にUGNが突き付けた条件は、彼がUGNの傘下となる事と、昇陽の命を差し出す事だった。それを聞いた我妻は逡巡の末に仲間の命を選び、昇陽を殺害してUGNに加入。その後は優先度の低い(監視が行いやすい)ＵＧＮ咲楽支部に配属され、UGNエージェント兼中学教師として日々を過ごしている。

イメージ元は坂田銀時×脹相。