容姿・経歴・その他メモ

「さぁ、さっさと片付けてしまおうか」

　元々は由緒正しき研究者の家庭に生まれた。それも、20年前のレネゲイドウイルスの発生を機に、レネゲイドビーイングを研究する家庭へと。彼が、研究者である父から言われていた言葉はこうだ。「研究者として、決して研究対象に興味を持ちはすれど、自分が研究対象へとなるような事はあってはならない」と。

　しかし、彼はその言葉を裏切ることとなる。レネゲイドへの強い好奇心からオーヴァードへと覚醒することとなったのだ。そんな彼に待っていたのは壮絶なる転落人生だった。今までガラス張りの部屋の、研究者達が立っていた場所から、気が付けば研究対象が立っている側へといたのである。そうして、彼は過酷な人体実験を受けることとなる。

　そんな彼を救ったのが霧谷雄吾であった。FHと協力関係にあった父の研究所を破壊した霧谷雄吾は彼に「共に戦わないか」と。そう問いかけたのである。彼にとっては、まさに人生の救世主であり、彼こそが自身が真に使えるべき人物であると、そう思ったのである。そうして彼は霧谷雄吾の傍にいるのに足る人物でいようとあり続け、霧谷雄吾もまた彼の事を高く評価し、現在はN市の支部の一つを任せるまでに至ったのである。


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