容姿・経歴・その他メモ

「僕？　僕は久遠界斗。CN『不定世界』であるUGNイリーガルで、愚者の称号を持つ者で、オカルト探偵で──ありすの恋人だよ」
「ありす……まぁ、君が楽しそうなら何よりだよ。また、別の事をしようか」
「――『世界は不条理と不可思議で満ちている』。信用に値する事象なんて何もない……そう、思わない？」
「消えてくれ……あんたは、『僕の見えている世界』にいる価値もない」（アザトースシンドローム発動時）

一人称：僕・（怒っている時は）俺
二人称：君・貴方・（怒った時は）あんた

D市公立高校の、オカルト高校生探偵……を自称している男子高校生。オカルトと探偵というあまりにも引かれやすい組み合わせではあるが、これで意外とクラスメイトからは頼りにされるほどには探偵っぽい事をしている（探し物、人の噂調べ、ペット探しなどなど）　

能力ルーツはアザトースで、能力は『自身が望む結果を現在に持ってくる』能力。『血まみれだった部屋が、何もなかったように片付いている』『当たるはずもなかった斬撃が、体の中心を貫いている』など過程や原因をすっ飛ばし、見えている世界の事象を自身の好きなように改変させる、まさしくアザトースシンドロームの真骨頂という能力。ただかなり強い制約があり、もって来れる結果は『自身ができると思える事象』に限られる。そのため、世界を信用していない久遠の価値観では『部屋を綺麗に片付ける』『斬撃を当てる』はできるが、例えば『見つかっていない両親を探す』『建物を粉々にする』などは実行不可能。後、因果改変なので結構コスパが悪い。他にも、ノイマンによる思考速度の強化や理想的な戦闘挙動の再現なども行えるため、普段はこっちで戦う。

この現実改変能力によって『斬った対象が存在していた記憶を人々から消す』という事が可能。能力の効果が作用するまでは数時間ほどタイムラグがあり、消えたことに対して違和感を抱くことは可能。例えば『Aに命令されて走っていた』時にAについての記憶が消えた場合『命令されて走っていた』という感覚が、消えた記憶の違和感に気づくまで持続する。しかし、気づいたとしても『Aに関する記憶』は元に戻らず、『Aについての情報を改めて覚えなおす』ことは可能。いわば、『人々の思い出』から消す能力の使い方、となる。

性格はどんな時でも冷静で、基本人当たりが良い優等生。困っている生徒に対して爽やかな笑顔で話しては、飄々と推理っぽいものを披露して、礼として『何が不思議な噂を聴いたら僕に連絡してくださいね』とだけお願いする。オカルト話以外も好きな音楽や好きなタイプなど、男子高校生っぽい話もちゃんとするし、探偵モードじゃないときはちょっと大人っぽい高校生、といった印象を持つだろう。
しかし、その奥には両親を失っているトラウマから来る『絶対に大切な人を失わせるわけにはいかない』という人想いの部分があり、結構な心配性。近しい人物の事は大事にするし、自らと似た存在であったなら敵であっても躊躇する。この久遠界斗という少年にとっては、『目の前から人がいなくなる』という事から来る恐怖を、『なれば僕がそんなことをさせない』という決意で突破し人と交流するほどにトラウマを克服しているのだ。

幼い頃は特に問題ない家庭で、一応読書と占いが好き、というぐらいの特徴を持った子供だった。その運命が狂ったのは小学校三年生の時。両親が『少し買い物に行ってくるわね』という言葉を残し、自分が留守番をした後に二人は行方不明となった。完全に痕跡は残っておらず、どこに行ったのか、死亡したのかどうかすら不明。一日で親を失った久遠は、親戚の家に預けられることとなった。
が、子供一人を育てるのは難しい。お金自体は両親の遺産分があるので困りはしなかったものの、預けられた親戚の家からは疎まれることとなる。その時に有栖川ありすと出会い、彼女の家に入り浸ったりし、そこで彼女のオカルト趣味に影響されてオカルトの道に入ることになる。
高校生になってからは一人暮らしをするようになり、お金はバイトと両親の遺産、少ない親戚からの仕送りでなんとか持っている。また、いなくなった両親を探せるための手段として『探偵という職業であれば、人探しの技術が身につくのではないか』と、高校生で探偵ごっこをし始めている。自頭がいいため、割と好評な模様。

価値観として、両親がいなくなったことから『この世界は一片の信用も置けない』という世界観を持っている。信用できるものは自分が見聞きしたもの、それについても完全な信頼を持っているわけではない。他人の価値観や考えには好奇心があるし、尊敬をすることもある。ただ、世界に対して『何が起こるかわからないし、明日にでも滅ぶかもしれない』という想いをもって日常を過ごしている。

好きな食べ物はメロンパン。嫌いな食べ物はブロッコリー。好きな音楽は実はJPOPとミーハーで、好きな女子のタイプはこちらを深く探らない子。あとむっつり。

誕生日は2003年10月28日。


――覚醒時能力――
賢者の石を全開にした場合の"愚者"の名を冠する者とする能力。『斬った物体を始まりへと戻す』能力であり、つまりは巻き戻し能力である。ありとあらゆる物体、概念を『それが始まる前』へと巻き戻し、完全に防御力を0にしての一撃を加えることで絶対防御不可の必殺攻撃とする。

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