鬼刃会子飼いの情婦であり、デルタトランスに必要な植物素材と違法薬物の促成栽培を担当していた。
自分の事を度外視することが非常に多く、原因として生まれつきの自己犠牲精神と衝動、今までの過去によるものと思われる。
しかし普段はそんなことを感じさせる事はなく、丁寧な言葉遣いの人当たりの良い少女である。外に出る時はサングラスとマスク必須。


元は一般家庭の生まれだったが、突然変異の如く1億人に1人なんじゃないかというレベルの美貌を持って生まれて来てしまう。
その美貌の余り父親を狂わせ、12の時に父親に襲われる。抵抗できず、父を傷つけたくない一心で受け入れたが、母親がそれを目撃し父親を殺して精神に重篤な障害を患ってしまう。
母親を守り救う為に、犯罪者の子供でも自分の美貌を買ってくれる裏社会に13歳で飛び込む。


それから1年で高級娼婦になり、2年で鴻央会の情婦になる。その後オーヴァードへの覚醒を果たしたため、自らの能力を半年で習熟。他の仕事も任せて貰える様になる。
その頃から人を狂わせてしまう魔性の女として今のコードネームを付けられ、独占したい者達の手によってほぼ監禁状態になる。鴻央会の幹部たちもその美貌を徐々に持て余し、処分するかを悩んでいた。
母親とも全く会えず、どうにか伝手で聞くと彼女を慕っていた者達の手によって殺されていた。


生きる理由も努力する理由も失った彼女は、時裂 無骸に目を付けられ、洗脳教育や調教によって従順にされる。そしてその能力を鬼刃会の為に存分に発揮し、デルタトランスが大量生産されるきっかけとなった。
鬼刃会壊滅後は自らの罪の重さに押しつぶされそうになり自死を図るもオーヴァードの能力によって死ぬことも出来ず、鬼刃会残党によって拘束され幾度か腹いせまがいの暴行をされる。そのまま社会の闇に埋もれていくハズだったが、シグマトランスの製造工場があると依頼を受けた辻風 露阿によって「工場」である菖蒲が回収される。

その後、背景を知った辻風 露阿によって家族にならないかと持ち掛けられ、自分でも理解できぬままに手を取り、家族になった。
基本的に家にいる様に言われており、外には出ないように露阿から言い含められている。家事を行っており、ほぼ専業主婦。
それから、家族以外の命令には露阿の許可を取ってから聞くようにという言いつけを貰っているので厳命している。

大別して二種類。
生物を誘惑し自身に従わせる力と、幻覚を見せる程の演技力
体内生成した薬物によって元々持つ自らの技巧を極限まで強化している
生物の誘惑は相手の本能に訴えかけ、自らが守らなければいけないと思わせて従える
攻撃方法は自分の演技力で敵を釘付けにし、誘惑した生物たちに無防備な身体を攻撃させる