容姿・経歴・その他メモ

黒髪の青年。喪服に似た色合いのスーツを着ている。
気さくな性格だが、いつも芯が無いようにへらへらしており、理不尽や悲劇に見舞われた時は、怒るでも哀しむでもなく、ただ何かを諦めたような表情で笑う。
影を操り、あらゆる物や技術を模倣する能力を持つ。

「・・・でも、俺自身には何もない」

正体はレネゲイドビーイングで、朽ちて機能停止した建造物型の遺産内部で発見された。
経緯については彼自身も知らず、記憶喪失というよりは自我がその時に生まれたため、記憶が存在していないようだ。


彼を拾った人々から「レネゲイドに感染してジャームになる可能性がある者を治療するため」という説明を受け、研究所にオーヴァードを連れて来るという協力をしていた。言葉を尽くして説得し、時には戦わなければならない事もあったが、彼はそれが彼らの為だと信じていた。

ある日、連れて来たオーヴァードが実験体として利用されているのを目の当たりにして真実に気付いた彼は、沸き上がる怒りと哀しみのまま、施設の人間とその関係者達を殺して回った。
救うべき者も、憎むべき者も、皆居なくなった。
彼の中には、もう何も無かった。煮え滾るような怒りも、泣き叫びたくなるような哀しみも。
杭を打たれたように心へ食い込んだ、空虚な罪悪感以外は。
彼は今も、怒りも哀しみも無い虚無の中に居る。


戦闘時は、今までに戦った、あるいは共闘した者の武器や技術、知識を模倣し、再現する。
能力のうち、戦闘に関わるものは全て異空間に封じてしまっており、自力で自由に解放することは出来ない。
戦い抜く覚悟を決めるか、自身の罪業に本当の意味で向き合わない限り・・・。

解放された場合、影で造られた無数の武具が異空間から射出され、全てが融けて凝縮し、黒い手袋のような形で装備される。
この手袋は自在に形を変え、これまでに模倣したどんな武具になることも出来、手にしている間は元の持ち主の技術を再現できる。

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