容姿・経歴・その他メモ

【基礎情報】
どこにでもいる高校生。
目立つこともなく、浮くこともなく、一言でいうとありふれている。
人付き合いをそれ程得意としていないが、懐に入れた人間に対しては情の深さを見せる。
どちらかというと文系。そして引きこもり体質。
一切存在を信じてはいないがキリスト系の学生。

【容姿】
瞳：緑っぽい瞳(稀に東北等で見られる青×茶のイメージ)
髪：クラゲカット。
肌：白より。不健康ではないが健康的でもない。
他：平均身長より小さめで軽め。

【家族への感情・根底】
双子の兄：天は片割れを愛した。誰もが彼を祝福した。そこに劣等感はない。
　　　　　それは優しさか？――否、優しさからくる賜物ではない。
　　　　　同じ枠組みに兄をとらえていないからであり、生き物の線引きだ。
　　　　　小さな手が望んだ熱を知りながら、時を超えて今も続いていると知りながら、
　　　　　今日も取り返しのつかない言葉を真実として、無知を振る舞い、兄の名を呼ばう。
母　　親：仮に彼女が物であり、人でなかったとして、それはライナスの毛布と言えるだろう。
　　　　　されどそれは単なる錯覚であり、彼女は物ではなく、またライナスの毛布でもなかった。
　　　　　仮に彼女が神であり、人でなかったとして、それは慈悲と慈愛に満ちたことだろう。
　　　　　されどそれは単なる夢想であり、彼女は神ではなく、また慈悲と慈愛に満ちてもいなかった。
　　　　　彼女は人であり、その両手は天秤であり、その天秤は常に傾き続けている。
　　　　　その傾きを人は選別と呼び、差別と嗤い、私はそれを同族故に嫌悪した。

【家族関係・簡略版】
　表向きはどこにでもある普通の家族だ。朝と晩は一緒に食卓を囲み、休みの日には予定を合わせて外出もする。リビングで兄が妹に宿題を教えるなんて姿もあるだろう。息抜きに母親は紅茶を淹れてくれるかもしれない。ちょっとした喧嘩や反抗期はあっても大事件には繋がらない、そんなありふれた、ありふれたというには穏やかな一家だ。
　けれどもふたを開けてみれば普通からは程遠いのが現実だ。その実態は『兄妹』になりたい兄と、『優秀な兄』に傾倒する母と、兄の想いに応えられず母の情を知っている妹で構成された家庭なのである。彼らは互いへの本音を抑えて一つ屋根の下、普通の家族を演じているに過ぎないのだ。
　
【家族関係・現在――第三の目】
　例えば記者が記事を書くために聞き取り調査を行ったとして、彼女たち家族について問うたならば以下のような評価が返ってくるだろう。
「いい人たちですよ。皆さん挨拶もしっかりしてくれますし」
「家族仲が悪いという印象はないですね。そりゃあ反抗期はあるでしょうが、どちらかというといい方じゃないですか？」
「兄妹の仲も悪くないと思いますよ。月日さん、ええと、双子ちゃんのお母さんがその手の悩み事をこぼしている姿を見たこともないですし」
「敢えて？……うーん、そうですね。思いつかないですね。本当にいいご家庭だと思いますよ」
　一様に面白みのない回答だ。これが殺人事件の加害者である人間の記事を書くのであれば、ありがちな内容とは言え「やっぱり人間は怖い」「見かけによらない」とSNSを騒がせ一定の儲けを見込める。だが、別にこの家族は誰かが犯罪を犯したわけではないのでこの手の普通の評価にはなんら価値が生まれない。毒や棘がなければ記事を書く意味がないのだ。
　しかし記者が調査対象である家族の一人、月日真珠へと直接インタビューに臨んだとしても、家族について彼女はこう答えるのだ。
「私にはもったいないくらいの、母と兄です」
「不満なんて……。えっと、喧嘩、ですか？大きな？……最後にしたのはいつでしょう？」
「……特にないですね。これからも今まで通りいられたら、それで」
　一見すると何もない物であっても叩けば埃が出るものだが、彼女の回答にはそれがなかった。どこまでも凡庸で、普通で、奇抜さがない。気まずいお見合い席のように話は弾まず、予定していた時間よりも早くインタビューは終わるだろう。
　つまるところ月日一家とは記事になるような家族間の不和とは無縁の生活を送っているのである。

【家族関係・現在――月日真珠の所感】
　せめて『普通』を維持したいと願う双子の兄妹――銀脇と真珠。
　昔から良き親を努められていると信じて疑わない母親――水晶。
　月日一家とはそんな人間の集合体だ。醜い鍍金で着飾ったどうしようもない一家だ。
　真珠は知っている。双子の兄である銀脇が本当は真珠ともっと対等でありたいことを。ただの兄妹として馬鹿みたいに過ごしたいことを。
　真珠は知っている。良き母親である晶が本当は真珠に対してさほど愛情や関心といった想いを抱いていないことを。何かあったとき真っ先に切られるのは自分であることを。
　真珠は知っている。全て知っている。知っていて、知らない振りをしている。
　兄に応えられないから歩み寄れず、母を嫌ったからこそ歩み寄らない。
　おおよそ優秀ではない真珠にとって、良くも悪くも『普通』を維持するのが精一杯だった。

【コードネーム】
「どういう存在として活動するか」を考えたときに選択。
和名にしなかったのは響きが気に入らなかったため。

【その他】
誕生日：7月4日
誕生花：ネジバナ(思慕)・モクレン(自然への愛・崇高・持続性)・ストケシア(追想・清楚な娘)
誕生石：7月全般(ルビー & スフェーン：熱情・仁愛・威厳)・7月7日(スター・ダイオプサイド：幸運への道しるべ)
誕生色：アクア(静穏・崇高・自己発展・心理状態をコントロールできる人)
誕生星：オミクロン1・カニスマーイョリス(ロマンへのあくなき追求)

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