容姿・経歴・その他メモ

　眼鏡が良く似合うTHE・優等生の転校生。成績優秀で明るい性格、眉目秀麗、ただし運動神経は悪い。しかし喧嘩はめっぽう強いという噂で、合気道やら太極拳やらのような動きでもって攻撃を受け流して投げ飛ばしたり転ばせたりするらしい。
　転校生ながらも早速友人をゲットしたりと中々の対人能力を持っている。初対面からいきなり下の名前で呼ぶので、距離感がやけに近い所からスタートしているとも言う。
　私服が和服であったり、校則違反ではないとはいえ小さなピアスを着けていたりと、派手めなような何処か感覚がズレているかのような不思議な雰囲気もある。が、本人の性格が明るすぎてミステリアスとは程遠い。




　その正体はUGNチルドレン、コードネーム“大渦巻(クラーケン)”である。
　回転の異能によってあらゆる敵を捩じ切り捨てる、視界の中なら何者だろうと思うがままという凄まじい戦闘力を誇っている。回転による捩じられたかのような外傷、まるで怪獣のような戦闘の痕跡から、付けられたコードネームが“大渦巻(クラーケン)”。
　上述の合気道や太極拳っぽい喧嘩殺法はこの回転をそれっぽい動きで誤魔化してこっそり使った物である。
　現在は地図に載っていない山奥の集落で生まれた。集落の住民は全員が同じ苗字であり、全員が遠からず親戚であった。
　廻は生まれながらの異能によって産婆の腕を捩じり折り、産屋をグシャグシャにしてしまった事から大人たちからは鬼子と恐れられたが、兄弟姉妹たちは恐れる事無く共に在り、異能の制御も歳を経る毎に安定して行った。
　転機は廻が八歳の頃。兄、廻斗の乱心である。廻斗は集落の人々のほとんどを殺して何処かへと消えた。生き延びた廻は、兄に殺された兄弟姉妹達の復讐の為に里を出て行った。しかし八歳の少女に現代社会は厳しく、UGNのローザ・バスカヴィルにエフェクトの使用を見咎められて保護された頃にはすっかり痩せ衰えていた。
　それからはUGNチルドレンとして訓練を積みながらすくすくと成長し、優秀なチルドレンとなって今に至っている。戦闘スコアもさることながら集団に溶け込む技術に優れており、これまでも幾つかの転校を繰り返しながら着実に功績を上げ続けている。別離の悲しみは出会いの喜びがあるからこそ、だから集団に馴染まない方が良いというチルドレンが多い中で異質ではあるが、ともあれ集団に馴染むスタイルが情報収集において優れている事は確かなようである。
　ちなみに、愛用の眼鏡のデザインはローザ・バスカヴィルの物とほぼ同一。


能力：回転の魔眼。視界内の物を回転させる力。
　見るという動作によってエフェクトを起動する特徴から魔眼と通称されているだけでバロールの魔眼とは無関係。
　視界内の物を回す、又は捻じる能力。任意の物を中空に設定した中心点を中心にして円状に動かす事で物を浮かすような使い方も可能。主には対象を物理的剛性を無視して捩じ切る事で攻撃に使用している。但し、視界から外れると効果も途切れる。
　他にも、人と人の間に中心点を置いて立ち位置を入れ替えれたりするが、回転の真骨頂は『概念的な物すらも回し、反転させる事』にある。ゆえに光は反転し、闇へと転ずる。まだまだ反転させれる物も回転させれる物もありそうなので、成長の余地は大きい。
　ちなみに、着用している眼鏡は視覚矯正具では無く、視野角拡張眼鏡である。これによって視野角は大よそ前方240°まで広がっており、『視界内』という条件を満たし易くしている。
　弱点としては回す対象がきちんと『見えていなければならない』という点。仮にフルフェイスのヘルメットを被った相手の頭を横方向に回そうとすれば、ヘルメットだけが横方向に回転する事になる。なので盾や障害物に隠れた対象を直接回す事は出来ず、必ず視界に捉え無ければならない。
　また回転は理不尽なほどの力で行われるが動作自体はあまり早い物では無く、高速移動する対象へはダメージとなる前に視界の外に出てしまうせいで上手くダメージを与えられない。
　煙幕やフラッシュライト、停電や目隠し等で視界を塞がれても同様であり、対策を知っていれば対応はそう難しい物では無い。


成長：
RC4→8
領域の盾Lv1→Lv2
隆起する大地Lv3→Lv4
雨粒の矢Lv1→Lv2

セッション履歴