容姿・経歴・その他メモ
プロフィール
鬼と呼ばれる異形の存在を狩る者たちが所属する組織『鬼を狩る者』に身を置く少女。
本名は『霧ヶ峰 弥兎』。
13歳ながらも直接戦闘を行う現場班に所属しており、戦場では鬼狩りの為に調整された特製のライフル銃を用いて後方支援を行うのが主な役目。
父親も母親も鬼狩りの家系に生まれており、また数年前に鬼によって母親を殺されている。
母親を失ってからは、中学校に通いながらも鬼狩りの職務をこなし、帰宅した際には失意の中酒に溺れる父親に代わって家事をこなすという生活を送っている。
パーソナリティ
着物の上から弾倉やナイフ、手榴弾等の近代武装を装備し、スナイパー用の外套を羽織っているという風変わりな恰好をした少女。
引っ込み思案で自己主張が少ない性格で、物憂げな瞳はどこか儚い雰囲気を漂わせ、体のいたるところに貼られた絆創膏や巻かれた包帯がよりそれを強調させている。
お世辞にも明るいとは言えない彼女ではあるが決してネガティブな性格というわけではなく、普段は物腰穏やかで、会話相手に対して柔らかな笑みを浮かべていることも少なくない。ただしかなりそそかしい面があり、気づけばぼうっとしていることも少なくない。
誰に対しても偏見なく接し、虫も殺せないとでもいうような優しい彼女が『鬼を狩る者』に所属し、現場班という危険な役職についているのは、ひとえに父親のためと思っての事である。
鬼狩りであった父は、同じく鬼狩りであった母を亡くしたために酒に溺れて堕落してしまった。
それならば。自分が母に並び立つぐらいに立派な鬼狩りとなって見せ、母の代わりになることが出来たならば、元の父に戻ってくれるのではないか。
そんな淡い希望を抱き、少女は不慣れなライフルを担いで戦場に赴くのだ。
シンドローム
バロール、エンジェルハイロゥ、ブラックドックのトライブリード。
戦闘時には自身の身長にほど近い大きさのライフルを用いて、前線で戦う隊員の後方支援の役割を担う。
とはいえ彼女自身の射撃能力はいくらか訓練を受けた一般人程度の物であり、そこに自身の持つ感覚強化を用いたとしても、ライフルそのものの扱いも特段長けているわけではなくむしろその重量に振り回されている始末で、その射撃精度は並止まり。
どころか隊の中では平均以下であり、普段ライフルを用いない隊員ですら彼女よりライフルを上手く扱える者までいる、といった程度の力量しかない。
それでも彼女が現場班において後方支援を任されているのはその重力と磁場の操作能力故である。
彼女の持つライフルから放たれる弾丸にはその能力が濃縮されて内包されており、空中で静止し弾丸を中心に電磁場を作り出すことが可能となっている。
この弾丸によって作り出した電磁場の網は同時に重力操作によって敵の動きを鈍化させ強力に封殺することができ、その性質故に射撃の細かな精度に左右されずに安定した火力支援を行うことができる。
とはいえ、弾丸を相手に命中させて直接電磁場で追撃をした方が単純な攻撃力においても支援においても優秀なのは言うまでもないことでもあるのだが。
また、放たれた弾丸を媒介にして能力を行使することで、重力操作のみに留まらず電磁場の中にいる存在の時間を文字通り遅らせることすらも可能。
隊に危機が迫った際にのみ使用するまさしく最終手段であり、使用すれば彼女の身体にも多大な負荷を及ぼしてしまう。
この能力の影響故か彼女は能力者にしては治癒能力が異様なほど低く、普段から幾つもの絆創膏や包帯を装着しているのもこれが原因である。
後方支援役であるために前衛よりも怪我の頻度は少ないはずではあるが、どういうわけか彼女の身には生傷が絶えない。