容姿・経歴・その他メモ

高校生アスリートで、スキージャンプ選手である。スポーツマン故か、性格は明るく気さくで義理堅い。何より勝負には公平と公正を重んじるタイプ。...なのに覚醒したシンドロームは。公正や公平とは程遠いようなものだった。ソラリスとエグザイル。体内での薬の生成に軟化する体。一般の選手とは比べ物にならない位に有利な体になってしまった。


両親が共にスポーツ選手だったこともあり元々海外進出出来るくらいの実力を有していた。
高一の冬、大会での出来事。シーズン初の大会。有名なトレーナー等もスカウトの為に見物に来る程の大会。彼女は優勝を大いに期待されていた。だが、その期待は。
彼女が転倒ラインを通過する直前、何者かによってワーディングが展開され意識が飛ぶ。そしてそのまま受け身も取れず地面に...。
白に華を咲かす朱殷の色。花弁をちぎったような四肢や指。手折られた首。腹から根を伸ばすスキー板。全てが悲惨で最悪だった。が、彼女の破片がそれぞれに動き出す。そしてまた彼女の形を成す。内臓が、四肢が、首が、全てが元に戻る。

ワーディングを展開した彼らは、それに気付かなかった。そして、ワーディングが解けた後...彼女の中のレネゲイドウイルスが暴走し、一気に上昇する。観客にも選手にも、目視できない程の細さになった髪の毛が、腕が、指が、襲いかかる。

そこで助けてくれたのが、烏賊 蛍である。彼も彼とで身体中から血を流しながら止めてくれた。彼も将来あるスピードスケート選手で、レネゲイドに侵蝕されてしまったようだ。同じような心境の彼と彼女は支えあっていきている。

それからというもの、他人を攻撃することが出来なくなり人を守るだけにしか全ての力を注げなくなってしまった。


元々は茶髪だったが、あの日から髪も眉毛もまつ毛も雪のように白くなった。それでも周りは励ましてくれたり、忌避しないでくれたようだ。

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