容姿・経歴・その他メモ

一人称:僕(完全演技時) 俺
二人称:君(完全演技時) お前
三人称:～さん(完全演技時) 呼び捨て

今をときめく売れっ子若手俳優。
その正体は産まれた頃より異能力を持つオーヴァード。
周囲の子ども達が塾へ通うように双子の弟と共にUGNに通い、能力の使い方について学んだ。
現在も一応はUGNのエージェントとして在籍しながらメインは俳優として活動している。

ノイマンの能力を使いその役、場面にあわせた完璧な演技ができる。プライベートでも温厚で穏やかで社交的な「才木蒼空」を演じている。

そんな彼の「演技」を見破ったのが讃良織姫である。
彼女とは高校1年生の時に出会った。
その日はいつもと違って体調があまりよくなかった。だけどもいつも通り笑顔を作りいつも通りに振る舞っていた。そんな時「君、無理してるでしょ。保健室行きなよ」と保健室まで半ば無理やり連れていかれた。己の完全演技が見破られたのはこれがはじめてだった。
以降「蒼空くん嘘ついてるでしょ」「蒼空くんなにか隠してるでしょ」とどんな演技も見破られてしまい彼女の前では取り繕うのを止めた。
冷たく人間嫌いの己をさらけ出した。

それさえも彼女は温かく受け入れてくれた。
「何故俺にそこまで受け入れる。本来の俺は偏屈な人間だぞ。」
そう告げると彼女は
「だって蒼空くんのこと放っておけなくて……いつの間にか好きになってた」

そこから交際がスタートした。
高校卒業後、大学へ進学してもその関係は変わらず俳優:才木蒼空としての仮面を彼女の前では外しありのままの姿でいた。
気が楽だった。
彼女とならありのままの自分であり続けられる。

付き合って8年目。
24歳の時に彼女にプロポーズしようと思った。
水族館でデートをした帰りに海辺でプロポーズをしようと思った。
しかし……彼女は事故に遭って目覚めなくなってしまった。
まだ死んではいない。息はある。しかし今の医療ではどうすることもできない。
……自分にはオーヴァードを蘇生する能力はあるが人を蘇生させる能力はない。
……いっそのこと死んでくれれば、この手で殺すことができればエフェクトを使って彼女をオーヴァードとして、自分と同じ怪物として蘇らせることができるのに。
そう思ったがやはり殺すことなどできない。
どうすれば、どうすれば彼女を救うことができる？

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