現世の幽霊部員

　見えない足、透けて見える体。一般的に想像される幽霊の姿をした女子高生。ある事件を機にレネゲイドビーイングとなった。
　普通の女子高生と似た価値観を持ち、その様は幽霊には思えないほど。友達と世間話をする、近所のカフェの新作をチェックする、SNSに自撮りをアップする等、行動そのものは生前と変わらないだろう。自身を知覚できる「幽霊部」の友達と一緒に、現世の日々を謳歌している。
　だが忘れるべきではない。彼女は未練を残してこの世に残っている。彼女が幽霊である限り、根本の価値観は異なっているのだ。

見えない過去

　彼女の死因は拳銃による他殺だ。この世界でよくあるジャームの暴走で、巻き込まれる形で死亡した。彼女が非凡であったことは、そのジャームの暴走は都築京香の"プラン"の一部であったことだ。かくして彼女はめでたく幽霊の様な形で生まれ変わったのだった。このことを彼女は覚えておらず、「怖い女の子に助けられた」程度にしか思っていない。

樹木霊

　駒子は霊樹に取り憑く形で移動している。枝葉の一つでもあれば移動できるが、そこから極端に離れることはできない。そのため行動範囲は樹木のようになっており、協力できる時期も限られている。