赤面症で多汗症な陰キャの高校三年生。武上高等学校の生徒会に所属しており、副会長を勤めている。本人に悪気はないのだが、割と口が悪く、他人が言われたくないことを言ってしまうタイプ。そこそこに平穏無事な人生を送ってきたつもりだったが、ひょんなことからオーヴァードに覚醒。『野良』と言う（自称）女性の副人格を持つようになってしまった。『野良』は勝手に動き回ると言うか表に出てくることが多く、その際「自分は『野良』だ」と名乗るため、カリンの本名が野良だと勘違いされることもしばしばある。『野良』が表に出ている間は《擬態の仮面》を使って顔や身体を女性のようにしているため完全に女性だと思われることが多いが、元が可愛い顔であること、『野良』の勝手な振る舞いから、カリン自身である時も女性に勘違いされることが多い。『野良』とカリンは記憶を共有しておらず、『野良』のみ全ての記憶を完全に把握している。

カリンの母親はカリンが生まれた時に亡くなっており、父親は『野良』のことを「妻が帰って来た」と思っている。『野良』からしてみればそれは勘違いらしく、『野良』は死んだ母親でも友人でも恋人でもなければ、そこらへんをフラフラしていて勝手にカリンに取り憑いた浮遊霊のような存在。（と『野良』は語る）『野良』は《戦闘用人格》でもあることから、オーヴァード関係のことは戦闘、事務処理も含め基本的に『野良』に全て任せている（だって記憶ないし）カリンの髪型、服装は『野良』からの「長い髪はうざいからまとめなさい」「体格の分からない（男女の判別がしにくい）服を着なさい」と言う指示を受けた結果、こうなっている。

『野良』の一人称はアタシ、二人称はアナタ、相手を呼ぶ時は苗字を呼び捨てにする。カリンのことは「あの子」、登良のことは「登良」と呼んでいる。ステレオタイプな女性っぽい喋り方をする（〜わよ、〜だわ、〜なのよね）

カリンの一人称は僕、二人称は君、相手を呼ぶ時は基本的に敬称を付けて呼ぶ。『野良』のことは「あの子」、登良のことは「登良」と呼んでいる。基本敬語は使わないが、TPOに合わせた喋り方をする。

覚醒時の記憶がないのはカリンだけであり、『野良』はばっちり覚醒時のこと、登良に救われたことを覚えている。『野良』は契約＝結婚だと思っており、登良と結婚する気満々でいる。『野良』が登良のことを周りに紹介する時は必ず、「婚約者よ」と勝手に紹介する。そんなことを全く知らないカリンは普通に登良のことを友達だと思っており、以前の暗い性格の方が話しやすかったな……と思っている。（し、本人にも言う）