容姿・経歴・その他メモ

夢幻という名前は親が夢か幻のどっちかでいてほしいという余りにも身勝手な理由でつけられた。
ちなみに決め台詞は
「hehe……Craziest nightmareな時間にしようぜ」

大雨の日、そんな日に生まれた夢幻、望まぬ子だったことも相まり家での生活はとても酷いものだった。まともなご飯も与えられずまるでそこにいないかのように扱われた。
こんな辛い状況でも心を失わずに生きようとしていたのはアパートの隣の部屋に住む、がいたからだ。〇〇だけは夢幻に優しく本当に、夢幻のたった1つの生きる理由だった。

ある日の事だった、珍しく、そして不自然に両親が話しかけてくる。怪我はないか、痛いとこはないかなどやたらと体調に関して聞いてくる。正直親への愛情なんてものはさっさと〇〇へと変わっていってしまったので業務のように淡々と答えていく。
それを聞いてほっとするように離れていき、また1人となる。

その数日後、目を覚ますとそこは牢屋の中だった。そして目の前には太った男が豪華な椅子に座り、葉巻を吸っていた。隣にはSPのような人が立ちこちらを見ている。夢幻はそんな2人よりも真っ先にある存在に気付く、〇〇が別の檻に閉じ込められている。
太った男が言うには
「これは親に売られた子供達が足掻く見世物だ。こいつがお前からこのガキを守る、奪い返してみせろ」とSPを指して言い、牢屋を開けさせる。その下卑た笑みに怒りを募らせながら牢屋から出て〇〇へと近づこうとするが、SPが立ち塞がり投げ飛ばされる。再び立ち上がろうとするがその前に押さえつけられ、まだ小学生の彼では到底敵わない。それを見た太った男は小型のナイフを取り出し〇〇に近づき足に突き刺す。自分の目の前で〇〇が傷つけられ血を流し泣き叫んでいるところを見ることしか出来なかった夢幻はその時、オーヴァードとして覚醒する。
怒りのままに周りを壊し全員を殺していく。意識を失い、それでもなお守るべきもののために殺していった。

意識が浮上し、冷静になるとそこにあったのは血だらけになった自分とぐちゃぐちゃになった死体と同じようにそこに転がっている〇〇がいた。夢幻は急いで〇〇に近付くがもう息もし辛そうでまさに死にかけている状態だった。〇〇は夢幻を見て、ゆっくりと口角を上げ、そのまま何も言わずに亡くなってしまった。たった1つの夢幻の支えが消え、救うことも出来ずに自分だけが生きてしまっている、何故殺せる力はあって守れなかったのか、2人共親に売られたのか、色々なことで頭がいっぱいになり吹っ切れたように言う
「………はは、こんな世界には…狂った悪夢を見せなきゃな?」

イメージ曲:悪魔の踊り方

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