ゆとシートⅡ for DX3rd - ゆと工公式鯖

狗骸 贄乃 - ゆとシートⅡ for DX3rd - ゆと工公式鯖

狗骸 贄乃くがい しの

プレイヤー:チリンチリンの屑拾い

年齢
16
性別
星座
魚座
身長
148
体重
36
血液型
O型
ワークス
高校生
カヴァー
夢詩筐学園生徒
ブリード
クロスブリード
シンドローム
ウロボロス
オルクス
HP最大値
29
常備化ポイント
4
財産ポイント
4
行動値
9
戦闘移動
14
全力移動
28

経験点

消費
+295
未使用
0
フルスクラッチ作成

ライフパス

出自 元華族の名家
名家の生まれ
経験 首だけになっていく母親を目の前で目撃した
永劫の別れ
邂逅 あの日、私は「ナニカ」を見てしまった
怨念
覚醒 侵蝕値 ああ、やっと、楽になれる
18
衝動 侵蝕値 怪異によって喪われる命を助けたい。他者の命が奪われることそのものへの恐れ
恐怖 17
その他の修正11未知なる陣形(5) 原初の黄(3) 原初の白(3)
侵蝕率基本値46

能力値

肉体2 感覚2 精神5 社会2
シンドローム1+0 シンドローム1+1 シンドローム2+1 シンドローム0+2
ワークス1 ワークス ワークス ワークス
成長 成長 成長2 成長
その他修正 その他修正 その他修正 その他修正
白兵6 射撃 RC 交渉
回避1 知覚1 意志5 調達
知識:怪異+3=4 情報:噂話1
知識:都市伝説+3=3 情報:ウェブ1

ロイス

関係 名前 感情(Posi/Nega) 属性 状態
Dロイス 奇妙な隣人ストレンジネイバー 《オリジン:レジェンド》をLv1で取得
初期 父親 慈愛 悔悟 助けるよ
初期 出井 詩織 信頼 感服 ありがとう
シナリオ “胡蝶蘭”狗骸 蜘穏くがい くおん 親愛 庇護 いもうと。

エフェクト

種別名称LVタイミング技能難易度対象射程侵蝕値制限
リザレクト 1 オートアクション 自動成功 自身 至近 効果参照
(LV)D点HP回復、侵蝕値上昇
ワーディング 1 オートアクション 自動成功 シーン 視界 0
非オーヴァードをエキストラ化
オリジン:レジェンド 5 マイナーアクション 自動成功 自身 至近 2
シーン間、【精神】を使用した判定の達成値+[Lv*2]
氷炎の剣 3 マイナーアクション 自動成功 自身 至近 3
シーン間、武器を作成し装備する
地獄の氷炎 5 マイナーアクション 自動成功 自身 至近 2 リミット
前提:《氷炎の剣》《氷炎の剣》と組み合わせて使用 作成した武器の攻撃力かガード値に+[Lv*3]
原初の黒:ポルターガイスト 1 マイナーアクション 自動成功 自身 至近 6 100%
武器をひとつ選択する シーン間、攻撃の攻撃力+[選択した武器の攻撃力] 選択した武器は破壊される
コンセントレイト:ウロボロス 3 メジャーアクション シンドローム 2
C値-Lv
原初の赤:コントロールソート 1 メジャーアクション 効果参照 対決 武器 3
〈白兵〉を選択 組み合わせた攻撃を【精神】で判定できる
フレイムタン 1 メジャーアクション 〈白兵〉 対決 視界 2
組み合わせた攻撃を「射程:視界」に変更する 攻撃力-[5-Lv(最大0)]
形なき剣 1 メジャーアクション 〈白兵〉〈射撃〉 対決 武器 2
対象のドッジダイス-Lv
アニマルテイマー 3 メジャーアクション
リアクション
シンドローム 3
判定ダイス+[Lv+1]
要の陣形 3 メジャーアクション 3体 3
組み合わせた行動を「対象:3体」に変更する 1シナリオLv回まで
原初の白:バリアクラッカー 1 メジャーアクション 〈白兵〉〈射撃〉 対決 単体 武器 6 80%
装甲無視、ガード不可 1シナリオLv回まで
無形の影 1 メジャーアクション 効果参照 4
あらゆる判定と組み合わせ可能 組み合わせた判定を【精神】で行う 1ラウンド1回まで
未知なる陣形 1 常時 自動成功 自身 至近 リミット
前提:《要の陣形》 《要の陣形》を組み合わせた行動の対象を3体ではなく5体に変更する 侵蝕率基本値+5
原初の紫:冥府の棺 1 オートアクション 自動成功 自身 至近 3
BSを受けた直前に使用 BS[重圧]を受けても使用可能 自分の受けている暴走以外のBSを1つ回復する
妖精の手 3 オートアクション 自動成功 単体 視界 4
対象が判定した直後に使用 判定ダイス1つを10に変更する 判定の最中でも可能 1回の判定につき1回まで 1シナリオLv回まで
妖精の輪 1 オートアクション 自動成功 自身 至近 4 リミット
前提:《妖精の手》 《妖精の手》と同時に使用 既に《妖精の手》を使用した判定でもう一度だけ使用できる 1回の判定につき1回まで 1シナリオLv回まで
螺旋の悪魔 5 セットアッププロセス 自動成功 自身 至近 3
BS[暴走]を受ける ラウンド間、ウロボロスのエフェクトを組み合わせた攻撃の攻撃力+[Lv*3]
原初の黄:戦いの予感 2 セットアッププロセス 自動成功 自身 至近 2
最初のRにのみ使用可能 R間【行動値】+[Lv*10] 1シナリオ1回まで
成長予定
背徳の理 3 オートアクション 自動成功 自身 至近 3
オーヴァードに1点でもHPダメージを与えた際に使用する シーン間ウロボロスのエフェクトを組み合わせた判定ダイス+[Lv*2]
極限暴走 1 常時 自動成功 自身 至近 リミット
前提:《背徳の理》 「オーヴァードに1点でもHPダメージを与えた際に使用する」エフェクトは「BS[暴走]を受けた際」にも使用出来る 侵蝕率基本値+3
クロスバースト 3 メジャーアクション シンドローム 対決 4 80%
攻撃力+[Lv*4] 判定ダイス-2
拡散する影 3 マイナーアクション 自動成功 自身 至近 3
メインプロセスの判定ダイス-[【精神】以下の任意の数] 攻撃力+[減らしたダイス数*Lv](最大20)

コンボ

励起エクセイテンション

組み合わせ
螺旋の悪魔Lv5 コスト3 BS[暴走]を受ける ラウンド間、ウロボロスのエフェクトを組み合わせた攻撃の攻撃力[Lv*3]
タイミング
セットアッププロセス
技能
難易度
自動成功
対象
自身
射程
至近
侵蝕値
3
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力

過剰励起ブースト

組み合わせ
螺旋の悪魔Lv5原初の黄:戦いの予感Lv2 コスト5 BS[暴走]を受ける 最初のRにのみ使用可能 R間【行動値】[Lv*10] 、ウロボロスのエフェクトを組み合わせた攻撃の攻撃力[Lv*3] 1シナリオ1回まで
タイミング
セットアッププロセス
技能
難易度
自動成功
対象
自身
射程
至近
侵蝕値
5
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力

皇帝顕現アルカナ

組み合わせ
オリジン:レジェンドLv5 コスト2 シーン間、【精神】を使用した判定の達成値[Lv*2]
タイミング
マイナーアクション
技能
難易度
自動成功
対象
自身
射程
至近
侵蝕値
2
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力

抜剣フランベルジュ

組み合わせ
氷炎の剣Lv3地獄の氷炎Lv5 コスト5 シーン間、武器を作成し装備する
タイミング
マイナーアクション
技能
難易度
自動成功
対象
自身
射程
至近
侵蝕値
5
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力

抜剣フランベルジュ呪炎ダインスレイフ

組み合わせ
氷炎の剣Lv4地獄の氷炎Lv6原初の黒:ポルターガイストLv1 コスト11 シーン間、武器を作成し装備する 武器をひとつ選択する シーン間、攻撃の攻撃力[選択した武器の攻撃力] 選択した武器は破壊される
タイミング
マイナーアクション
技能
難易度
自動成功
対象
自身
射程
至近
侵蝕値
11
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力

特権スキルフル

組み合わせ
C:ウロボロスLv3無形の影Lv1 コスト6 あらゆる判定と組み合わせ可能 組み合わせた判定を【精神】で行う 1ラウンド1回まで
タイミング
メジャーアクション
技能
難易度
対象
射程
侵蝕値
6
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力
100%未満
5
7
10
100%以上
5
7
12
160%以上
5
7
14
220%以上
5
7
16

炎斬ブレイズ

組み合わせ
C:ウロボロスLv3原初の赤:コントロールソートLv1フレイムタンLv1形なき剣Lv1アニマルテイマーLv3 コスト12
タイミング
メジャーアクション
技能
白兵
難易度
対決
対象
単体
射程
視界
侵蝕値
12
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力
100%未満
5+4
7-1
6+10-2
15+31-4
100%以上
5+5
7-1
6+12-2
18+36+36-3
160%以上
5+6
7-1
6+14-2
21+41+41-2
220%以上
5+7
7-1
6+16-2
24+46+46-1

四散炎斬スプリット・ブレイズ

組み合わせ
C:ウロボロスLv3原初の赤:コントロールソートLv1フレイムタンLv1形なき剣Lv1アニマルテイマーLv3要の陣形Lv3 コスト15
タイミング
メジャーアクション
技能
白兵
難易度
対決
対象
5体
射程
視界
侵蝕値
15
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力
100%未満
5+4
7-1
6+10-2
15+31-4
100%以上
5+5
7-1
6+12-2
18+36+36-3
160%以上
5+6
7-1
6+14-2
21+41+41-2
220%以上
5+7
7-1
6+16-2
24+46+46-1

斬虐炎帝クルーエル・ノヴァ

組み合わせ
C:ウロボロスLv3原初の赤:コントロールソートLv1フレイムタンLv1形なき剣Lv1アニマルテイマーLv3要の陣形Lv3原初の白:バリアクラッカーLv1 コスト21 装甲無視、ガード不可
タイミング
メジャーアクション
技能
白兵
難易度
対決
対象
5体
射程
視界
侵蝕値
21
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力
80%以上
5+4
7-1
6+10-2
15+31-4
100%以上
5+5
7-1
6+12-2
18+36+36-3
160%以上
5+6
7-1
6+14-2
21+41+41-2
220%以上
5+7
7-1
6+16-2
24+46+46-1

瀉血ヴォミット

組み合わせ
原初の紫:冥府の棺Lv1 コスト3 BSを受けた直前に使用 BS[重圧]を受けても使用可能 自分の受けている暴走以外のBSを1つ回復する
タイミング
オートアクション
技能
難易度
自動成功
対象
自身
射程
至近
侵蝕値
3
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力

勅命オーダー

組み合わせ
妖精の手Lv3 コスト4 対象が判定した直後に使用 判定ダイス1つを10に変更する 判定の最中でも可能 1回の判定につき1回まで 1シナリオLv回まで
タイミング
オートアクション
技能
難易度
自動成功
対象
単体
射程
視界
侵蝕値
4
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力

贈与ギフト

組み合わせ
妖精の輪Lv1 コスト4 《妖精の手》と同時に使用 既に《妖精の手》を使用した判定でもう一度だけ使用できる 1回の判定につき1回まで 1シナリオLv回まで
タイミング
オートアクション
技能
難易度
自動成功
対象
自身
射程
至近
侵蝕値
4
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力

武器常備化経験点種別技能命中攻撃力ガード
射程解説
氷炎の剣 白兵 〈白兵〉 -2 [Lv*2+8+2] 6 至近
一般アイテム常備化経験点種別技能解説
アルカナリーディング:【斬虐炎帝】 終末アルカナ このリーディングを取得した時点で
「制限:-」と「制限:リミット」以外のオルクスエフェクトが取得不可(既に取得しているエフェクトは削除)になり、ピュア・エネミー・「制限:100%」を除くサラマンダーエフェクトを取得可能になる。

リーディング使用時、《氷炎の剣》を使用した攻撃の判定のC値-1(下限値6)、《氷炎の剣》以外で攻撃が行えない。
エピック 15 カスタマイズ(武器) 【氷炎の剣】を選択 攻撃力+2
一度だけエフェクトの効果で破壊されない

経験点計算

能力値 技能 エフェクト アイテム メモリー 使用総計 未使用/合計
20 20 370 15 0 425 0/425
侵蝕率効果表

現在侵蝕率:

容姿・経歴・その他メモ

パーソナル

「こんにちは、ごめん、通してくれる?」
「大丈夫?困ってるなら…手伝おうか?」
「助けるよ、安心して…あなたの事は、光の下に返してあげるから」
一人称:私
二人称:〇〇(苗字)さん
三人称:貴方、貴女
好きな物:お母さんの作ってくれたオムライス
苦手なもの:犬、父親、1人で歩く夜道
性格:物静かで受動的。他人の強い言動や行動に怯え、怖がる→本来の性格が現れ始め、吃ることが無くなり受け答えもハキハキする様になってきた。
能動的で快活。他者からの強い言動や行動に毅然として立ち向かい、自分よりも他人が傷付く所を見たくない。
物事の責任の所在をかなりの割合で自分に求める。

周りの人に対して

出井詩織
「優しくて、強くて、まっすぐな人」
「助けてくれて、暖かい言葉を掛けられて、思わず泣いてしまった」
「もしかしたら、友達だって思って、良いのかなぁ」

「友達…言えないことも、伝えられてないことも沢山あるけど、それでも、助けたい」
「自分より他人を優先しちゃう人、支えてあげたいなって思う」
「私の有様を見て、闇に堕ちてきてしまったから
光に、返してあげないといけない」


伯井理子
「鼻歌混じりに、私のイジメを解決しちゃった人」
「先生たちに怖がられていたりする」
「出井さんの言葉を良く翻訳してる……すごく、良い人」

「光の中に居る人
友達だからこそ、あまり無茶なことはして欲しくない」
「頼りっぱなしにならないように、学校でも毅然として立ち向かうね」
「…気付くとしたら、伯井さんなのかな」


牧島賢吾
「最初に見た時、怖い大人の人だと勘違いしてごめんなさい……」
「前に、イジメグループに絡まれた時に助けてくれた」
「良く人を見てる人だなぁ、って思う」

「頼りになる人、大きな背中の持ち主」
「皆のことを守ってくれて、皆を支えてくれて、皆を奮い立たせてくれる、リーダー気質な人」
「…だからこそ、困ったり苦しんでいたら、助けてあげたい」


鈴嫺蜘穏
「何でか分からないけど良く気にかけてくれる」
「良く帰り道で出会うし、オシャレな喫茶店に連れていってくれる」
「同じ学校の生徒らしいけど、校舎で見かけたことない……」

「私と同じ感じがする…もしかしたら、最初に声を掛けてくれたのは、近しいものを感じたからなのかもしれない」
「どれだけの苦しみや絶望を味わって来たのか、想像もつかない…けれど、だからこそ、独りにしないようにする」
「皆で欠けずに、生きてこの運命を乗り越えよう」

経歴

元華族であり名家のひとつでもある狗骸家。その本家の長女。政治にも顔が利き、父親は著名な資産家にして世界有数の富豪でもある。
広く大きな屋敷では使用人を除けば父親と2人暮らしであり、父親は基本的に家には居ない。

6年前、母親が首から下を「ナニカ」に喰われて壮絶死した現場を目撃し、それがトラウマとなっている。
以降犬に吠えられるだけでPTSDを起こしたり、大きな声や暴力的な行動に極端に怯えるようになる。

3年前に父親が「贄乃の前でのみ」狂気を見せるようになり、暴行を加えたり自らの妻の代替をさせるようになった。
1年前、偶然使用人たちの陰口を裏で聞き取ることが出来、父親が自身に子を産ませようとしていることを知って自殺未遂を起こしている。入学式を家庭の事情で欠席している。

学校では臆病な所を突かれて中学からイジメに合い、高校からは表立ったモノは無く、陰湿なイジメに合っている。教師もことなかれ主義なので誰も助けてくれず、日々心がすり減っていく毎日を送っている。
そんな時にクラスメイトの出井 詩織に助けられ、自分の不幸が怪異のせいなのでは?と漠然とした思いを抱き(そう思い込みたいという気持ちもあった)、詩織を追いかける形で怪異特捜班に入部した。「何故か」屋敷の書庫にあった怪異や呪術に関する書物を読み漁り、造詣を深めている。本人はこれらが本物であるとは思っておらず、あくまで現実逃避の一種でしかないとも思っている。

自らに巣食う狼炎の存在と、それに狂わされた父親の真実を突き付けられ、尚も身体を呪いに染め上げられる。
だが、それが逆に贄乃本来の気質を目覚めさせ、この苦難を乗り越えんと奮起するようになった。
それにより性格も変化し、イジメていた皆は当惑している。

狼炎の呪

狗骸家の行ってきた呪術。名前の由来は呪術を終えて完成した犬の目が燃える様に真っ赤に染まっていた事から。

犬の首から下を土に埋め、餓え死にする寸前にその首を切り落として呪物とするのが通常の狗神の呪いとされる。

狗骸家はそれに複数の犬を同時に埋め、餓え死にする寸前に土から出して喰わせ合い、残った一体を再度埋めて餓え死ぬまでとことんいたぶり恨みつらみを溜め込ませる蠱毒の呪いも掛け合わせる事によって、強力無比な狗神の呪いを編み出した。

当然それに伴って呪い返しも強力な物になるが、狗骸家に生まれた女を狗神の呪いと同じ手法で苦しめて殺す事によって贄とし、狗骸家に溜まった呪いを鎮めて来た。

狗骸家の歴史

古くは平安京における政に使われ、政敵の排除として歴史の裏側に根付いたのが始まりとされる。
戦国時代では敵将を呪い殺す呪術師としての才を買われ著名な大名の下一国一城の主となり、江戸時代では生類憐みの令を受けてあわや族滅かという所まで追い詰められるが、一族の女を贄にして行った狗神の呪いにて災厄を齎し、族滅を免れる。
その後は明治初期にて有力な権力者達に近寄り、その影に隠れて呪術を行使し、その代わりに財を受け取り溜め込み、やがて華族の一員にまで金と呪いの力で伸し上がる。
第二次世界大戦にて呪術相伝が途絶え、呪いだけが残ってしまったが辛うじて贄の儀式だけは残されていた。
昭和初期には狗神様信仰を行い、その恩恵のみを受け取る事が出来ていたが突如として身内への不幸が起こるようになる。
贄の儀式を行うことでそれも鎮まり、平成初期には世界有数の大富豪となっていった。

贄の儀式について

狗神家本家、もしくは分家から20年に1度年頃の少女を選ぶ。
選ばれた少女を本家地下の座敷牢へと監禁し、餓死寸前まで拘束後、必要最低限の栄養を与えて死なせない様にしながら拷問する。
拷問によっていずれ発狂する寸前に身体を座敷牢の下の虫蔵に捨て喰わせる。
骨だけになった所を取り出し、頭蓋骨に少女が大事にしていた物を詰め込み慰霊碑の下へと埋める。

延々と続いていた伝統だが、199×年に当主になった狗骸 泰弘くがい やすひろ(贄乃の実父)がこの余りにも非人道的な儀式を全面的に禁止し、廃止した。
それと同時にこのような儀式を主導してきた本家の御老人達へ離島に買った屋敷を与え本家から追放。事実上の島流しを行った。
自らの被害やその時既に妻に宿っていた子供が生きていくのに困るだろうと敢えて警察沙汰にはしなかった。

UGN日本支部、伝承調査課による狗神『狼炎ろうえん』についての調査報告

・本報告書はUGN日本支部、霧谷雄吾支部長の発行した電子暗証コードが無い限り閲覧不可能です。不正ハッキングによりこの報告書を閲覧していた場合、直ちに近隣のエージェントへ通知され、処分対象となります。


電子コード確認中
パスワード入力確認

……
………
[最終確認]
・本報告書では強すぎる呪咀影響の緩和の為、検閲部分が存在します。
・本報告書に掲載されている画像には、除染しきれない程の強い呪詛影響が残っています。閲覧後、タブレットに送られて来た案内に従い、速やかに呪祓作業を行ってください。
以上の項目を確認の上、[承認]を行ってください。

[承認][却下]

[承認]を確認しました
閲覧を許可します
ようこそ、エージェント




『狗神の呪』
個体名:狼炎(ろうえん)

危険度:特級 無力化 対処不可

個体画像:(目から血を流して此方を睨む巨大な犬の首) (全長30mはある、無数の犬の首が集まって出来た人の顔。目に当たる部分には複数の女性が紫色の炎で焼かれながら狂ったように笑っており、口に当たる部分からは無数の苦しむ人が這い出そうとして来ている)

存在地:狗骸家敷地内に存在する巨大な慰霊碑 狗骸 贄乃くがい しの

発生時期:恐らく明治初期、正確な時期は不明 6年前

発生原因:狗骸家によって何世代かにかけて行われ続けて来た狗神の呪術の集大成
狗骸家の地に眠っていた生贄の怨嗟の炎と、贄の字を持つ狗骸の人間を呼び水にして目覚めた制御不能の呪いの塊。

能力:対象とした一族へ災厄を引き起こし、族滅を引き起こす 強力な呪詛による狂気の伝播。物質化した怨嗟の炎。[検閲済]

討伐:未完了 不可能

沈静化:可能、狗骸家の女性を捧げる事による生贄の儀式で20年の沈静化を行える 不可能
※儀式による沈静化年数が減少傾向にある←正しくない情報である、修正求む
※再調査後、この書類に関して狼炎による呪咀影響を確認、狼炎を監視していた現場エージェント達からも強い呪咀影響を確認した。
以後電子データに纏め可能な限り呪詛影響を抑える物とする。


レポート01:UGN日本支部発足から兼ねてよりこの怪異を祓おうと試みて来ましたが、結果は全て失敗に終わっています。我々に出来ることはこの怪異を鎮める為に、生贄を捧げ続ける事だけです(初代UGN日本支部伝承調査課課長)

レポート02:199×年に起きた火元不明の出火により、狗骸家敷地内の土蔵が全焼する事件が発生しました。これによる死者は出ませんでしたが、鎮魂の儀式が記された書物が焼失したため儀式の続行が事実的に不可能となりました。

レポート03:儀式の続行は不可能となりましたが、狼炎は突如不活性状態となりました。引き続き監視を行いますが今後10年に渡って何も無ければ、無力化されたものとして当該事案に対する対処を凍結します。

レポート04:200×年×月××日、狗骸家にて急激な活性化事象が発生。狗骸贄乃の血縁上の母親である狗骸[検閲済]へ狼炎の呪詛が降り掛かった模様。観測したエージェントは発狂しその場で自殺。
その後狼炎は狗骸贄乃を依代とし完全に現世に定着した。

レポート05:対象を祓滅する為専用チームが組まれ、狗骸贄乃ごと処分する浄化作戦を決行。
しかし対象は大規模な呪詛、そして[検閲済]を行い、UGNそのものと狗骸贄乃を探ろうとする全てに対して強烈な呪殺を行った。
結果観測部隊から14名、支援部隊26名、決行部隊全員、周辺民間人×××名に被害が出た。
その後UGNで狼炎について纏められていた書類が収められていた書庫が関連部署ごと全焼する事案が発生。
この結果を受けUGN本部からの決定で対象の危険度を「対処不可」に移行した。


レポート06:このレポートを見たエージェントの皆さん、どうか落ち着いてください。
皆様は都市伝説、または怪異の討伐経験が多々有るでしょう。もちろん昔とは違って今ではノウハウも確立され、着実に成果は上がってきています。
ですが狼炎と呼ばれる狗神の呪いは、現段階の我々ではどうする事も出来ない呪物と化しました。近年における都市伝説とは違い、歳月と狂気が織り成した別格の存在です。
幸運な事があるとすれば、この呪物は狗骸家、ひいては狗骸贄乃へと執着しているという点です。
狗骸贄乃が死ぬまではこの呪物が外へ出る事はありません。
それまでに私達は、この人が生み出してしまった罪深い怪物を滅ぼす手段を考えなくてはいけません。
「今」ではありませんが、必ず、いつかの日に。
犠牲となった人々、生贄となった人々のために。
私たちUGNは、最善を選ばなくてはならないのです。(12代目UGN日本支部伝承調査課課長)

魔業覆滅

丑三つ時。狗骸家本邸、広大な敷地を誇るその空間の、光の届かない地下空間にて。
己の血に流れる因縁を祓う為に少女と、そしてその父親…正しくは父親の中に救巣食う呪いが、対峙していた。

「…狗骸贄乃よ
吾の贄よ、今一度縛りの宣誓を行え」

父の声で、父でない者が、おぞましい笑顔を浮かべながら問うてくる。

「ええ
この浄化の儀式で、私が屈した場合…貴方に私の全てをお譲りしましょう
魂、肉体、精神は貴方の所有物となり、どの様に扱われても決して逆らいはしません
これは双方共に結ばれる縛り…これによって、双方共に危害を加える事は一切出来なくなります」

強き信念と覚悟の乗った声が地下空間に響き渡る。

「はっ…吾と貴様の差を埋めた所で勝てる道理もない
数多の贄共の怨念、狗神となった犬達の憎悪
貴様1人に飲み干せる量ではないわ」

「…怨み続けるのは辛いものです
憎悪もまた、同じく
…私はそれらを晴らし、清め、受け入れます」

「やってみろ」

同時に、父の身体から大量の黒い呪力が、魂達が溢れ出し、自らへと流れ込む
悲痛、苦難、絶望、憎悪、憤怒、激痛、激痛、激痛…

「……」

「ハハッ、最早言葉も話せずに…何?」

目の前の少女に魂達が流れ込み、耐え切れずに腐り落ちるだろうと思っていたが
少女の身体から白くなった魂達が天へ昇り消えていく。

「…まさか
1人ずつと対話を、成しているのか?」

「…ええ
この1000年に犠牲になった全てと、そして生贄になった犬達にも」

「ふざけるな、そんなこと程度で怨念や憎悪が消えていくなど…
…!」

憑依していた狼炎は己の異変に気づく

「吾の力が、削がれている…!
いや、徐々に、消えていっているのか…!?」

「貴方の力の核は、呪いに縛られた魂たち
その彼女達の苦痛を代わりに引き受け、犬達の魂と語らい安らぎを与える」

「その過程で、1000年にも近い拷問と苦痛に苛まれますが、精神空間内でそうなるに過ぎません
身体に痕が残るかもしれませんが…それも些細な問題です」

「…気狂いめ……!」

「さあ
我慢比べと行きましょう
貴方が消えるのが先か、私が折れるのが先か」

少女の決意に満ちた宣言から、優に半日ほどは経過したであろう頃。

「…お、のれ……」

父に取り憑いた怨念は憑依の力すら保てなくなり、父の身体を捨てて巨大な狼の姿になっている。

「……」

少女の身体には夥しい数の傷があり、衣服は真っ赤に染まり、両目も閉ざされ血を流している。
だが、それでも尚口元は固く引き結ばれ、静かに禅を組んでいる。

「吾の、ほぼ全てを飲み干すなど、ふざけたことを…!
だが、その身体では最早浄化どころでは…!」

「救いたい、のです」

「……は?」

「彼女たちを、救いたい
貴方の中で苦しむ女性達も、私の…友人で居てくれる、彼ら彼女らも
終末アルカナから、解き放ちたい」

「ふ、は、はははっ
馬鹿な話だ、そんな事は不可能だ
吾とは違う真性の古代よりの邪神、それが齎したのがお前の持つその忌まわしき札だ
人間1人でどうにかなるなど」

「やります」

「なるか、ならないかではなく、徒労に終わるとしても、私の道の先に絶望しか無かったとしても
私は、私に出来ることを成し、私に助けられる者を助けます」

「……は、は
貴様は、狂っている…成程確かに、その信念は成し遂げられるやもしれんな
だがその狂気に似た信念は、やがて周囲を傷付けるだろう!
その救世の意志は、周囲から恐怖と排斥の象徴になる!」

「貴様が苦しみもがいて死に絶えるのを、吾は地獄の淵で見物させて貰うとしよう」

言葉と、嘲笑と共に、1000年を長らえた怪異…狼炎は存在を保てなくなり消失する。
ここに、狼炎の完全消滅は相成った。


第33代目当主 狗骸贄乃

厳かな雰囲気の漂う本家大広間。普段は居ない分家の者たちも全員が集められるその空間。
開かれた襖から入って来た当主…その前に立つ和装の少女が、当主の席に座った。
そして、当主はあろう事かその少女の後ろにて立つのみだ。
ざわめきや困惑の声が起こる中、静かに少女が発言する。

「静まりなさい」

少女のその一声によって、不思議と全員が静まる。それ程までに威厳に満ちた発言だった。

「皆、聞きたいことはあるでしょう
しかし、一切認めません
我が父、第32代目当主狗骸泰弘は、今これよりをもって当主の座を退き、御目付役となります」

「よって、実子である私
狗骸贄乃が、これより第33代目当主となります
当主に足る器として…」

混乱する衆目の前で、少女は言葉と共に歪な形の犬の頭蓋骨を懐から取り出す
それを見た分家の者たちは次々にざわめき出す

「何故贄の役目を背負った女がそれを…!?」
「狼炎の気配を感じ取れないと思っていたが…まさな!」
「馬鹿な、祓ったのか…!?」

「その通りです
狼炎は、私が祓いました
狗骸家の千年の呪いを晴らした功績をもって、私こそが狗骸家当主であるに相応しい事を証明しました
何か、異論は?」

誰も異論などあげることは出来ない。
狼炎を祓う力を持つ相手に逆らう事が出来るほど彼等は愚かではなく、贄とした女からの報復を恐れ下に付くしか彼らには道はなかった。

「よろしい
皆には、これまで通りの働きを命じます
資産運用に関しては父がこれまで通り、怪異案件に関しては私が力を貸しましょう」

「UGNとの協力・連携も密に行っていきます
詳しい事は後日、改めて集会を開きます
以上、全員速やかに行動に移りなさい」

言葉と共に逃げるように分家の者たちが去り、残されたのは使用人達と少女、そして父のみ。

「…贄乃…すまない
私のせいで、私が、もっと狼炎に対策を立てられていたら…!」

懺悔しようとする父を彼女が手で制する

「償いたいのでしたら、役目を果たしてください
貴方が父で在り続ける事、それが貴方への一番の罰であり償いでしょうから」

「っ……ああ、分かった、分かったよ…
私は、逃げない…自分のした事からも、贄乃の父親であることからも
最早元の親子に戻れなくとも…私は、お前に全力で償い、力を貸そう」

「…はい、お父様
つきましては…養子縁組の件、宜しくお願い致します」

そう言って変わらず微笑む少女の姿に、父親だった男は拳を握りしめつつ、決意を固めて頷いた。

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『技能:知識/怪異&都市伝説に対して+3』

所有する終末アルカナ:加虐の皇帝
【貴方の本質は『加虐』だ
化物を蹂躙し、人を、ルールを踏み付けその上で傲岸不遜に立ち振る舞う暴帝こそが相応しい
貴方は我慢しているのだ、貴方は押さえつけているのだ…しかし、徐々にその枷は解き放たれる、
完全に解き放たれた時、この世に新たな皇帝が生まれるであろう。】

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ゲシュペンスト第一話 15
ゲシュペンスト第二話 15
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