本名：Silvester Ash Blaze（シルヴェスター・A・ブレイズ）。

特定の支部に所属することはなく、各地を転々としているUGNエージェント。
アールラボの事務職員として各研究所に派遣されているが、実際の業務は書類整理がメイン。
本来の立場はアールラボを監査する専門部、通称：R監の所属。立場を秘匿にしているのは、監査の目があるとそれを隠匿する連中を阻止するため。

怜悧炯戒(アルフォズル)というコードネームがあるが、本人から名乗ることはない。
何故ならその名前は彼の実力の高さから、第三者に呼ばれ始めた名前であるからだ。困難な障害を乗り越え、単独で任務を成功させるその卓越した戦闘能力と賢明さから、いつしかその名が付いた。
しかし、その呼び名が有名すぎるが故に、彼の実態を知る者は少ない。故に、怜悧炯戒(アルフォズル)の名を知っていても、それが誰を指すのかは知られてることは少ない。

優秀な人材ゆえに支部長やストライクハウンド戦闘員、はてには本部エージェントやスポークスに任命されたこともあるが、いずれも断り今の立場にいる。
彼は忙しさと上の立場に属することによる視野の変動を嫌っているからだ。立場に縛られず、物事を見ることはもっとも重視すべきことでもある。

UGNに所属しているのは、己の「日常」を守り、オーヴァードと非オーヴァードの境界線を保つことを良しとしているから。
誰にでも救いの手を差し伸べる底なしの善人ではないが、欲望に駆られて悪事に手を染めるほどの強欲さもない。
彼が持つのは、知恵への探求心、それだけである。

UGNエージェント、シルヴェスター・A・ブレイズは何を考えているのかわからない変わり者として扱われている。
周囲の人間から話しかけられることも事務以外ではなく、好奇心から話しかけた者からは「話しかけなければよかった」と後悔するほど手のかかる天才と知られていることが多い。
しかし、そう評されることに本人は気にしていない。むしろ、煩わしい思いをしなくて済むと快適に過ごしているほどだ。

UGN外での活動では、「銀(しろがね)」と名乗っている。そう名乗るのは、彼の親しい人間からの愛称・シルバに近しい名前だからだ。
個人的な付き合いをしている相手にしか名乗らないが、そもそも個人的な付き合いをする人間など指で数えるほどしかいない。