ブラックドッグ・エンジェルハイロゥのクロスブリードである。特にブラックドッグの生体電流増幅能力が強く発現しており、左目の発光はそれが要因だとみられている。
増幅された雷の力は制御が難しく、幼少期には機械の故障を引き起こすことがよくあった。
現在では活動に支障が出ないよう制御することができる。
ただ、抑えきれない電流が静電気のように発動してしまうため、髪が爆発しないようヘアピンでまとめている。

戦闘方法

特異な発電能力を存分に発揮し、雷を操り対象を焼き尽くす。
光り輝く雷撃でどんな相手も討ち果たすことから、いつしか“雷光の覇者”という二つ名がついた。

UGNエージェントの両親のもとに生まれたが、その後両親ともに殉死したために孤児となり、UGNチルドレンとして施設で育てられた。
生誕直後からブラックドッグ、特に生体電流増幅能力への高い適性を示しており、そして成長するにつれその力を確かに自分の物にしていった。
同じ日に生まれ、同じく孤児である“愛音神楽”と幼馴染のような関係であり、バディとして数々の任務を成功させてきた。
華麗、流麗なコンビネーションで必ず勝利をもたらす彼らの姿は勝利の女神に重ねられ、ギリシャ・ローマ神話からそれぞれ名前をとって“ヴィクトリア”“ナイキ”というコードネームが与えられた。

事件

数年前、ある任務において2人は“ディアボロス”春日恭二と対峙する。圧倒的な力にも屈さずに敗北寸前まで彼を追い詰めたかと思われたが、その油断を衝いた彼の作戦により愛都と春日のもとから神楽が分断されてしまう。
神楽が戻るまでなんとか持ちこたえようと愛都は奮戦するが、連携ができない隙を衝かれついに凶爪に捉えられてしまう。
せめて神楽だけでも生き延びていてほしいと願ったその刹那、振り下ろされる爪の前に神楽が体を投げ出す。そして、何もすることができないままに、彼の目の前で神楽の四肢は千切れ飛んだ。
そこで彼の記憶は途切れている。
次に憶えているのは、慣れない“身体”でぎこちなく笑って見せる神楽の姿だ。

幼い頃から共に過ごしてきた神楽は最も大切な人だ。
相棒としても、幼馴染としてもかけがえのない存在である。
だからこそ、彼女の身体を奪ったディアボロスも、彼女を救うことができなかった自分自身も許すことができない。
しかし、そんな自分の後悔を彼女に伝えても重荷になるだけだと気づいており、せめて彼女の前では明るく振舞おうと心に決めている。