概要

日本神話に登場する天照大御神(アマテラスオオミカミ)の神格が具現化し、その人格を有するレネゲイドビーイング。
UGN、FH、ゼノスのどの立場にも正式に所属せず、同じRBであるツクヨミ、スサノオと行動している。

人物

ショートヘアに丸縁メガネをかけた、女性的な顔つき。性別は不明だが、身につけるものは女もの。
上質な赤黒の着物に身を包み、からんころんと良い音のなる草履など、服は全て和服かつ、モルフェウスシンドロームで作り出したもの。試したことはないが、売りに出せば数千万の値がつくレベルの上物だという。

はんなりとして掴みどころがない性格。
一人称は「うち」。
京言葉で喋り、面倒見が良く優しい人物。神たる所以か、ノイマンシンドロームの超思考か、知識に富み、感覚も非常に鋭い。初めて目にした薄い板(すまあとふぉん)も容易く使いこなし、洞察力や推理力も高い。神は全知全能と言うが、まさしくそれなのである。
神話に見られた独善的、ワガママな性格は見られず、敵を前にしても毅然と態度を崩さない等、余裕を感じさせる、大人の女性(パーフェクトレディ)といった具合。

一方、好奇心旺盛で新しいものやかわいいもの好き、褒め言葉に照れて頬を染めるなど、普段の落ち着いた雰囲気とギャップのある一面も。
かわいいなぁアマテラスちゃん

現代の人間の調査も兼ねて、東京N市で茶屋"いわと"を営んでいる。和洋のスイーツやお茶、従業員が評判で連日行列ができる。

UGNには事件調査などで協力することもある。日本支部長を「霧谷はん」と呼び、それなりの信頼はしている様子。

戦闘スタイル

エンジェルハイロゥ、モルフェウス、ノイマンのトライブリード。RBは通常のオーヴァードよりレネゲイドの扱いに優れるが、彼女のモルフェウスシンドロームは特に秀でており、物質創生において右に出るものはいない。

その力で作り出した2丁の自動式拳銃(オートマチック)を獲物とする。しかし、研ぎ澄まされた五感と反射神経こそが彼女の最大の武器であり盾。超感覚で捉え、正確に放たれる光弾を前に、敵は避ける術もなく、ただ倒れるのみ。

過去

人間になって地を歩いてみたい

弟のスサノヲが高天原を追い出され、遠い遠い我が子が天皇と呼ばれるようになった頃、ふと思ってしまった。

暇さえあれば人間を観察していた。間接的な我が子だから、当然だと思う。どんなことをして、どんなことを話して、どんな思想を持っているか。神である私たちからすれば、全てを真似するだけなら1日で事足りる。人間がすることというのは実にちっぽけで、その程度のことしか考えない。実に単純な生き物だ。

…そのどうしようもなく単純な部分に惹かれてしまったのだ。

見れば見るほど面白い。1人で解決すれば良いことをわざわざ他人へふっかけ、ほんの小さなきっかけが大人数を巻き込む大事件へと発展する。どうでも良い事に二転三転し、結果大惨事…。かと思えば突然意気投合し、目を見張る大立ち回り。
我々神にはない、いっときの感情に左右され、変なとこで団結心を見せる愚かな生き物。それがあまりにも愛おしくて。昇華できず溜まりに溜まった感情はやがて、自らがなりたいという願いへ変貌した。

けれど、私は天津神。天を治め、上から地を見護ることしか許されない。それが父様との誓約であり、私に課せられた使命。皆の祖(おや)として、日本という国を護らねばならない。

決して嫌だったわけではない。大地を造られた神の娘であるならば、それを統治するのは自明の理。そう理解していたし、疑問に思ったことはない。

…ただ、私も普通に生きてみたかった。
人間のように、限られた時を生きる、儚くも美しい、自身で描く道を歩んでみたかった。

ただ私は神なのだ。天照らし護る神なのだ。そんな私に平凡など許されるはずがない。
自問自答を繰り返しながら、永く遙かな時が経った。
転換点とは、突然に訪れるものだ。

気づけば私は地に立っていた。自ら選び、ここに根付くと決めた伊勢の地に。実体のある2本の脚で、確かに。目の前には不思議な女の子。見た目は小さい子供なのに、感じるのは全く別のオーラ。れねげいどやら、しんどろーむがどうとか言っていたけど、私はそれどころではなかった。

何十、何百…いいえ、何億回と夢見た地上に。神ではない、人間の姿で立っているのだから。こんなに嬉しかったことは今まであっただろうか。淡々と説明を続ける女の子を他所に、私は1人興奮していた。
だって、夢が叶ったんだもの。こんなの抑えられるわけないじゃない。

今の世界の常態は全て後から理解した。未知なるウイルス、レネゲイドに侵食された世界。そして私はそのウイルスに意識が宿った生命体、レネゲイドビーイング。そしてレネゲイドウイルスを発現させた者に備わる超人的な力、シンドローム。

ほんの少し目を離しただけで、この変わりよう。まるでスサノヲに腹を立て、岩に閉じこもったあの時のように。

それでも、私はこの世に生を受けたのだ。いわば、これはレネゲイドが与えたチャンス。この世で生きたいと願う私に与えられた、天からの贈り物だ。

ならば生きよう。私と…ううん。うちと、その子孫造り上げたこの世界で、自由に生きよう。
父様と弟妹には迷惑をかけるかもしれへんけど、これまでおねえ頑張ってきたさかい。ちょいくらい、許してくれるとええんやけど。

己の性癖に従った結果こうなった。後悔はしていない。

モチーフは言わずもがな日本神話より、日本における最高神にして皇祖神、天照大御神。
エンジェルハイロゥは太陽神としての性格、ノイマンは神格における全能さ、そしてモルフェウスは彼女自身が機織りに長けていることからきている。

…とは言ったものの、はんなり京言葉＋着物＋2丁拳銃＋異種生命体のキャラが作りたかっただけではある。古事記及び日本書紀での彼女は天岩戸伝説や外宮建立にあるように非常に子供っぽく、キャラ化するならたぶんのじゃロリが合ってる。
でもぼくは！！！！！はんなりがよかった！！！！！

結果としてそれなりにいいキャラには仕上がっている気がする。この子の弟妹もちゃんと作ってあげたいな。

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