容姿・経歴・その他メモ

「玖珂家当主、玖珂縁だ。……見た目が若すぎると驚いたか？　悪いが、実年齢もさして変わらない」──政敵に対して。
「私は、貴殿らと良好な関係を築いていきたいと。そう考えておりますとも」──とあるUGN幹部に対して。
「ゆかり！　僕だよ！　ああ、お前は今日も愛らしいなぁ！」──溺愛する妹に対して。


玖珂家当主の青年。幼いころから歴代類を見ないほど『式神』に好かれており、レネゲイド解放によって混乱の渦中にあってなお、彼がいれば玖珂家の将来は安泰だと、一族の者は噂した。
その期待をクソ喰らえと内心吐き捨てながら、少年は独自にレネゲイドの調査を敢行。更に立場をうまく利用して、水面下でUGNとの接触を行っていた。
自分たちの家が式神などというモノに振り回され、とうに既知に堕した特権に驕り高ぶっていることに辟易としながらも、祖父が没し、父が衰えた後の当主として、受け継ぐ準備は進めていた。
自分の我儘で柵から逃げ出して、愛する妹に矛先が向くのは御免だったから。

予定が狂ったのは3年前。当時当主であった彼の祖父がジャーム事案に対応している最中、唐突に式神が降りてきて。高校生だった少年は、不老の化物へと変貌した。
本来あるべき儀式もなく行われた継承に、彼は祖父の死を悟った。戦場に赴き、祖父の亡骸を喰らっているジャームを、こんなものかとあっさり退治した瞬間から、彼は玖珂の主となった。

……祖父が死んだから式神が移ったのか、式神が移ったせいで祖父が死んだのかは、あえて考えなかった。

セッション履歴