容姿・経歴・その他メモ

　加藤探偵事務所を経営している探偵。
　常に顔の見えないズタ袋めいた被り物とフードを目深に被っており素顔が伺えない不気味な格好をしている事から閑古鳥が常に鳴いており、客が来た所を見た人は居ない。しかし怪異現象に対して強いという噂からか、極めて稀に扉を叩く人がいる、という話もある。

　正体はUGNのN市支部支部長、加藤段蔵である。加藤段蔵は世襲制であり、加藤段蔵一族は護人会時代からUGNと協力関係にある、人形遣いの忍びの一族である。
　今代の加藤段蔵はオーヴァードとなる前から人形と体術を組み合わせて戦う格闘術によって並のオーヴァードにすら対抗可能な実力を持った優秀な忍びであったが、十年ほど前に春日恭二に敗れて瀕死の重傷を負う。
　そこでUGNと加藤段蔵一族は彼自身の了承を受けて彼の脳を人形へと移し替える改造手術を施した。
　こうして人形の身体を手に入れた彼は同時に磁力を操るオーヴァードとなり、人形を操る術を自らの身体の操作へと転用する事で生物には真似できない格闘術、俗称『超電磁空手』を身に付けた。
　なお、現在の『素顔』は概ね妻の趣味による物であり、本人は納得していないが為に顔を隠して生活している。

　性格は真面目が服を着て歩いているかのような堅物であり、人によっては機械のような印象を受ける事もある。しかし子供相手にはやや甘く、チルドレン相手にもほんのり甘やかす傾向にある。

　支部は探偵事務所がそのままN市支部本部となっており、支部の支部が病院の病棟の一角や大学や高校の部室、商店街の喫茶店や金物店等街中に存在しており、それらが分業する事でN市支部として成り立っている。その為、閑古鳥の鳴き続けている探偵事務所に詰めているのは支部長の加藤段蔵のみでありながら支部員の数はかなりの規模となっている。


・能力：磁力操作
　とても精度の高い磁力操作を行う事が出来る。これを用いる事によって金属と樹脂で出来た自身の身体を精密にかつ凄まじいスピードで操る事を可能としており、これを使って行われる人外の動作の『空手』を得意としている。
　なお、精密性は凄まじい物があるし身体を素早く動かす分には必要十分に過ぎる程の出力ではある物の、悪く言えば『その程度』であり、戦闘者としての実力は確かだがレネゲイドの力は並大抵の範疇である。
　逆に言えば、低出力の能力でありながら上位の能力者に匹敵する戦闘力を発揮しているという事ではある。

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