容姿・経歴・その他メモ

・人に焦がれ、人となり、人に絶望した神、デウス（セレネ）の生まれ変わり
・生まれた時から天涯孤独で孤児院にいた。3歳の時の高熱によって前世の記憶を思い出してからは自分が幸せになる権利などないと諦めて生きていた
・勝手に人間に焦がれ、人間になったくせに神としての視点を捨てられず、人に絶望し、たった一人寄り添おうとしてくれていた弟の手を何度も振り払った。世界を滅ぼそうとしたことだってある。父たる神に失望され、突き放されても仕方がない。
・生まれつきの天才的な頭脳は周りからの隔絶を生んだ。5歳の時に前世の知り合いである幼き神に出会い、オーヴァードとして無理やり覚醒させられる
・学校や施設でもなじめている方ではなかった。[UGN朝比奈支部]に配属されてからそこに住みながら働くようになり、彼と出会った
・サラマンダーの能力者だった。ヘリオスという、青い髪に翠の目を持った青年。青い炎を使いこなす優しい青年。前世の弟の目の色みたいな髪の色が初めは不快だった
・ヘリオスは一人でいたがるルナのそばにずっといた。一緒に仕事をすることもあった。なんで自分にかまうのかと聞くと、放っておけないからだと困ったように笑った
・そこから彼女は徐々にヘリオスに惹かれていった。優しく一途で頼もしく、寂しがり屋で少しだけ自罰的で。それはどこか自分と似ていた
・8年前の満月の夜。星の見える展望台で戦闘を終えて、彼女はヘリオスに告白した。嫌われても断られてもいい。どうせだしと。
・当時ルナは重傷を負っており、おぼろげな意識の中ですべてを懺悔しながらの告白だった。ヘリオスはその時本当に愛おしそうに微笑んで「僕もだよ。ルナだけを愛してる」と告げた。それが本当にうれしくて、今死んでもいいと思った
・それから6年、交際を続けついには同棲を始めた。もう少しで結婚しようと、婚約したところだった
・でも２年前に彼は死んだ。ルナを攻撃から庇って死んだのだ。絶望で動けなくなった彼女を動かしたのは恐怖だった
・また一人になる。また喪う。そんなの耐えられない。そうして彼女の天才的な頭脳は「彼を生き返らせる」という結論を導き出した
・彼の細胞や遺伝子を解析している最中に[UGN時雨支部]に異動することになった。彼女はそこで治療と称しての人体実験を開始した
・彼のように大切な者から引き離され死にそうな者たちを被験体に、蘇生させること前提での実験だった。結果としてそれは成功を重ねていく
・それでも彼女は満たされない。彼らの喜びは私にはない。私は一人。ずっとずっと一人。ヘリオスはもういないから
・そうして止まれなくなった。ヘリオスがいない。取り戻したい。大切な人がいなくなる痛みを他人にこれ以上味わわせたくない。
・使命感と強迫観念に追いつめられ、彼女は自分でも今何をしているのかわかっていない。【瀕死の重傷を負った者を救済し、大切な人達が悲しまないようにする】のが目的なのか【ヘリオスを蘇生させて取り戻すために実験を重ねている】のか
・人造人間を作るのだけはどうしても抵抗があったが、どうしても彼に会いたかった。目を覚まさないからずっと待ってるの

「私、ルナ」「仕方ない。仕方ないことがたくさんあるの。でもこれだけはって思ったの」

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