ブラム＝ストーカー、エグザイル、ソラリスのシンドロームが体内で奇跡的な均衡でブレンドされた特異体質。
その結果、彼女の血液・骨の隅々にまでソラリス由来の猛毒が染みついている。

実の両親は彼女を産み落としたと同時に彼女の持つ猛毒によって亡くなっている。
その際、UGNに保護されるも触れれば侵される猛毒を滲ませる体質の彼女は半ば幽閉状態で育てられ腫物のような扱いをされてきた。そのためか少し高飛車でわがままな性格。
「ま～、あたしは奇跡の申し子だからね。持つべきものの"サダメ"ってやつ～？」

転機が訪れたのは年齢2桁に差し掛かった頃、遠縁である華庭　陽介の元へと引き取られる。
7つ年上とはいえ相手は高校生。
それはもう、猛烈に反抗した。容赦なく邪毒(ランク5)を付与した。
そんな仕打ちをしたというのに華庭は香月へ"普通の暮らし"を与えてくれた。
結局、香月が根負けする形で"ちょっと普通じゃない家族"の関係が始まった。
突然始まった"日常"に香月は戸惑いつつも居心地よく感じている。素直にはなれないのは相変わらずだが。

一般的な学校に行くことも薦められたが体質的な問題で見送られた。学業はUGNがエージェント向けに配信している通信教育で補った。

18になったことを機に華庭の反対を押し切って近隣のUGN支部の所属となっており、能力の傾向から主に戦闘任務を請け負うことが多い。
当然、その件についての喧嘩もしばしば
「あたしは自分の特技を活かしているだけよ！」

皮膚が日差しに少し弱いので夜でも日傘をさしている。
基本的に夜型人間で任務の時間帯も夜が多め。朝帰りして華庭によく怒られている。
「煩いわね～もう子供じゃないのよ！」
うんざりした顔はするが"玄関に鍵がかかっているか確かめずに朝帰りする"程度には甘えているし、出されるご飯は全部食べる。