母親のルーツはカザフスタン北部に存在した騎馬民族であり、父親は日本から出張で来ていた商社マンだという。
銀を媒体とし、ダウジングや砂漠での生きる糧を手に入れることを得意とする魔術師の末裔の幼馴染みがおり、西はカスピ海、黒海を超えてクリミア半島、東はモンゴル、南はパキスタンやスーダンまで足を伸ばしたという。
その後トルコに拠点を移ししばらく滞在した後、アメリカに渡りテンペストに入隊している。
しばし紛争地帯や治安の悪い地域に滞在しており人間の時から戦闘能力は高かったようだ。
カーネイジとは紛争地帯で遭遇していたと思われる。

本人は素手でオーヴァードを殺害した時に感染したと思いこんでいるが、一度死亡したところをハーバート・ウェスト博士による蘇生を受けている。
本来の"至高天"は巨大な薔薇のカタチをしたレネゲイドの塊であり、マテリアルは人体の一部を模しているだけだが、それをもっと安価に大量に生産できないかと考えた博士により、赤河の従僕Lv5相当の能力を持つ従者を"心臓"の形に落とし込み、生前の死体をベースに擬似蘇生を実現させた。
本来のガウロンはブラム/ブラックドッグだったようだが、博士の従者化を受けてエグザイルのシンドロームも混ざっている。

兵士の機械化・ゾンビ化は以前からテンペストでも実験されており、最終的には強化された兵士を実際に戦闘させ、より強いパーツのみで構成された兵士を大量生産することが目的である。


ガウロンの表の目的は人間を守る為に力を求めているが、裏の目的としてより強い相手と戦い敵の身体を奪っていくことで身体を強化していくことにある。
特に強いオーヴァードやジャームがより強い肉体を持っており、あえて敵対するような行動を取っているようだ。

現在ガウロンは部隊から脱走しておりテンペストやストレンジャーズとも距離を取っているが、裏の目的である強い身体集めの為に指名手配はされずわざと泳がされている。


風信　紫乃とは一度邂逅している。
奇跡を起こす少女として、一部の界隈では有名になっていたのだ。
強靭な回復力、その秘密はオーヴァードに覚醒したその身体にあるに違いないだろうと期待していたのだが、彼女は強靭な身体などではなく、心臓が特別なだけの触れば折れてしまいそうなただの少女だった。
心臓だけは流石に交換することができなかった為敵対せずに済んでいる。

ガウロンが使用する従者は多脚戦車、思考戦車とも呼ばれ搭乗者無しでも独自に思考し、行動、命令の遂行が可能。
主人と同じく敵を攻撃したり、逆に盾になったりなどの色々な利用用途がある。
名前は『ラボット』。愛称は『ラボ』。

テンペスト機械化兵団について。
複数の白兵型/射撃型を護衛とした戦車/戦闘ヘリが主軸の分隊で構成されており、パワーアーマーを装着しているのが特徴。
白兵型が足止めしている間に射撃型などの範囲攻撃で味方ごと殲滅する為、そこそこ高い装甲能力を持っている。
特に戦闘ヘリは複数の機械化歩兵が乗っており、ハウンド改戦闘ヘリとは同じスペックながらチェーンガン/対地ミサイル/12.7mm機銃/特殊ナパーム/スタングレネードなどの複数の武器を複数人が使用することを想定されている。

白兵型 重装PAアーマー 三連パイルバンカー 3D+22(31) 27(37) 武芸の達人Lv3(白兵9)、ハードワイヤードL5(白兵10)、白兵4、支援要請:UAV×3、支援要請:輸送、ブートキャンパー(達成値+3) セットアップで10m移動可能

射撃型 第二世代型PAアーマー　重迫撃砲/アンチマテリアルライフル 4D+23(32)/4D+27(36) 範囲11/ガード無視20+1D 1000m/300m　武芸の達人Lv3(射撃9)、ハードワイヤードL5(射撃10)、射撃4、支援要請:UAV×3、アンチレネゲイドシェル(命中時ダイス-2)、照準器(達成値+1)×3、ブートキャンパー(達成値+3)、炸裂徹甲弾×2、アンチマテリアルライフル×2、ウェポンケース×3、ステルスコート

運転型 プロトアームドスーツ 対オーヴァード装甲車 10D+6(20)　8 至近　運転4、支援要請:輸送、自動修復機構(マイナーでHP5D回復)、オーバードドライビング(達成値+2)、ナビシステム(ダイス+1)、サポートプログラム(ダイス+2)、スマートヘルメット(ダイス+2)、クリスタルシールドG12 カバーエフェクト有り

戦闘ヘリはハウンド改戦闘ヘリとほぼ同じスペックながら複数人搭乗しているので複数回攻撃できる。

強力なオーヴァードの数は少ないのでエフェクトをなるべく使わずに武器や常時エフェクトが多い。

オーヴァード空手。道場の形は様々で密かに運営されている場合もあれば、通常の空手道場を装い堂々と営業していることもある。
そんなオーヴァード空手道場だが、最近道場破りが頻発しているという噂がある。
腕に覚えのある門下生達も闇討ちに遭っているらしい。
犯人の目的はなんなのだろうか...？

とあるジャームを追跡し地下水道に潜った際、偶然にも身元不明の死体を発見してしまう。
少ない手がかりから死体の身元はアメリカ大使館の人間であり、FHのテロリストが入れ替わって大使館での爆破テロを計画していたことが発覚する。
テロ計画日は大規模なパーティーがあり、UGNのメンバーも招待されている。
国内でのテロ行為を阻止しようとするストレンジャーズ、アメリカ市民の救助の為に極秘裏に動き出すテンペスト、FHの活動を阻止する為にUGNも動き出すが...？

『さいきん娘の様子がおかしい。極秘裏に調査してほしい』
とあるUGN要人の令嬢の身辺調査・護衛任務を依頼される。
どうやら学校では人手が足りないらしく、最近入った春日という教師が人気らしいが...？

・「俺達を捕まえても無駄だァ。俺ァ頭いいからよゥ、こういう時の為の計画もちゃーんと練ってあるんだぜぇ。」
カーネイジの足跡を辿るため、一時期奴を雇っていたステイト・オブ・グレイスを襲撃、幹部他構成員を拘束する。
残念ながらカーネイジの情報は持っていなかったものの、彼等が釈放を条件に飛行機ハイジャックを計画していることが発覚する。
傭兵の身でありテロを阻止できる組織とのコネを持っていないガウロンはなんとか予定されている飛行機の荷物に紛れ込むことだけは成功したのだった。

・N市公立高校の修学旅行先はヨーロッパである。
毎年のように行われるこの行事、平和な日本の高校生が相手ということもありセキュリティチェックは簡略化され形骸化していた。
このことに目をつけたステイト・オブ・グレイスは空港職員と保護者を脅迫し、飛行機に武器とメンバーを送り込むことに成功したのだった。

・「テロリストとの交渉の余地はない。自爆テロを行うようならその前に撃墜するのも致し方ない。」
表面上は人質を取っているので優勢なテロリストだが、交渉が上手くいっていないことに内心焦っていた。
急遽予定を変更し、彼等の隠れ家の一つがあるバグダットの空港に着陸するのだという。
修学旅行に参加していた学生PC達、一般客として偶然事件に巻き込まれたPCは犯人達の会話や情報、他に反応している怪しいオーヴァードについて情報収集を行うことに。
このまま機上で戦闘しても撃墜されてしまっては意味がない。
他に乗客もいて狭い場所での戦闘は危険だ。
PC達は協力して反撃の機会を伺うことになる。

高難易度の情報収集に成功した場合は生物兵器MM-77ウィルスが飛行機に隠されていることや、隠れ家には太古のレネゲイドビーイングが眠っているという噂を聞きつけてもいいだろう。

・それは現地の特殊部隊か、はたまた違う組織の攻撃か。
空港に着いての休憩＆交渉中に油断した敵とのミドル戦闘を行う。
PC達とは関係ないオーヴァード達と友好関係が結べない場合は三つ巴の展開になっていたかもしれない。

思わぬ反撃を受けたテロリストは少数の人質を連れてメソポタミア文明の遺跡を改造した彼等の隠れ家に逃げ込む。
そこにはソドムICBMが格納されており、彼等の切り札になるはずだったのだが…

・PC達の活躍でステイト・オブ・グレイスのメンバーは倒され、クライマックスは終わったかに思われた。
だが遺跡でのオーヴァード同士による激しい戦いによって古来より眠っていたレネゲイドビーイングが目を覚まし、第2クライマックスとも言える激しい戦闘が始まってしまう。

備考欄:
・一般客に紛れていた野良オーヴァード。
「ザッケンナコノヤロー！」普段は茄子配達の配達人だが、変身すると顔は写楽の浮世絵三代目大谷鬼次の奴江戸兵衛、身体は黒装束の忍者のようになり、電気をまとう蹴りが主体のオーヴァードに変化する。
普段は引っ込み思案で口調も大人しいが、変身した時のみてやんでえの江戸っ子口調になる。
反体制派のオーヴァードだがステイト・オブ・グレイスほど過激でもない。
普段はもじゃもじゃの髪に目が隠れている。

・生徒に紛れていた女子オーヴァード
「私では勝てないかもしれない…でも足止めには十分だわ」CNはトワイライトプリンセス。
普段は影の薄い女子生徒だが、実の正体は強力なヴァンパイアオーヴァードの使徒の一人。
普段は大人しく潜伏しており悪さもしていなかったが事件に反応したことで正体が露見してしまう。
変身すると髪が白くなり、目が黒くなるのが特徴。
彼女もれっきとしたヴァンパイアの一人であり血を操作した攻撃を得意とする。
反体制派ではないが自分の主以外には靡かないフリーのオーヴァード。
見た目は文学少女系委員長なのだが。
学生PCと関係があってもいいかもしれない。

・生徒に紛れていた男子オーヴァード
事件の際にトワイライト・プリンセスにいち早く気付き、殺そうとした寡黙な男子生徒。
刃物を主体の武器としている白兵アタッカー。
反体制派ではないがフリーのオーヴァードで、基本自分以外は皆敵。