三島に対して
三島くんは真っ直ぐで明るくて、この支部のムードメーカーだね。
キラキラしていてエネルギッシュ、どんなことにも実直に向き合うことが出来て、誰にでも平等に優しい太陽みたいな存在だ。私にとって彼は何時でも期待の新人……いや、希望の光みたいな存在だ。
でも、複数の女の子に曖昧な態度を取るのは男の子としてどうかと思うな。
誰にでも優しく真っ直ぐ笑いかける君にはそんなつもりは無いんだろうけどね。

狒々路について
涙くんは物静かで思慮深い少年だよね。
何を考えているか読み取るのは難しいけれど、一生懸命物事に向き合って、最適な解決策を導き出してくれる。そして何より、もしかしたら誰よりも仲間を信じてくれている。だからこそ帰ってこられた人もいるくらいだ。
最近は嚆矢くんたちと楽しそうに過ごしているね。子供らしい笑顔や独占欲が見られて何よりだ。今度彼らに遊園地のチケットでもプレゼントしようかな。

喰代について
真白くんは大事な友人だ。少し危うさが残る大きな子供、だと私は思っていたのだけど、いつの間にやらとんでもなく成長してしまっていたね。三島くんが太陽なら真白くんは月みたい。優しい光のように、昼夜問わずみんなのことを見守っていてくれている……でも私の事を見張る必要はないし、今度はもっとちゃんと上手く隠すから、そろそろ機嫌直してくれると嬉しいかな！

ニコニーについて
ニコニーは非常に信頼出来るビジネスパートナーだね。UGN内部の情報から裏社会、些細な噂話に至るまで情報収集において彼女の右に出る者はいない。本人も口は悪いけれど、すごく周りを見ていて気遣いもできる素敵な女の子だ。
あ、でも人のものを勝手に漁るのは感心しないかな。今度はちゃんと物理キーで対策しておくね。

自分より他人が大切な利他主義者。
支部のみんなはもちろん、N市の人々のことを大切に思っている。
誰かを捨て石にしないといけない場面ではとりあえず自分を選ぶタイプ。しかもそういう決定には頑固。
肉体的にも精神的にもまだ小さな子供たちが多い支部故にまだ駄目だまだ駄目だと中々その選択を取れずにいたが、みんな成長してきたしもう大丈夫だろうと思っている。
他人の命を軽んじることは無いし死にたがりな訳では決して無いが、自分の命をコストと思ってる節はある。
自分がいつどうなってもいいように遺書を用意している。……のだが、ニコニーに遺書の存在がバレた上に渡す予定の真白にリークされていた。どぼじで。
ニコニーには散々自分勝手だの傲慢だの言われるし、真白くんは暫く口聞いてくれないしちょっと悪いことしたかなって思っている。でも反省してるかと言われると、次はもっと上手く隠さないとというとこだけ反省しているのでふたりがキレてる部分は全く反省していない。
真白の監視には気づいているが、それで気が済むならいっかで放置している。ヤバい案件に首突っ込む時だけしれっと音速で逃げるのでまた怒られそう。
言い訳はするがそれで封殺されるみんな(特に真白)では無いのでしっかり怒られる。
次の遺書にはみんなとの些細な思い出を沢山書いている。


この考えが傲慢で頭が固くて自分勝手で最悪で無責任なのは重々承知。
それでも、自分の命ひとつで目の前の誰かを救えるならきっと迷わず手を伸ばす。
自分が帰り道を見失ったとしても、自分以外が日常に戻れるならそれで構わないとさえ思っている。
子供たちの成長はあっという間だ。彼らならどんな困難にも支えあって立ち向かって行けるだろう。
自分がいなくなった後は信頼出来る彼がいるから。
いつ日常に戻ることが出来なくなっても大丈夫なように、用意周到に準備はしっかり整えて。
そんな素振りはおくびも見せずに支部長という肩書きに見合わない腑抜けた笑みを今日も浮かべる。
他者の選択を重んじ、その自由意志を尊重しているが、本当は空を駆ける隼のように、誰よりも自由で誰よりも傲慢。
志島澪音はそういう男だ。

♪私が明日死ぬなら/キタニタツヤ

ジャームの犯行やFHの関与を疑ったUGN・N市支部独自の調査により、
一連の事件の容疑者候補として捜査線上に浮かびあがってきたのは"宵闇の流血星(ソワレ)"志島　奏。
N市支部のエージェント・羽住 晴を含む部隊がジャームとなっていた彼女を追跡し、討伐を行う。
彼女の自宅の地下室からは、惨劇の跡と監禁されていたと思われる彼女の子供が発見された。
羽住 晴はこの子供を保護。すでにオーヴァードとして覚醒しており、遺産継承者でもあったため、
監視も兼ねてUGN・N市支部に籍を置くことに決定した。

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