山間部にある、とある地域の生まれ。レネゲイドに感染していた”御神体”を祀る村で、奥村は”御神体”の管理を行う家の子供だった。
その村の”御神体”は豊作を願うため信仰されていたが、その実土着の持主神にあたるEXレネゲイドを抑え込む為に奥村の祖先が外部より持ち込んだものであった。時の流れにより信仰のルーツは忘れ去られつつあったが、奥村は幼少期にその事実に気づき、村の信仰の土台を覆してしまった。持主神への恐怖を取り戻した村は、持主神により壊滅に追いやられてしまうこととなる。
その後、村を出た奥村は婿入りし、かつての苗字を捨てた。以来、あの村には足を踏み入れていない。

村を出た後、しばらくは一般人として生活していた奥村だったが、ちょうど面影島事件が起きた頃合で転機が訪れる。
彼の脳内に声が響くようになったのだ。昔は意思を持たなかった”御神体“が、意思を持つレネゲイドビーイングとして奥村に宿っていたらしい。そのことがきっかけなのか、あれよあれよとUGNに発見され、奥村はエージェントとして活動することとなった。
普段の活動は、レネゲイドに関する不可解な事象を解き明かし、異常性を弱めるといったもの。怪談を怪談たらしめる神秘を紐解いてしまう活動から、怪談騙りと呼ばれるようになった。

妻と娘が1人。あちこちを飛び回っているせいでなかなか会うことができない。
誤解を受けやすい不器用な性格は娘の前でも健在で、家族に会えないなりに仕送りや娘へのプレゼントは用意しているようだ。