四三は周囲の人物を常に『お姉ちゃん』と認識している。
彼女の精神疾患に起因するものであり、チルドレン教官の玉野椿が担当官となりメンタルケアを行っているが、今のところ治療の見込みは立っていない。他｜精鋭《トゥルーボーン》と同様幼少期のトラウマに起因するものであると考えられるが、該当する資料は発見することはできなかった。

『お姉ちゃん』が男性であること、『お姉ちゃん』が四三より幼いことなどを指摘しても、彼女は何もなかったかのように話を進める。無理に問い詰めると、張り付いたような笑顔で固まってしまう。どうやら姉として認識することによる矛盾を、彼女は認識できないようだ。
戦闘においてもこの認識障害は変化しない。彼女曰く、「悪人のせいで正気を失っている」「『お姉ちゃん』なら、私の攻撃なんかへっちゃらのはず」とのこと。相手が死亡した場合に初めて他人と認識し『お姉ちゃん』を騙る偽物だったと憤るようになる。
また戦闘後以外にも「姉妹」でないと明らかに知覚しているときもある。特に顕著なのは自身の過去について触れている時だ。会話の内容は姉妹に関する物ばかりだが、以下の会話記録のように、明らかにその姉妹達と我々処理班を区別して認識していた。このことも幼少期のトラウマが原因である根拠として挙げられる。

なお、彼女が会話中で触れたホームは数年前、壊滅状態になり運営が停止されている。

警告 016-α
こちら、情報寄生型EXレネゲイド「ファーイースト＝リサーチ」です。
UGN本部よりUGN日本支部へ、該当情報のセキュリティクリアランスレベルの修正要求がなされました。該当情報のセキュリティクリアランスレベルは5です。未許可の職員が閲覧を試みた場合、即座に処分します。支部長または本部エージェント2名以上の許可無しに該当部分をクリックを行えば、即座に記憶処理処分を行います。
警告を理解した上でクリックして下さい。

Warning 004-Δ
This is Far East-Research, an information parasitic EX-Renegade.
The information in question is under the jurisdiction of UGN Headquarters. The security clearance level for the relevant information is 5. Any unauthorized staff attempting to view this information will be immediately disciplined. If you click on the relevant section without the permission of at least two council members, we will immediately freeze the information.
Please understand the warning before clicking.