打たれ弱くも、芯は強い理想主義者。悲観に囚われることもあるものの、様々な角度から物事を見つめ、周囲に流されない。長期的な視野で、自分自身の望む世界になることを目指している。

洞察力があり、型にはまらない考え方を持ち、あらゆる物事に可能性を見出せる。それと人に対する優しさにより、相手の本心を理解して寄り添う事が出来る。内向的でありながら、知らない人と打ち解けるのが得意なカウンセラーである。

基本的には冷静で落ち着きのある性格。独特なオーラを纏った不思議ちゃんとして扱われる事もありながら、内には熱いものを秘めており、時には自分の意見を主張するために前面に出る。

やや頑固ではあるものの、自らの理想を叶え、誰かの役に立ちたいという強い願望を持っている。相手の感情や関心を理解するのが得意で、周囲の人間はもちろん社会全体の利益を考える。表立って人を引っ張っていく事は好まないが、頼られればリーダーを務める事も。目立たない所で影響を与える事が多い。

その落ち着いた印象とは裏腹に、突飛な行動に走ったりする。場合に依っては殺人も厭わない。とはいえ、基本的には縁の下の力持ちとして仲間を裏から支え、理想とする集団や組織を目指そうとする。

UGNの実験の失敗作。
レネゲイドの力を利用した、まさしく"複製"として生まれるはずだったが、原因不明のトラブルにより失敗。成功作である姉達と違い一般人として生まれる。
オーヴァードとしての力を持たない彼女だったが、姉達には愛されて育った。自身を忌まわしい生まれと思っていた姉達にとって、オーヴァードでなかった彼女はある意味救いだったのかもしれない。UGNチルドレンとは思えないほど、恵まれた生活を送った。
だが、そんな生活も一変する。白い仮面をつけたオーヴァードに研究所が襲撃される。姉達は応戦するが、あえなく惨敗。
「私はお前のオリジナルだ」
「お前はまだ弱い。だからまた今度だ」
最後の生き残りの彼女に仮面のオーヴァードはそう告げると、音もなく消えた。あんなにも愛してくれた姉達の死。脅威ですらなく、意味もないから見逃されたという事実。どうしようもない無力感と絶望感は、彼女に秘められたオーヴァードの力を目覚めさせるには十分すぎた。
その後自分を保護した椿から、どうやら姉の敵はFHのエージェントであるということを聞き、決心する。あの者を必ず殺す、私を見逃したことを後悔させてやる、と。