孤児院出身。同じ孤児院出身の親友とオーヴァード災害にあい、自分を庇って親友がなくなる。そのショックにより覚醒。後から災害現場に来たUGNエージェントを見て怖くなり、とっさに逃走した。"力"を得てしまった自分は、もう引き取られた家や孤児院に戻れないことを悟り、そのまま行方をくらます。自分より優秀な親友が生きるべきだったのに、自分が立ち竦まなければ、もっと早く覚醒していればという思いに囚われているが、目を逸らし続けていた。逃走後、独学で力の使い方を学び、金輪際力は使用しないと決めて、それからは日雇いバイトやフリーライターで細々と稼ぎつつぼんやり生きていた。
しかし、HO1との出会いの際、HO1がかつての親友とダブり、咄嗟に力を使って救出。それにより自身が過去に囚われ続けていることとやっと向き合った。どんなに目を逸らしてもだめならば、親友を連想させたHO1を見守り、彼女の成長を見届ければきっと吹っ切れられると決断。それを実行すべく支部長に頭を下げて小佐古支部に入ることになった。
なお、利玖の親友とHO1は全く似ていない。容姿も声も性格も全然違う。両者の共通点は"優秀である"ということ。そのことを出会った瞬間は知らないはずだが、どことなく雰囲気が似ていたのかもしれないし、ただあの日見た光景と無意識に重ねてしまっただけかもしれない。