あなたたちは怪盗団だ。

レネゲイドを従えたあなたたちは、華麗に闇夜で舞い踊り、狙った宝石"ｴﾓﾉ"は逃さない。
あなたたちにとっての宝石とは、「遺産」と呼ばれるレネゲイドに感染したオーパーツのみ。

相手がUGNだろうがFHだろうが関係ない。重要なのは華麗に怪盗を行うこと。
素性は誰にも知られておらず、必ず予告状を出し、必ず宝石は盗み出す。
そして、あなたたちはFHと呼ばれる存在でありながら、無闇な殺しはしないという美学を持っている。

認識阻害の仮面を着用している為、オーヴァード相手であっても素性はばれていない。
さらに皆それぞれの過去を持つが、暗黙としてお互いの素性すらも詮索していない｡

実に謎めいた集団の、華麗な夜の物語である。

～♪(Mysterious Night)


共通HO：
・オーヴァードでありFHである。
・怪盗団に所属している。
・怪盗としての誇りを持っている。
・怪盗団にはNPCのリーダーがいる。PC1-3を合わせてメンバーは4人。
・「遺産」をターゲットとして怪盗を行う。
・ロマンがないから一般人相手に怪盗は行わない。
・華麗じゃないので無闇な殺しはしない。
・怪盗の時間は深夜のみで、皆表向きの顔がある。
・怪盗中はそれぞれの仮面をつけており、コードネームで呼び合う

共通所持アイテム：

・共通所持アイテム
「舞台のペルソナ」
識別：その他
解説：リーダーが丹精込めてエフェクトを使用して作り上げた仮初の姿になるための仮面。
装着者に対して常に認識阻害がかかり、いかなる方法でもその人物の正体を特定することができない。
装着中はイージーエフェクト：終幕"ｴｸｿﾃﾞｨｱﾑ"を使用できます。
「終幕"ｴｸｿﾃﾞｨｱﾑ"」
最大レベル：1
タイミング：オートアクション
技能：-　難易度：自動成功
対象：自身　射程：至近
侵蝕値：1d6　制限：-
効果：空を飛ぶ、裏道に逃げる、姿を隠すなど方法問わず、怪盗らしく華麗にその場から逃げる事のできるエフェクト。
高所、且つその場から広く空が見えている時のみ使用できる。
このエフェクトを使用することでシーンから退場することができる。

かつて、失った妹がいる。
指定ロイス：妹　(推奨感情 P 庇護/N 悔悟)
あなたには大切にしていた妹がいた。
しかしまだ年端もいかぬ頃、悲運な事にその命を落としてしまった。
事故や病気等、理由は自由である。辛ければ決めなくとも良い。
幼いながらに感じた自分の無力さを、今なお胸に秘めている。

オーヴァードの両親から生まれる。後から生まれた妹は非オーヴァードである。
父は拳銃の凄腕で幼い頃からスパルタ指導を受けて育つ。息子に家を継がせる予定だったが生まれた子供は2人とも女だったため一度は失望されるも、せめて知識と生き延びる心得だけはと厳しく指導される。

物心つく前に戦闘で母が他界。暫く男手1つで育てられるが、どんどん力をつけてゆく娘と大病を患う娘を育てながら仕事をするのには限界があった。
地方に住む父方の祖父母が子供の世話を見ることになり、姉妹で移住することに。
新たな土地は空気が良く、妹:來那(らいな)の体には適していた。そして夜瑠にとっては日に日に厳しく、そして疲弊していく父から離れることができ、寂しさもあったが安堵の気持ちも強かった。

夜瑠は日中は学校へ。來那は殆ど外には出なかったが、それでも体調の良い日は姉妹手を取り合い出かけ、たからものを見つけては持ち帰る日々を過ごしていた。
時間が有り余っていた來名が密かにハマっていたのが、当時流行っていた怪盗アニメだ。華麗に見事に怪盗し世間を騒がすエンタメ感が心躍った。

病気と闘って笑顔が減ってきていた來那の顔が、こんなにも楽しそうに、明るくなるなんて。
そうだ、本来來那はよく笑う子で、私はこの笑顔が大好きで、この笑顔を守っていたいんだ。

そう決心した夜瑠はオーヴァードの力を使い、怪盗という名の盗みを試みる。
しかし、優秀であれと育てられてきた夜瑠には多少の罪悪感は拭えなかった。
考えた末、悪を成しているものを調べ上げ計算した上で実行する。これが人生初の怪盗であった。

帰宅し戦利品を見せると來那は心から感動し、称賛した。こんな輝いている笑顔を見たのは久々だった。
憧れを強く抱いていた來那とともに怪盗しようと約束をし、勉学や仕事の傍ら、次々と怪盗を繰り返してゆく。


そして今でも、
華麗に怪盗をするという叶わなかった妹の願いを胸に。
今夜も漆黒に姿を眩ますのであった。

暗闇が苦手。

3つ歳の離れた妹:來那(らいな)は先天性の心疾患持ちであり、学校に通うことはおろか日常生活を一人で送すことすら厳しい状態が長年続いていた。
それでも12歳まで特段事故もなく過ごせていたのは家族の支えがあったからだろう。また、彼女もからきし明るい性格だったためみな邪険に扱うことなく、むしろ彼女から元気をもらっていた。

母のいない姉妹の楽しみは、二人で同じ布団に籠りながら、冴えない日常の些細な出来事を報告し合う瞬間だった。
外の世界を知らない來那にとってその時間は1日の中で最も輝いて見えた。いつか病気を治しておねぇと勉強したり楽しいこといーっぱいするんだ！が彼女の口癖だった。
過去に遠出した際に祖父母に買ってもらったお土産(たからもの)を毎回並べては思い出を語り合い、就寝時には特に大切にしていたキーホルダーを握りしめて眠った。


そんな中、運命の日は訪れた。
あんなに太陽みたいに明るく笑う顔は、もういない。
暫く安定していた持病が悪化し、別れを惜しむ暇もなく旅立ってしまった。

悲しみに暮れる暇もなく葬儀の準備が進んでいた最中、ふと來那の手に視線が行く。

何か、握っている…？

しっかりと握られていた掌には見覚えのあるものがあった。
今よりもまだ動けた時に買ってもらった、鷹？鷲？のキーホルダー…。

最期まで大事にしてたなんて…と手に取った瞬間、それは旋風とともに柔らかな羽毛に身を包み、目の前に降り立ったと思えば謙譲の態度を示してくる。
まるで手品のような現象に固まっていたら、ふと目が合う。

見上げてくる青く澄んだ瞳には決意があった。何故だか分からない。それでも、覚悟を決めた想いが流れ込んで来るのを感じる。

そして、夜瑠には分かってしまった。これは紛れもなく“遺産”であると。
來那が残した想いと、これから感じる想いを受け入れない理由はなかった。


今は戦闘時のみ姿を現し、普段はキーホルダーに姿を変え夜瑠の鞄にぶら下がっている。
瞳の色から「アオちゃん」と名付けられた。本人は大層気に入っているらしい。

二丁拳銃スタイル。対象に狙いを定め確実に打ち抜く。
右利きのため左腕を筋トレしたら左の方が銃の扱いが上手くなった。
普段は両大腿部にサイホルスターを装着、それぞれに一丁ずつ装備。鞄には使用不可の拳銃一丁と手入れ用部品が入っている。
鞄の側面には青いガラスの目をした木製のキーホルダーがついている。（戦闘時以外）

上空には常に一羽の隼が旋回しており遠隔の敵の動きや味方の位置など把握することができる。
嘴は機械化されておりビルくらいなら壊して飛び回れるほどの威力を持つ。上空から弾丸のように敵に急降下していく。基本的は夜瑠のサポートで単体攻撃はしないものとする

豹変鬼(ラミア) NO.0037
怪盗の器用さ？手癖…？はピカイチだと思う。いつも笑顔だけどどこかぎこちない気がするのは気のせいだろうか。
兎にも角にも、あの長年培われた怪盗節は見習うところがある。

黒雅鳥(レイヴン) 佐伯 景虎
表の顔佐伯 景虎として
バイト先のマスター。お昼だけ働かせてもらっている。
早く大人になりたくてバーで提供する飲み物の作り方を習うついでに味見をしようとするが毎回止めてくる。不服である。
意外とおしゃべりおじさんなのでもっとバイト先が繁盛するように人気になってほしいという思いから、ひっそり「マスターのともだち100人つくろう」企画を遂行している。
怒る姿は殆ど見ないが、筋トレのし過ぎで手が震え皿を3枚連続で割ってしまった際に彼の影がゆらゆら動いている時はさすがにまずいと思った（この時は怒られてしまうという恐怖で影の違和感はすぐに忘れた）。
裏の顔黒雅鳥(レイヴン)として
しなやかな戦闘スタイルは寛大さをも感じさせる。動き一つ一つの確実さから完璧に怪盗を成しえるその姿は華麗そのものである。

モリス
“憧れ”を“悦び”に変え、夢を叶えさせてくれた恩人。
相変わらず胡散臭いが何かと言い分は筋が通っているのでやっぱ大人なんだな…と思っている。
なんだかんだモリスの雰囲気に安心感を覚える節がある。