腰の辺りまで伸びた黒髪に、顔を覆う布で容姿を隠す青年。
元々は神城グループとFHのダブルスパイとして『レリック』と呼ばれるFHの遺産研究施設にて研究員という立場で所属していた。
しかし、レリックの情報を神城グループに引き渡す事と引き換えにオーヴァードとしての強化手術を受ける。
神城グループはFHが遺産を収集する事を良しとせず、その情報をUGNに提供。
様々な要因が組み合わさり──レリックはUGNによって壊滅させられる事になる。
現在はレリックでの経験と「レネゲイドを鎮静化させる」という能力をFHに売り込み、遺産回収を専門とするセルを手中に収め、セルリーダーを務めている。

戦国時代、とある大名家の嫡男に生まれた男。
当時、その家に家宝として伝わっていた魔の力を宿した名刀を継承する儀式に臨み…そして、失敗した。
しかし、魔の力──レネゲイドウイルスに感染した男は、人外の力と不老の呪いを受ける事になる。
しかし刀を継承出来なかった男は当主の資格も未来も全て失い───絶望した男は、一族郎党を皆殺しにしてしまった。
その際、自身を選ばなかった名刀をも葬り去るつもりだったが、混乱に乗じて名刀は男の元から失われてしまった。

その刀は、後の世で『鬼切りの小太刀』と呼称される遺産であった。

一人称：我
二人称：そなた、お前等。
数百年の時を生きた男にとっては全てが些事であり、良くも悪くも大らかな性格。
但し、名前で呼ばれる事を極端に嫌う。与えられた任務は「それが務めであれば」と真っ当にこなす。
自分以外の者は、自分の欲望を叶える道具、としか見ていない。とはいえ、それを表にしない程度には社会性を得ている。
しかし、その出自から遺産に対して強い執着を見せ、遺産が絡む任務になると味方をも切り捨てて遺産を我が物にしようとする。

遺産の回収を専門とするセル。セルリーダーのCNがそのままセルの名前になっている。
上層部の指令から独自の情報網で入手したものまで、遺産の情報入手と確保の為に暗躍する。
とはいえ、未だ新興のセルであり確保した遺産については明確な報告は為されていない。