人間社会における『偶像、崇拝される存在』を取り巻く意識の集合体のレネゲイドビーイング“クラッドカルト”に取り憑かれる。
その対策のためにUGN芸能事務所がプロデュースする地下アイドルグループ“MARiNE SNOW”のメンバーとなった。
再会したミツキとアイドルとオタクの関係を卒業し、友達として再スタートを切る。

“MARiNE SNOW”のデビューから二ヵ月後、ミツキと一緒に遊びに行った海でクラッドカルトを狙うゼノスエージェントの襲撃を受ける。
迷い込んだ異界の水族館での戦いを経て、クラッドカルトの力を超える最高のアイドルとなることを決意し、ジャームになりかけていたミツキの心を救った。
自我と知性を取り戻したクラッドカルトとは友達になり、真の意味での共生関係を結んでいる。
また、ずっと休んでいた学校にも勇気を出して登校するようになった。

｜空本彩羽《そらもといろは》という親しい友人もでき、充実した学校生活を送っている。
あるFHセルによって作られた自身のクローン、｜海霧《かいむ》と｜海里《かいり》の襲撃を受けるが、駆け付けた琵琶坂藍依とカシルの協力もあって戦闘後に和解。
ジャーム化し、不死の怪物となった52人のクローンに対して嫌悪や恐怖を示すことなく、彼女たちを自分の妹として受け入れた。

元アイドルの母親と一般人の父親の間に生まれ、二人に愛されて育つ。
母親の才能を強く受け継いでおり、子供の頃から歌が上手く、テレビで一度見ただけのダンスを瞬時に完全コピーして踊ることが出来ていた。

8歳の頃、マイペースな性格や普通なら簡単に出来るようなことが出来ない性質が災いし、同級生からいじめに遭うようになる。

9歳の頃、両親が突然失踪する。
当時の町ではFHによるレネゲイド事件が多発しており、両親の失踪にも関係していた可能性があるが、詳細は不明。
その後、母方の祖母の家で暮らすことになったが、両親がいなくなった悲しみから学校に行けなくなり、部屋に引きこもるようになった。

10歳の頃、ネットの動画サイトに上がっていた地下アイドルグループ"TOXiC blue"のライブ映像を偶然発見。
メンバーの一人・十条ミツキに一目惚れし、"TOXiC blue"のライブを生で観るために約一年ぶりに家の外に出た（※一人で電車に乗れなかったので祖母に連れて行ってもらった）。
ミツキと実際に会って話したことで完全にファンになり、それからは何度も現場に通い続けるようになる。
アイドルとして成長していくミツキを応援していく内に自分も頑張ろうと思うようになり、保健室登校ではあるものの再び学校に通うようになった。

しかしその三年後に起きたミツキの炎上と卒業にショックを受け、不登校引きこもりに逆戻りしてしまう。
こよみがレネゲイドウイルスを発症しオーヴァードに覚醒したのはこの時の絶望によるものだが、本人にはオーヴァードになった自覚が全く無い。
引きこもっていて動かないから身体能力の上昇に気付かないし、たまに海水で周りが濡れることがあってもいつも泣いているから自分の涙だと勘違いしていた。

それから一年経って少しずつ落ち着いてきたのか、このままではダメだという気持ちがあるのか、現在は近所に散歩に行くようにはなった。
しかしそれも一ヵ月に一度あるかないか程度で、基本的に部屋に引きこもっている。

【好きなもの】
アイドル/十条ミツキ/ママ/パパ/おばあちゃん/激辛料理/海/サメグッズ/レトロゲーム
【苦手なもの】
甘いもの/怖い人/人の視線/騒音/強い香りのもの/おばけ/靴下

約30年前に活動していた国民的アイドル。
14歳の頃に出演したテレビのオーディション番組で合格したことをきっかけにデビューした。
愛らしく可憐な外見から想像できないような力強いパフォーマンスが特徴。
命を懸けて歌っていると言われる程高い歌唱力を持ち、レコード大賞を三年連続で受賞した。
テレビで見ない日が無いような人気絶頂の中、20歳になる頃に突如引退を宣言。
引退理由は「アイドルとは違う生き方をしてみたくなったから」だった。
引退ライブの後、ファンから惜しまれながら芸能界から姿を消した。