非常に容姿の整ったツインテールの美少女。体の凹凸が少なめなスレンダー(貧乳)体形で、本人はもう少しグラマラスになりたいと悩んでいる。日本人にも拘わらず赤髪赤眼だが、これはオーヴァードに覚醒した際に色が変わったためであり、地毛である。
　表向きの性格は明るく人当たりもいいが、性根は気が強く負けず嫌い。これは出身由来のプライドの高さから来るものだが、その分一度認めた相手の事は素直に尊敬したり、自分より目下の人間でも見捨てない誇り高さを持っている。風紀委員会に入った理由も、高貴に生まれたからには他の人間を助けるべきであるという使命感と、過去に自分を助けた少年へのリスペクトが元である。それに加え、自分他人を問わず信念や矜持、プライドといったものに対してどこまでも真っ直ぐに接する。
　また、とある少年に恋心を抱いており、彼に関する事についてはどこまでも素直でなくなる。ただし、心の中ではどこまでもデレており、彼の形見であるキーホルダーをお守り代わりにいつも首にかけて持ち歩いている。

　日本のとある名家に生まれ、幼少期は両親に甘やかされたおてんばなお嬢様として日々を過ごしていた。しかし、ある日不注意で川に落下。泳げなかった彼女はそのまま流されてしまい、川に沈んであわや溺死という状況に陥ってしまう。だが、その時とある少年が川に飛び込んだ事によって救出され、彼女は一命をとりとめた。少年は名も告げずにその場から去ってしまい、残されたのは少年の容姿についての記憶と、いつの間にか手の中にあった、剣に龍が巻き付いたキーホルダーのみ。この経験をきっかけとして、彼女は大きく心を改め、自分を助けてくれた少年を王子様として心の中で慕うようになった。
　その後、事件からほどなくして彼女の髪と目は赤く染まり、さらに周囲には黒い影のようなものがうろつくようになってしまった。両親は伝手を使って各所に相談を試みた所、UGNと接触。オーヴァードとアカデミアの存在を知り、彼女の将来を考え、泣く泣く学園島へと送り出した。それから彼女は初等部に途中編入し、今に至るまで学園島での日々を送っている。ただし、両親はかなりの子煩悩であるため、週に数回は連絡を取っている上、年に数回は里帰りをしている。

　剣にドラゴンが巻き付いたハイセンスなキーホルダーを媒体として、青い宝石のはまった黄金の剣を携え、赤い鎧を身に付けた幻影の騎士を呼び出す事が出来る。騎士は彼女の命令に忠実に従い、彼女の剣として戦う。また、条件が整えば黄金の龍をも呼び出す事が出来るというが、それを目にした人間は一部の教師を除いて誰もおらず、記録にも残されていない。また、強いストレスや感情を喚起するような状況において、その原因となっている対象を凍り付かせるという能力も保持している。これらの能力を踏まえ、元々はサラマンダーとオルクスの変種のクロスブリードとして登録されていたが、ウロボロスの発見により再分類が検討されている。
　その能力の特異性から学園ではEXランクに認定されているが、普段はBランク相当の能力しかないため、表向きにはBランクのアタッカーという事になっている。

　かつて学園島に来たばかりの頃、咲斗子は憧れのヒーローである遥斗に近付くため、善意で自分流の人助けを行っていた。しかし、その方法は、頼んでもいない人間に上から目線の傲慢な態度でアドバイスをする、トラブルとみるや否や関係も無いのに強引に割り込んで仲裁をしようとする、喧嘩にはエフェクトを持ち出して鎮圧しようとするなど、強引かつ暴力的なものであった。風紀委員で無いにも関わらずありがた迷惑な行為を繰り返す咲斗子を周囲はいつしか「初等部の狂犬」「空回りする徒花(ファンブリングルージュ)」と呼ぶようになり、彼女は周囲から孤立。誰一人として友人のいない日々を送っていた。

　しかし、中等部進学後に転機が訪れる。文化祭が近付いていたとある日の事、咲斗子は偶然、一人で文化祭の準備をしている少女と出会う。それは、隣のクラスの女子生徒、花積千夕莉だった。千夕莉は同じクラスのとある女子生徒にこれまで行ってきた作業を台無しにされ、一人でその復旧作業を行っていたのだ。それを知った咲斗子は(自分のクラスでは厄介者扱いされて仕事が無かったのもあって)彼女に協力するようになり、二人は段々と仲を深めていった。交流の中で咲斗子は千夕莉から他の人間とのより良いコミュニケーション方法を、千夕莉は咲斗子から自分の思いを伝える事の大切さを学んでいき、さらに、いつしかクラスの他の生徒達も二人の仕事を手伝ってくれるようになった。そして、妨害にも負けず準備を続けた結果、文化祭は大成功を収め、クラス全員の絆も深まるという大団円を迎えたのであった。咲斗子もこの時から周囲に受け入れられるようになり、彼女が自分の過去の行いを反省し、行動を改めるきっかけとなった。

　だが、文化祭も終わったある日に事件が起こる。その当時千夕莉には恋人がいたのだが、何とその男は遊びで複数の女子生徒に手を出しており、千夕莉や準備を妨害した女子生徒は恋人を偽られていた被害者だったのだ。女子生徒が千夕莉を邪魔したのも、この男を巡る嫉妬が原因だった。そして、真実を知った千夕莉は恋人に利用価値無しと見切りをつけられ、あっさりと捨てられてしまったのだった。この事を知った咲斗子は激怒した。必ず友人の純粋な想いと尊厳を踏みにじった男に報いを受けさせると決意した。咲斗子は悲しみに暮れていた千夕莉に喝を入れて手を引き、二人がかりで男を強襲。ボコボコに殴り飛ばした上で謝罪させ、千夕莉の悲しみと男の毒牙にかかった少女達の無念を晴らした。そして、この一件があったその日から、二人はかけがえのない親友になったのだった。

　だが、その友情にも陰りが差そうとしている。一人の少年が学園にやってきた事によって…。

　最初は眼鏡おさげ風紀委員を考えていたんですが、よく考えるとツンデレがやりたい事に気が付きました。最かわヒロインの座を狙いにいきます。

1話
《炎陣》LV1取得
RCLV4→LV6
意志LV3→5
《コンセントレイト：ウロボロス》LV1→LV2
2話
原初の黒：鏡の盾LV4取得
ロイス：両親→花積 千夕莉