ゆとシートⅡ for DX3rd - ゆと工公式鯖

栗生 姫愛 - ゆとシートⅡ for DX3rd - ゆと工公式鯖

金色の狂騒グルヴェイグ栗生 姫愛くりゅう きうい

プレイヤー:バジリスク

ウチはこの力を、誰かの幸せの為に使う!
その為に…ヴラピ、力を貸して!」

年齢
16歳
性別
星座
乙女座
身長
157cm
体重
乙女の秘密だし!
血液型
O型
ワークス
UGNチルドレンB
カヴァー
特務部隊“ナイトフォール”訓練生
ブリード
クロスブリード
シンドローム
ブラム=ストーカー
モルフェウス
HP最大値
25
常備化ポイント
2
財産ポイント
1
行動値
11
戦闘移動
16
全力移動
32

経験点

消費
+4
未使用
0
フルスクラッチ作成

ライフパス

出自 彼女の両親は共に破壊の衝動を持つオーヴァードであり、UGNの構成員であった。
結社の一員
経験 彼女の破壊衝動は桁外れだ。制御できる内は大きな武器となるが、ひとたびタガが外れれば…その恐ろしさを最も良く知るのは彼女自身だ。
力の暴走
邂逅 地下墓地カタコンベに咲く黄金の薔薇。手を伸ばすと、ソレは元々自分の一部だったかのように、欠けた部分を満たすように、己の存在に入り込んできた。
契約
覚醒 侵蝕値 「パパもママもオーヴァードだったよ!でもウチが子供の頃にジャーム化しちゃったから、顔も覚えてないんだ…」
生誕 17
衝動 侵蝕値 彼女の内で何かが囁く。「破壊せよ」「打ち壊せ」。迸る衝動を流し込むと、眼前で生命は肉の塊に変貌した。
破壊 16
その他の修正5遺産の器+5
侵蝕率基本値38

能力値

肉体2 感覚5 精神1 社会1
シンドローム1+1 シンドローム2+2 シンドローム1+0 シンドローム0+1
ワークス ワークス1 ワークス ワークス
成長 成長 成長 成長
その他修正 その他修正 その他修正 その他修正
白兵 射撃2 RC1 交渉
回避1 知覚 意志 調達
情報:UGN1

ロイス

関係 名前 感情(Posi/Nega) 属性 状態
Dロイス 遺産の器ゴブレット REC:強羅瑠璃 通常効果:祈りの造花を取得。侵蝕率基本値を+5。 強化効果:祈りの造花を所持中、あらゆる判定のダイスを+1個。
部隊長 強羅 瑠璃ごうら るり 尊敬 劣等感 「ウチらの頼れる隊長さん!ホントにカッコよくて、優しくて…あ、でも多分女子力の概念は履き違えてると思うな!」
相棒的な アヴラム・レンフィールド 連帯感 不安 「ウチがナイトフォールに入ることになったキッカケ。最初はヤバい人って思ったけど…案外昔のヒトも人間臭いんだなって思って。それからは、多分仲良くやれてる!」

エフェクト

種別名称LVタイミング技能難易度対象射程侵蝕値制限
リザレクト 1 オートアクション 自動成功 自身 至近 効果参照
(LV)D点HP回復、侵蝕値上昇
ワーディング 1 オートアクション 自動成功 シーン 視界 0
非オーヴァードをエキストラ化
ハンドレッドガンズ 3 マイナーアクション 自動成功 自身 至近 3
武器作成。経験点修正:-10点]
オーバーロード 1 オートアクション 自動成功 自身 至近 3 80%
自身の攻撃の命中判定の直前に使用。その攻撃の攻撃力を+[使用している武器1つの攻撃力]する。ただし、メインプロセス終了時に選択した武器は破壊される。
鮮血の奏者 1 セットアッププロセス 自動成功 単体 視界 4
LV以下の任意のHPを消費する。ラウンド中、対象が行う攻撃の攻撃力を+[消費したHP×3]する。
赫き重刃 3 マイナーアクション 自動成功 自身 至近 5
所持している武器ひとつを選択し、LV以下の任意のHPを消費する。シーン中、選択した武器の攻撃力に+[消費したHP×4]し、その武器は両手持ちになる。
ギガンティックモード 1 メジャーアクション 〈白兵〉〈射撃〉 対決 範囲(選択) 武器 3
組み合わせた攻撃の対象を範囲(選択)に変更する。判定後に装備している武器は全て破壊される。
コンセントレイト:モルフェウス 3 メジャーアクション シンドローム 2
組み合わせた判定のクリティカル値を-LV(下限値7)。
裸の王様 1 常時 自動成功 自身 至近
あなたのことを褒め称え、喝采する忠誠心と敬愛にあふれた従者の取り巻きが[LV×10]体いる。戦闘中はエキストラとして扱う。《赤色の従者》の上限には含まれない。演出上、1体をアヴラム・レンフィールドとしての肉体の作成に用い、それ以外は黄金の指輪として携帯しているものとする。
急速分解 1 メジャーアクション 自動成功 効果参照 至近
触れた物品を砂に変えることが出来る。反動で身体や身の回りが砂まみれになる体質となる。演出上、物品を黄金に変えて破壊する。砂金とか湧くかも。

コンボ

黒化の涙ニグレド・ラクリマ

組み合わせ
《鮮血の奏者》+「サングイン」
タイミング
セットアッププロセス
技能
難易度
自動成功
対象
単体
射程
至近
侵蝕値
4
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力

HPを1点/100%以上で2点以下の任意の値消費する。ラウンド中、対象の行う攻撃の攻撃力を+18/100%以上で+21(最大消費前提)。
第一段階、それは浄化の腐敗。己が血潮を造り替え、その身に永劫の耀きを宿さん。

白化の刃アルベド・フェルム

組み合わせ
《ハンドレッドガンズ》+《赫き重刃》+「サングイン」
タイミング
マイナーアクション
技能
難易度
自動成功
対象
自身
射程
至近
侵蝕値
8
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力

HPを3点/100%以上で4点以下の任意の値消費する。武器「ハンドレッドガンズ」を作成し、その攻撃力をシーン中+32/100%以上で+36(最大消費前提)。
第二段階、それは啓示の再結晶。地に満つる赫耀たる煌輝に今、器を与えん。

黄化の魂キトリニタス・アニマ

組み合わせ
《ギガンティックモード》+《コンセントレイト:モルフェウス》
タイミング
メジャーアクション
技能
射撃
難易度
対決
対象
範囲(選択)
射程
30m
侵蝕値
5
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力
100%未満
5
7
2
63
100%以上
5
7
2
73

判定後、武器が破壊される。
第三段階、それは黄金の完成。器は満ちた、なれば最後の一雫を注ぐのみ。いざ、極致へ。

赤化の骸ルベド・カダーベ

組み合わせ
《ギガンティックモード》+《コンセントレイト:モルフェウス》+《オーバーロード》
タイミング
メジャーアクション
技能
射撃
難易度
対決
対象
範囲(選択)
射程
30m
侵蝕値
8
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力
80%以上
5
7
2
108
100%以上
5
7
2
125

判定後、武器が破壊される。
第四段階、それは神人の合一。かくて、決して滅び得ぬ永久なる耀きは、今此処に成ったのだ。

武器常備化経験点種別技能命中攻撃力ガード
射程解説
ハンドレッドガンズ(100%未満) 射撃 〈射撃〉 0 13 30m
ハンドレッドガンズ(100%以上) 射撃 〈射撃〉 0 16 30m
防具常備化経験点種別行動ドッジ装甲値解説
ミダスの薔薇 防具 0 0 8 元データ:祈りの造花
取得時に《インフィニティウェポン》か《ハンドレッドガンズ》を3レベルで取得(後者を選択)。
ジャーム化する代わりに死亡し、この遺産の一部となる。
アヴラム・レンフィールドの魂を封じた黄金の薔薇。契約者の心臓に根付き、黄金を産み出し操る権能を授けるが、その本質は契約者の肉体を内に宿るアヴラムの意志に乗っ取らせ、その存在を永遠のものとする装置である。また、契約者がジャーム化すると、その肉体全てを黄金に置換し吸収するという、ある種の安全装置が仕込まれている。
一般アイテム常備化経験点種別技能解説
特異体イレギュラーブリード 20 エンブレム/一般 自身の取得していないシンドロームの、「制限:ピュアブリード」及びエネミーエフェクトを除くエフェクト1つを取得する。成長可能。《オーバーロード》を取得。
姫愛の持つ桁外れの破壊衝動を表す。その衝動をレネゲイドを通じて武器に流し込む事で、武器諸共周囲の全てを灰燼に帰す程の破壊力を発揮する。
サングイン 15 一般 ブラム=ストーカーの「任意のHPを消費する」エフェクトの効果を算出する際、実際に消費した数値に+5して値を算出できる。
アヴラムが姫愛に錬成した黄金の腕輪。自らに向く破壊衝動のベクトルを外側に変更し、肉体への負担を低減しつつ力に変える権能を持つ。
贋作王の秘本 5 一般 自身の取得していないシンドロームの専用ユニークアイテム1つを常備化出来る。九生足を選択。このアイテムは3つまで常備化可能。
錬金術師、即ちレネゲイド研究者としてのアヴラム・レンフィールドが遺した、約半世紀に渡る膨大な研究成果を記した書物。その中には“遺産”と呼べるようなものや、現代ではロストテクノロジーと化したものも多く含まれる。
九生足 10 一般 何らかの方法で戦闘不能から回復した時に使用。HPを10点回復。この効果を受ける度、侵蝕率を+1。
アヴラムが姫愛の為に錬成した「賢者の石」の紛い物。レネゲイドクリスタルではない。チョーカー型をしており、装着者に無尽蔵の生命力を与える。
コネ:UGN幹部 1 コネ 〈情報:UGN〉 判定ダイスに+2個。レアアイテム。

経験点計算

能力値 技能 エフェクト アイテム メモリー 使用総計 未使用/合計
0 0 84 50 0 134 0/134
侵蝕率効果表

現在侵蝕率:

容姿・経歴・その他メモ

Profile

Name: 栗生 姫愛くりゅう きうい/アヴラム・レンフィールド
Birthday: 9/1/11/8
Gender: 女性/男性
Like: お茶、友人との歓談、マインスイーパー/黄金、永遠、ヒップホップ音楽
Dislike: カエル、仲間が傷つくこと/定命の者

History

経歴

UGNチルドレン、栗生姫愛の戦術評価は、お世辞にも高いものではなかった。

彼女の特徴は、桁違いの強さの破壊衝動を持つレネゲイドに感染していること。その強さは文字通り触れるもの全てを破壊する、と言えるほどである。本来単なる感情の噴出でしかない衝動は、その強力さ故に明確なイメージとなって彼女を支配し、モルフェウスの力によって現実に波及するのだ。そしてひとたび他のレネゲイドに触れれば、猛烈な衝動と侵蝕力で、さながら喰らうかのごとく散滅させてしまうという、“対抗種”のような性質も保持している。

彼女やその養育者もこの特性は認識しており、戦闘中に武器や地形を通じて相手に流し込む事で、経由する物体ごと相手を内部から破壊するといった活用を見せていた。が、当然ながら…その「破壊対象」には彼女自身や、そして周囲の味方の身体も含まれていたのである。確かに破壊力こそ凄まじいものの、自らの身体を犠牲にするその力はあまりにも燃費が悪く、その根源が衝動という制御困難なものであった事で改善も見込めない。ダメ押しとばかりに、訓練中に衝動が暴走し、彼女の友人に深い傷を負わせてしまう事案まで発生。彼女自身を含め、最早その衝動を“武器”として捉える者は居なくなった。…故に、冒頭の一文に遡ることとなる。

そんな彼女を救い出したのが、永遠を求める錬金術師、アヴラム・レンフィールド。彼は錬金術全盛の世、16世紀の生まれである。当時の錬金術学会の実態はモルフェウスシンドロームを持つオーヴァード達による研究機関であり、その中でも彼は「当代最高」と呼ばれる程の高い技量と智恵を誇っていた。そしてそんな彼が半世紀にわたる研究の主眼に据えたもの、それこそが“老い”との戦いである。黄金は遥かな時をその輝きを損なわぬままに在り続けるというのに、肉の身体は老い、やがて朽ち果てる。これが「摂理」として罷り通る世を憂いたアヴラムは、自らの身体を「再錬成」して造り替えることで、その存在を永遠のものとすることを試みた。彼は自らの意識をレネゲイドに転写・移植すると、それを黄金で造り、地球ガイアと強く結び付けられた、決して毀れない器に収めると、満足したかのようにそのまま長い眠りについた。

後の世で“遺産”「ミダスの薔薇」と呼ばれることになるこの黄金の造花は、1人の人間を永遠の存在とするために最適化され尽くした存在であった。アヴラムの意識を宿したレネゲイドに適合出来そうな存在が近くに現れると、「契約者に史上最高の錬金術師の智慧と権能を授ける」という甘言で誘い出し、相手が契約を呑んだならば、相手の心臓に根付かせた薔薇からレネゲイドを侵蝕させ、一気に精神を乗っ取る。名ばかりの“契約者”、或いは憑代の肉体がジャーム化しそうになれば、薔薇に仕込んだ安全装置によってその肉体全てを黄金に変え、吸収。肉体に追従して精神が堕落する前にその危機を消滅させると、薔薇は再び休眠し、次の契約者が現れるのを待つ。このシステムは数世紀もの間正常に動作し、アヴラムの存在を担保し続ける正確性を誇ったが、ただ1つ「契約者が元々オーヴァードであった例」を想定していない、という致命的な欠点を持っていた。そして、彼の幾度目かの休眠の間に、世界は変貌していたのだ。

久方振りに目を覚ました「ミダスの薔薇」が契約者に定めたのは、まだ年端もいかぬ少女…姫愛であった。甘言で釣り出し、首尾よく契約にこぎ着けた所までは良かったのだが…オーヴァード、それも触れるもの全て傷付ける破壊の権化のごときレネゲイドを帯びた個体を見初めてしまったのが運の尽き。彼女の肉体を乗っ取ろうと送り込まれたレネゲイドは、逆にその破壊の権化たるレネゲイドに喰い返されてしまう。アヴラムも当然抵抗を重ねるが、初動で大きく消耗した状態ではそれさえも儘ならず。数秒の死闘と長い膠着の結末は、「乗っ取りには失敗したが、宿主と共存する形でアヴラムの意識も残る」というなんとも中途半端なものであった。

その時点でUGNが保有する技術では彼らを切り離すことも出来ず、不本意ながらも共同生活を送ることになった2人。多かれ少なかれ不便はあったが、その比重が特に大きかったのがアヴラムである。何せ、自らの身体をも蝕む強烈な破壊衝動の影響を、突然モロに受けるようになったのだから。下手すれば日常生活すら儘ならない…が、その程度で音を上げる「当代最高の錬金術師」にあらず。姫愛の肉体の内に眠りながらも、そこに宿るレネゲイドを解析し続けていた彼は、数日の内に「自身に向く破壊衝動のベクトルを外側に捻じ曲げ、負担を軽減しつつ破壊力に変換する」権能を持つ装置と、単純に肉体の回復力を高める装置…彼の時代で言うところの“賢者の石”めいたものを錬成するに至る。アヴラムにとっては自己防衛のつもりでしかなかっただろうが、しかしこれらの効果は姫愛にとっても大きな助けとなるものであった。これらを身に付けて任務に臨んだ姫愛は、過去最高の戦果を上げることに成功する。

己の内に巣食う破壊衝動をアヴラムの生み出す黄金に載せて、それらをさながら手足のように操り、抑え、猛々しい力のベクトルを外側に向け、鎧袖一触に敵を殲滅。それでも尚その身に残る少なくない負担を“賢者の石”が癒し、彼女を最前線に留まらせる。破壊の力を自在に操ることを覚えた彼女は、まさに「英雄」と呼ぶに相応しい目覚しい活躍を見せたのだ。

こうして破竹の勢いで戦果を挙げていく姫愛の噂は、UGN上層部にまで届いていたらしい。とある日、彼女はアクシズの1人、テレーズ・ブルムからの呼び出しを受ける。内容は、「遺物管理局直属“ナイトフォール”への加入の打診」。当然彼女の実力を買っての打診であったが、その裏には危険な遺産であり、同時に優秀なレネゲイド研究者でもあるアヴラムを本部に近く、万一暴走しても抑え込めるところで抱え込んでおきたいという魂胆もあっただろう。そんな意図を見透かしたかのようなアヴラムに、テレーズは苦笑しながらも、ある事例を語った。

「“ナイトフォール”には、遺産の契約を切り離し、その意志を別個の人格として存在させた実例がある。」

この頃には既に“従者”を応用してアヴラムに仮初の肉体を作ることには成功していたものの、それでもその本質は2人で1つ。何かと不便であろうが、ノウハウのある“ナイトフォール”ならその分離を手伝えるかもしれない──というのが、テレーズの提案であった。…こう言われてしまえば、当然、両者にとって断る理由はない。ふたりの意志は一致していた…が、その間には明確な違いがひとつあった。「熱量」である。

アヴラムにとっても、“ナイトフォール”入りは悪い話ではない。本部からの手厚いサポートと、貴重な研究仲間を得られるだけでなく、宿主との分離まで望めるとあらば、頷くのも当然であった。しかし、姫愛にとってその提案は、それ以上の意味を持つものだったのだ。それは自らの更なる飛躍の機会でもあり、過去の自分には持ち得なかった絆を結び直すチャンスでもあり、そして…“死にたくない”、という実にありふれた人間的な理由で、幾人もの人間を乗っ取り、使い捨てにしてきた哀れな罪人アヴラムに、贖罪の機会と新たな未来を…救済を与えてやるための、またとない機会でもあったのだ。…当初、彼女は肉体を乗っ取るという“ミダスの薔薇”の在り方に嫌悪感を抱いていた。我欲のために、未来永劫に亘って幾人もの人間の自由意志を使い捨てにすることなど、到底許されるべきことではない、と。しかし…彼と共に幾つもの戦場を渡り歩くにつれ、少しずつではあったものの、彼女もその動機に理解を示しつつあった。…死とは、人間の終焉である。自分が死ねば、自分が生きた証はやがて風化し、忘れ去られる。或いは一抹の遺志ミームを遺せたとても、それはやがて変質していくものだ。完全な形を保つことは、あり得ない。それは、とても寂しいことだ、と、彼女は理解したのだ。…あり得ない、を、あり得る、に変えたい。その無垢で危険な願いに、彼女は情状酌量の余地を見て取ったのだ。

故に、その誘いに先に頷いたのは、姫愛の方であった。

かくて、2人は現在、“ナイトフォール”の訓練生として忙しい日々を送っている。時に瑠璃にシゴかれ、ラハヴに金粉を恵み、志津香と女子トークで盛り上がりながら…今日も2人は、どこかの夜に舞い降りるのだ。

About

UGN異物管理局直属、特務部隊“ナイトフォール”所属のエージェント。端的に彼らを表現するならば、「桁外れの破壊衝動を持つ少女」と「永遠を求めた錬金術師」のコンビである。取得しているイージーエフェクトの都合、周囲に金粉が湧く。

宿主となっている少女、栗生姫愛は、端的に言うならば「光のギャル」だ。一人称は「ウチ」で人懐こく、誰とでも直ぐに打ち解けられる真の陽キャだ。そんな彼女の特徴は、その身に宿したレネゲイドの性質そのものにある。彼女のレネゲイドは、他者のそれと比して桁違いに強力な破壊衝動を有しているのだ。単なる感情の発露に過ぎないはずのその力は、明確なイメージを伴って彼女の内に顕現し、モルフェウスの力により現実にまで波及する…すなわち、物理的な破壊をも引き起こす。一時は自分や他人を傷付けてしまうその力に辟易し、断じて使うまいとした力であったが、現在はアヴラムの協力もあってそれなりに安定して運用できるようになっており、「他者を守る」為ならば臆すことなくその力を振るうだろう。

そのアヴラム・レンフィールドは、16世紀のギリシアに産まれた錬金術師…現在で言うところのレネゲイド研究者であり、現在は寄生型RBとして姫愛と肉体をシェアリングしている。性格はやや享楽的かつ軽薄、しかし「永遠」を渇望する少年のような精神性も持っており、また時には年相応の冷静さも発揮する。

彼の本体は、彼女の心臓に根付く黄金の薔薇。彼自身の手によって造られた“遺産”、「ミダスの薔薇」である。彼が400年以上を生き長らえたのは、正にこの遺産の「他者を乗っ取る」権能のお陰である。レネゲイドに人格を転写し、それを薔薇を通じて「契約者」に注入することで、その人格を乗っ取る…そんな遺産が久方振りに見初めた相手が、よりにもよってクソ強破壊衝動レネゲイドの持ち主の姫愛だったことで、乗っ取りは失敗。肉体を中途半端にシェアリングする羽目になってしまったのだ。

と、ファーストコンタクトこそ最悪の2人だが、現在の仲は比較的良好である。ネックであった肉体の共有を、「従者を用いて仮の肉体を作成し、アヴラムの意識をそちらに移す」ことで擬似的に解決したことや、アヴラムが姫愛の欠点を補うツールを開発したこと、幾度かの共同戦線で互いの理解が深まったことが理由として大きいだろう。当初は姫愛を「道具頼りの愚図」だとして歯牙にも掛けていなかったアヴラムだが、彼女が苛烈な戦場において見せた高潔な精神に一目置くようになり、今日では「姫」と呼ぶなど、それなりに心を開き、一定の敬意を持って接しているようである。また姫愛側も、当初こそアヴラム、もとい「ミダスの薔薇」の「他者を乗っ取る」権能に忌避感を示していたものの、共同戦線の末にある程度の理解を示し、「ヴラピ」と呼ぶなど歩み寄りの姿勢を見せている(とはいえ、全てを許す気はさらさら無いが)。ブラッド・ピットではない。ブラックピットでもない。

(今は互いの分離を目標にナイトフォールで頑張ってるよ)

(戦闘スタイルについて)

セッション履歴

No. 日付 タイトル 経験点 GM 参加者
フルスクラッチ作成 4

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