透真は物心ついた頃から、UGNで育った子供だった。
それは生まれ持ったノイマンのシンドロームゆえなのか。
しかし、透真は親を恨むといった気持ちはなかった。UGNで働いている限りは衣食住には困らないからだ。
ただ、衣食住を与えてくれる組織（FHなど）に寝返るといったことは絶対にしない。
それは、天涯孤独だった自分をここまで育ててくれた組織の人達に感謝しているからだ。

そんな透真にも特に心を許すことができる人物がいた。
それがUGNを裏切り、FHにいってしまった元バディ。
元バディは何も自分に相談することもなく、悩むそぶりも見せず、急に自分の前から姿を消した。
そのため、FHの構成員と相対する事は、元バディと出会い、UGNを、自分を裏切った理由を聞くための手がかりになると考えている。